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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に雲状の赤い模様

书籍名

岩波新书 <シリーズ日本中世史 3> 室町幕府と地方の社会

着者名

判型など

256ページ、新书判、并製

言语

日本语

発行年月日

2016年5月20日

ISBN コード

9784004315810

出版社

岩波书店

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本書は1333年の鎌倉幕府が滅亡から1494 年の「明応の政変」と呼ばれる政変までの政治史と、その時代の社会の様子を概観したものである。この間は三つの時期に分けられる。
 
第一の时期は、鎌仓幕府の灭亡、后醍醐天皇による「建武政権」の树立と早々の破绽、足利氏を将军とする室町幕府の成立、室町幕府と「建武政権」の継承者である南朝との対立、室町幕府の内部の抗争などの戦乱を経て、足利义満のもとでようやく安定を见るまでの时期で、「南北朝时代」と呼ばれる。
 
第二の時期は、室町幕府による実効的な全国統治が行われていた時期で、狭義の「室町時代」と呼ばれる。室町幕府は武士が中心となった政権であるが、幕府が京都におかれたことによって、公私にわたって武士と公家の交流が盛んとなった。政権運営だけでなく、婚姻や文化行事でも両者の一体化が進み、公家?武士を包含した貴族社会が現出した。しかし、一見はなやかなこの時期にも、京都の幕府と、鎌倉におかれた関東統治のための機関 (鎌倉府) との対立や、幕府をささえる有力な大名家の内紛など、政治的な抗争の火種は消えていなかった。
 
第叁の时期は、15世纪后半に起きた有力大名家の内部抗争を契机に、诸大名が二分して戦った応仁の乱と、その后、幕府が全国统治の実効性を次第に失っていく时期である。ただし、幕府の将军たちはまた政権再生への意欲を失ってはおらず、16世纪の戦国时代とは异なる。
 
本书では、幕府政治や戦乱の详细な过程や、歴代の将军たちの个性による政策の违いよりも、歴代の将军たちに共通する统治の原则を见出すことに意を注いだ。それが将军の代始めに実施された次の二つの施策である。一つは、荘园制に基づく所领保証制度の维持と公正な裁判の遂行を宣言する「徳政」であり、もう一つが、武威の顕示のための军事行动である。15世纪の室町幕府政治史上に见られるさまざまな政策や政治上の混乱は、この二つの観点から整理すると理解しやすくなる。
 
もう一点、本书で重点を置いたのは、室町时代は、现代にまで通じる社会惯行や文化の诞生した时代だという点である。教科书で取り上げられる茶道や能だけでなく、现在まで続く农村、渔村などの各地の集落の基本的な姿ができあがり、そこで催される祭礼が诞生したのもこの时代である。また、文字文化が地方社会に広まり、儒学的知识にもとづいた道徳観や、日本や中国の古典に取材した歴史知识に庶民が接するようになったのもこの时代である。その意味で、室町时代は现在につながる伝统の成立した时代といえる。ただし、こうした文化や社会のあり方は21世纪の现在、急速に変化している。私たちは今、600年続いた一つの时代の终焉に立ち会っているともいえる。そうした认识をもって、今、日本は何を失おうとしているのか、守るべきものは何なのかを考えることも必要であろう。
 

(紹介文執筆者: 史料编纂所 教授 榎原 雅治 / 2018)

本の目次

はじめに
第1章  建武政権と南北朝の内乱
第2章  もう一つの王朝時代
第3章  南北朝?室町時代の地方社会
第4章  室町公方の理想と現実
第5章  動乱の始まり
おわりに
 

関连情报

书评:
日本経済新聞 (朝刊) 2017年11月4日
 

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