Cross Talk 2022
创りたい、挑みたい、语りたい东京大学
これまで関わった仕事で東京大学の多様性(構成員(学生?教職員
等)の多様性や東京大学職員の活躍のフィールドの幅広さ等)を感
じた経験について教えていただけますか?
F :
採用直后に配属されたカブリ数物连携宇宙研究机构は、世界トップレベルの研究拠点を目指して2007年10月にできたばかりの组织でした。东京大学の「出岛」として、今までにない国际性豊かで卓越した研究环境を作るぞ!とみんなが意気込んでいました。私のチームの仕事は、外国人研究者が、日本语を话せなくても何不自由なく研究に迈进できるよう、入国?滞在?出国までのトータルサポートをすること。ビザの取得、雇用手続き、社会保険の加入、家探し、研究资金の获得、讲演会、育児、通院など、通訳も兼ねつつ、様々な部署の职员と协力して业务にあたりました。日顷接する研究者の文化的な背景の多様さもさることながら、人事、财务、研究支援など东京大学の业务の幅広さを実感しました。
T :
大学が社会や人類の課題に取り組むために、学部や研究所の垣根を越えて、分野を横断した連携研究機構といった組織ができてきた頃ですね。
私も同じ時期に、サステイナビリティ学連携研究機構(現在、未来ビジョン研究センターに組織統合)の事務局を担当していました。印象に残っているのが、2008年の北海道洞爺湖サミットに合わせて、東京大学や北海道大学の呼びかけで初めて開催された大学サミットに携わったことです。世界中から研究者が集って、サステイナビリティ(持続可能性)という全人類に関わる課題に対して、大学の責務と取り組みについて議論しました。研究者だけでなく、国際機関や企業の方とも一緒に議論をし、「札幌サステイナビリティ宣言」としてまとめました。この経験が、その後の大学職員としての考え方や方向性に影響したと思います。
F :
手塚さんはこれまで、広报や学务、社会连携など様々な分野の业务を経験されている印象がありますが。
T :
そうですね。様々な分野の业务を経験することで、视野が広がったように感じています。採用面接で、志望动机として「社会の中の大学」というテーマで话した记忆があります。どのように大学から外に発信するのか、また、どのように外から大学が见られているのか、ということが常に自分の中にあります。自分の関心に近い部署で仕事ができているのはありがたいです。
そうした経験を経て、现在はどのような仕事をされていますか?
F :
国際戦略課で大学全体を国際的にプロモーションする仕事をしています。最近は東京大学の研究の面白さや奥深さを世界に発信し、より良い未来社会創りに向けて一緒に連携する仲間を増やすための新しい事業の立ち上げに関わりました(Tokyo
Forum、東京カレッジ、現代日本研究センター)。どの事業もサステイナビリティが中心的なテーマです。いろんな分野の研究者と事業を進める中で、あらためて東京大学の学術の多様性を実感するとともに、組織を越えて多様な人々の協力を得ながら仕事を進めていくことの大事さを実感しています。
T :
スタートが国际研究拠点で、今は一つの拠点ではなく大学全体をプロモーションする仕事をされていますね。自分の中では仕事の繋がりをどのように感じていますか。
F :
そうですね、今の仕事のテーマは、「个」の活动の强みを「大学全体」の强みに繋げる仕组みをどう作るかということですので、最初に研究活动の现场で研究者に寄り添った仕事を体験できたことが大きな粮になっていると思います。
T :
私は、ダイバーシティ推进课で人の多様性に関する仕事をしています。东京大学には、男女比のアンバランスさや、少数派の构成员、外国人や障害者、尝骋叠罢蚕などインクルーシブなキャンパスに向けて课题がたくさんあります。こうした问题は、ダイバーシティ推进课だけで解决できるものではありません。一人一人の构成员の意识が重要です。时间はかかるように思えますが、多様性を考える构成员が増えることこそがダイバーシティへの近道だと思います。
F :
世界に目を向けると、意识的に多様性を大事にする姿势を感じます。例えば3,000人を超える各界のリーダーが集まるダボス会议。五神総长に同行して出张させてもらった时に特に印象的だったのは、女性の参加者の多さです。一方、アジア系の大学は东京大学もそうですが、男性が多かったです。
T :
最近「东京大学百年史」※1を読み、东京大学设立と同时期の明治10年に创刊された学术誌「学芸志林」の中で东京大学の学芸の多様さについて言及されていたことを知りました。东京大学は、创设当初から知の多様性を大事にしていたのですね。时代は移り、社会の课题もグローバルにとらえなければいけなくなっています。知の多様性のためにも人の多様性が重要になってきているのではないでしょうか。
今后の东京大学の姿についてどうお考えですか?
F :
滨田元総长の「初梦」※2をご绍介したいと思います。10年前に书かれた未来の东京大学の姿ですが、今でも新鲜で、心が动かされます。ダイバーシティや国际化のことなど、この1枚に东京大学の课题と希望が詰まっています。东京大学のウェブサイトに掲载されているので、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいです。こうしたエネルギー溢れる素晴らしい未来のキャンパスを作ることに贡献したいです。
T :
私も「初梦」はとても印象に残っています。初梦では一兆円の基金の话が出てきますが、五神総长のもとでは、大学债の発行や新たな产学协创のしくみの构筑など、自律的な大学の経営に向けた取り组みが次々に进んでいます。さらに、オンライン授业の展开でオンライン上でのグローバル化は急速に进むでしょうし、当时では想像もできなかったところに行けるかもしれないですね。
F :
ここに描かれているようなキャンパスをみんなで目指していきたいですね。
最后に、东京大学职员を目指す方に期待することをお闻かせください。
F :
「人との関係を大切に、诚実な姿势で业务にあたること」、「自分と异なる考えを否定せず、そこから新しい発见を得ようと常に努力すること」、「楽しく働くこと」を心がけていただきたいです。
T :
自分の中に多様な视点を持って欲しいなと思います。违うことを受け入れるパワーとしなやかさがある职员が理想ですね。东京大学は、职员も学んだり成长できる场所だと思うので、ぜひチャレンジ精神旺盛な方に来ていただき、自分を高めながら、东京大学の未来を一绪に作っていきましょう。