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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に福井県の地形のイラスト

书籍名

ローカルからの再出発 日本と福井のガバナンス

着者名

判型など

356ページ、础5判、并製

言语

日本语

発行年月日

2015年1月25日

ISBN コード

978-4-641-14911-3

出版社

有斐阁

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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「ローカル」という言葉は含蓄のある言葉です。「セントラル?ガバメント (中央政府)」に対して「ローカル?ガバメント」という場合、「地方政府」を意味しますが、必ずしも「ローカル」=「地方」ではありません。例えば「ローカルの視点」というとき、「地方の視点」というよりは、「現地の、当事者の視点」として理解した方が適切な場合があります。いま、日本の各地域は財政問題や人口減少など、さまざまな問題に直面していますが、そこでどのような取り組みがなされているか。「現地の、当事者の視点」に立ちつつ、それをなるべく歴史的?理論的に捉えようとしたのが本書です。
 
ちなみに本书では、「ガバナンス」という言叶もキーワードになっています。しばしば、垂直的なヒエラルキーを特徴とする「ガバメント」の时代から、水平的なネットワークを特徴とする「ガバナンス」の时代へ、といわれます。しかしながら、狭い意味の行政に属さない多様な主体が、地域の自治に参画し、公共的サービスの提供や地域课题の解决を行うことを「ローカル?ガバナンス」というならば、それは日本の歴史を振り返って、けっして最近になって始まった现象ではありません。ある意味で、日本の地域社会では、昔から「ガバナンス」状态が存在したのかもしれません。そうだとすれば、现代において真に新しい事态は何なのか。このことを検証することも本书の重要な课题となりました。
 
ちなみに本書では抽象的な議論に終始しないために、地域調査を行いました。対象としたのは、福井県です。しばしば、さまざまな社会指標において、「幸福度日本一」とされることの多い福井県ですが、その背景には何があるのでしょうか。そのような福井県にも問題はないのでしょうか。歴史的に福井県がつねに豊かだったわけではありません。自治体として福井県はどのような取り組みをしてきたのか、行政組織や产业のあり方はどのように変化してきたのか。三世代同居に代表される家族や地域のネットワークの変容、および介護保険の取り組みの現状についても考えます。
 
忘れてならないのは、福井県が原子力発电所の立地地域であることです。福井県の岭南地方には多数の原発が存在し、広く関西に电力を供给しています。なぜこの地域に原発があるのか。立地自治体ならではの苦労とは何なのか。歴史や财政の视点からこの问题に取り组んでいるのも本书の特徴です。
 
元々、この本に结実した研究は、东京大学社会科学研究所の全所的プロジェクト研究「ガバナンスを问い直す」の一环として始まったものです。东京大学のみならず、広く社会科学の多様な分野の研究者が结集し、どのように「ローカル」の问题と格闘したのか。その成果を见ていただけると嬉しく思います。
 

(紹介文執筆者: 社会科学研究所 教授 宇野 重規 / 2016)

本の目次

序章 ローカルからの再出発 (宇野重規?五百旗頭薫)

第1部 ローカル?ガバナンス再考
  第1章 ローカル?ガバナンスを問い直す - 近代日本の「地方自治」再考 (宇野)
  第2章 地方治態の3要素 - 住民?区域?自治体 (金井利之)
  第3章 連邦?自治?デモクラシー - 憲法学の観点から (林 知更)
  第4章 多機関連携としてのローカル?ガバナンス - 就労支援行政における可能性 (伊藤正次)
  第5章 大都市をめぐる2つのガバナンス - 大都市制度改革の困難 (砂原庸介)

第2部 福井?北陸ガバナンスの歴史と今日
  第6章 近代日本のローカル?ガバナンス - 負担と受益の均衡を求めて (五百旗頭)
  第7章 北陸の豊かさはどこから来るのか - 越中富山に見る「北陸性」(井手英策)
  第8章 広域コミュニティの終わりなき物語を求めて - 福井県、知事、ガバナンス (谷 聖美)
  第9章 現代的知事の誕生? - 西川一誠福井県知事を事例に (宇野)
  第10章 県庁内のガバナンス変容と持続 - マニフェスト導入による政治時間の規律づけ (松井 望)
  第11章 公と私の新たな境界線 - 要介護認定の政策実施業務を素材に (荒見玲子)

第3部 県と地域 - 嶺南からの視点
  第12章 地方議会と地域住民自治組織 - 福井県嶺南地域における基礎自治体の議会を中心に(上神貴佳)
  第13章 原発立地自治体の財政比較 - 福井県敦賀市?美浜町?高浜町?おおい町を事例に (宮﨑雅人)
  第14章 港から原発へ – "ロカロカ" 敦賀のガバナンス (五百旗頭?佐藤健太郎?稲吉 晃)
 

関连情报

東京大学社会科学研究所: 新刊著者訪問 第22回
『ローカルからの再出発 日本と福井のガバナンス』

 

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