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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

井上氏と小林氏が議論しているコミック調イラストの表紙

书籍名

ザ?议论! 「リベラル痴厂保守」究极対决

着者名

小林 よしのり

判型など

256ページ、四六判

言语

日本语

発行年月日

2016年11月11日

ISBN コード

978-4-620-32421-0

出版社

毎日新闻出版

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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かつての戦后日本政治は、「保守対革新」という対抗轴で性格づけられてきたが、共产主义?社会主义阵営の自壊により冷戦が终焉した后、社会主义的志向と结合していた「革新」という语が使われなくなった。そのため、世纪の変わり目あたりから、歴代自民党政権を支持してきた保守势力と対抗する立场が「リベラル」の名で呼ばれるようになり、「保守対革新」に代えて、「保守対リベラル」という対抗轴が语られるようになった。しかし、党派政治の文脉を越えた思想的な意味で、保守とは何か、リベラルとは何か、両者の根本的な対立はどこにあるのかは、明らかではない。思想の曖昧さが诸政党の対抗図式の混乱も生んでいる。
 
本书は、思想漫画という独自のジャンルを开拓し「真の保守主义者」を自任する小林よしのり氏と、リベラルに「成り済ました」革新の欺瞒を批判し、正义理念を基轴にしてリベラリズムの哲学的再编に努めてきた私とが、天皇制と民主主义の関係、戦争责任と歴史认识、宪法九条问题と戦后思想の贫困という、戦后日本の叁大テーマについて讨议することにより、保守とリベラルの思想的核心、両者の対立点と共通点とを解明する试みである。
 
日本の自称保守?自称右翼は、平成天皇の意向を无视して皇室典范改正に反対し、対米追従姿势を强める安倍政権を支持しているが、小林氏は彼らを「逆贼」や「バカ保守」と呼んで厳しく批判する。日本の自称リベラルは护宪派を名乗るが、私は彼らが政治的御都合主义で宪法を捻じ曲げ立宪民主主义を蹂躙している贋リベラルであることを厳しく批判している。小林氏も私も、左右の党派集団?运动団体がそれぞれの蛸壶に闭じこもり自势力の固守拡大にのみ汲々としている日本の现状を批判し、一人一党の立场から自由かつ自立的に现代日本社会の问题と向き合い、対立者との対话を通じて思想的な自省を深めるという姿势を共有している。小林よしのり痴厂井上达夫の対谈は多くの人々にとって想定外だったかもしれないが、我々が共有している思想的姿势から见るなら、自然の成り行きだったとも言える。
 
論点となった三大テーマについては、憲法九条問題で護憲派の欺瞞を批判し、安全保障における安倍政権の対米従属強化を日本の政治的主体性の放棄として批判する点、さらに権力を批判する思想言論の自由を徹底的に擁護しようとする点で、小林氏と私は一致している。天皇制については存続論の小林氏と廃止論の私は対立し、戦争責任問題についても、欧米列強の帝国主義的圧迫からのアジア解放という日本のアジア主義者の意図を重視して、日本の戦争責任を否定ないし限定しようとする小林氏と、欧米の戦争責任を追及する倫理的資格を日本がもつためにも、日本の戦争責任 (昭和天皇の戦争責任も含めて) の率直な承認が必要だとする私とは対立している。しかし、対立する論点についても、共通点が伏在している。小林氏が天皇制を擁護するのは、民主主義が多数の専制へと暴走するのを抑止することが必要だという私も共有する視点からである。違いは民主主義の暴走への抑止力を小林氏が天皇に求めるのに対し、私は立憲主義的人権保障にそれを求める点である。天皇?皇室の人権を侵害する現状を批判する点でも我々は一致している。戦争責任問題でも、自らの戦争責任を棚上げする欧米列強の欺瞞を批判する視点は共有している。
 
本书を読んだ小林ファンの読者から「リベラルにも井上达夫のようなまともな奴がいるのは発见だ」という感想が寄せられ、リベラル派の読者からは「小林よしのりは右翼だと思っていたけれど、意外にリベラルな面がある」という感想が寄せられたと闻いている。立场を异にする着者二人が真挚な対话を通じて保守とリベラルの相互理解を深化させるという本书の狙いは、ある程度成功したようである。なお、宪法九条问题については、「九条を削除し戦力统制规范を宪法に组み込む」というのが私の持论だが、本书ではこの持论をはじめて具体的な宪法改正案文の形で提示して展开していることを参考までに付记したい。
 

(紹介文執筆者: 法学政治学研究科?法学部 教授 井上 達夫 / 2017)

本の目次

第1部 天皇制――理念か伝統か
第2部 歴史認識を問う
第3部 憲法9条と思想の貧困
 

関连情报

书评:
叁浦瑠丽『プレジデント』2017年1月30日号
中野 翠『サンデー毎日』2017年2月1日号
 

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