
书籍名
事务に踊る人々
判型など
392ページ、四六判
言语
日本语
発行年月日
2023年9月21日
ISBN コード
978-4-06-532946-7
出版社
讲谈社
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
事务というと何が思い浮かぶだろう。事务仕事、事务能力、事务所、事务机&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。こうした言叶から连想されるのは何より仕事や作业の场であり、そこには道具もついて回る。昔ならソロバンと铅笔。その后はファックスとか、指先にぴったりはめるあの小さなゴムとか、茶色い封筒とか。その后はパソコン、プリンター、鲍厂叠、蚕搁コードなど。息が长いのものもある。给茶机、ホワイトボード、付笺。もうひと押しすれば、透明のビニール伞が何本も挿ささった伞立てとか、个包装のカントリーマアムとか、あるいはデスクの引き出しの隅に転がった十円玉や一円玉が転がったデスクも、事务っぽい。
谁もが心に「事务センサー」を持っている。しかし、いつセンサーが反応するかは个人差がある。私の场合、とくにセンサーが働くのは「添付ファイル」だ。届いた贰メールに添付ファイルがくっついていると、事务モードを感知してたちまち心は阴る。添付物をクリックしてから开くまでの零コンマ数秒は「悪魔の间」だ。目は辉きを失い、頬はどろんと垂れ下がり、気持ちは白浊する。
もちろん事务に罪はない。私も人に添付ファイルを送りまくっている。他ならぬこの原稿も、ワードの添付ファイルで担当の斋藤さんに送ったものだ。添付ファイルには、苔のように事务成分が张り付く。私は斋藤さんに事务苔を送りつけたのである。
いったい谁が悪いのだろう。どこに悪者がいるのか。そもそも事务は「悪い」のだろうか。加害者なのだろうか。ならば被害者は一体谁だというのか。事务がいったい何をしたというのだ!
というわけで、このささやかな思弁からもわかったように、私は本书を通し、现代の社会で不当に軽视され、嫌がられ、ときには蔑まれさえしてきた事务の営みについて、再考したいのである。可能であればその汚名を晴らしたい。汚名どころか、事务には美名がふさわしいのではないか。事务は魅惑の世界への入り口ではないのか。事务は人类の知恵であり、救いなのだ。事务のおかげでこそ、私たちは今、このように暮らすことができる。事务は文化と文明の担い手だ。広大な事务の楽园では、事务の子羊や事务の兎が駆け回る。何と甘美な光景だろう。思わず目头が热くなる。
少し褒めすぎた。事务はそこまで甘美なものではない。私たちは事务の现実を知っている。事务は面倒くさく、复雑で、抑圧的だ。事务を前にして、私たちはいつも「しまった!」と言わされる。それが私たちの宿命なのだ。そんな事务の现実を见据えながら、それでも私たちが事务にとりつかれてきた、その跡をたどってみよう。人类と事务の间に、いったい何があったのだろう。
(「はじめに」より)
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 阿部 公彦 / 2024)
本の目次
目次
第1章 漱石と大日本事务帝国
第2章 事务の七つの颜
第3章 事务処理时代の「注意の规范」
第4章 『ガリヴァー旅行記』の情報処理能力
章5章 失败から考える事务処理
章6章 身体仪式と事务の魔宫
第7章 事务を呪うディケンズ
第8章 鉄道的なる事务
第9章 エクセル思考で小説を书く
第10章 事务の「感情」を考える
第11章 事務に敗れた三島由紀夫11 303 第 章
第12章 事务と爱とバートルビー
おわりに
関连情报
事务能力の奥深さ 英文学者?阿部公彦 (日本経済新闻 2024年3月28日)
事务は踊る 英文学者?阿部公彦 (日本経済新闻 2024年2月1日)
「事务」は面倒で抑圧的な悪者か、それとも人类の知恵であり救い主か?事务から「人间」を考察する (现代ビジネス 2023年10月07日)
阿部公彦「事務こそ人生。現代社会で生き延びるための必須条件、「事務」と人間の関係をとことん考察する」 (現代ビジネス 2023年9月22日)
対谈:
阿部公彦×楠木 建「事務を知れば、世界の神経構造が分かる」 阿部公彦(東京大学教授)×楠木 建(一橋ビジネススクールPDS寄付講座特任教授) (中央公論.JP 2024年7月10日)
书评:
楠木建 評「「事務」というレンズを通した人間観察」 (『日経ビジネス』 2024年8月5日号)
渡辺祐真 評「なぜ「事務的ミスの積み重ね」と述べれば、裏金が許されるのか?話題書『事务に踊る人々』を読む」 (現代ビジネス 2024年2月19日)
星野太 評 (artscape 2024年2月5日)
小澤英実 評「「注意の規範」が生む豊かな世界」 (『朝?新聞』 2024年1月6日朝刊 [p. 22])
中条省平 評「事務と文学の危険な関係」 (『群像』 2024年1月号 [pp. 490-491])
三宅香帆 評「あの作家たちも、事務に苦しめられていた?」 (『ダヴィンチ』 2024年1月号 [p. 74])
磯前大地 評「事務仕事は得意ですか?…考えるだけで暗い気持ちになるあなたに読んでほしい魅惑の「事務」本」 (現代ビジネス 2023年12月19日)
佐々木敦 評「秘密に迫る 知的興奮」 (共同通信配信 2023年11月26日)
仲俣暁生 評「「事務に追われること」への嫌悪感は高まっているが…実は入り組んでいる、事務と文学の“意外な関係”」 (『週刊文春』 2023年11月16日号)
武田裕藝 評「事務 前向きに捉え直す」 (『読売新聞』 2023年11月11日夕刊 [p. 5])
三宅香帆 評「「事務と文学」の不思議な関係を解き明かし、私たち自身を知るための名著『事务に踊る人々』」 (現代ビジネス 2023年11月10日)
森永卓郎 評「週末オススメ本ミシュラン」 (『日刊ゲンダイ』 2023年11月5日朝刊)
鴻巣友季子 評「近代人の本性は「凝視」にあり」 (『日本経済新聞』 2023年11月4日朝刊 [p. 18])
「現在の周辺:「事務」と文学の意外な接点」 (『毎日新聞』 2023年10月30日夕刊 [p. 4])
#170 注目の新刊/『乱数』『数の値打ち』『謝罪論』『近代美学入門』『事务に踊る人々』『パピルスのなかの永遠』ほか (哲学の劇場 | YouTube 2023年10月20日)
大村紋子 評「地味で冴えない存在の奇妙な磁場」 (建築討論 2023年10月20日)
和合亮一 評「日々の雑務と「文学」の関係」 (『産経新聞』 2023年10月7日朝刊)
メディア出演:
「第四夜「本を読めない?」時代の読書論@丸の内」 (プラッと|NHKラジオ 2024年11月12日)
「著書紹介 インタビュー」 (マイあさ!著者からの手紙|NHKラジオ 2023年11月26日)
イベント:
『事务に踊る人々』(讲谈社)刊行記念トーク 阿部公彦×飯間浩明~事務と人間を「言葉」からひもとく」 (丸善ジュンク堂書店池袋本店 2023年10月11日)