爱知演习林ブックレットシリーズ 东京大学の森林再生 自然の迁移か,人间の都合か
东京大学には、森林再生の研究?教育とその実践に日本国内?国外で精力的に取り组んでいる教职员?学生がたくさん所属しています。本书はその中から、大学院农学生命科学研究科の附属施设である演习林で、大正时代から続けられてきた森林再生の取り组みと、结果として再生された林の「未来のあるべき姿」をめぐる议论について绍介するものです。
大学の演习林、と闻いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。山の奥深くにあるうっそうとした森、という方もいるでしょうし、整然と植えられたスギやヒノキの林、という方もいると思います。木が伐採され、丸太が运び出される林业の森を思い浮かべられる方もいるかもしれません。しかし、中にはちょっと変わった経纬で设置された大学演习林もあります。
本書で取り上げる東京大学愛知演習林 (現名称: 生態水文学研究所) は、そのような、ちょっと変わった大学演習林の1つです。愛知演習林は、森林を人間が過剰に利用し続けた結果、草木がすべて失われ、ハゲ山と化した丘陵に、人間の力で森林を再生させる技术を研究?教育することを目的として設置された演習林なのです。
表纸の写真をみていただくとわかるように、放置しても森林が再生しないハゲ山からは降雨のたびに大量の土砂が流出し、下流の水害の原因となっていました。土砂流出を防止するため、治山?砂防工事や植林が行われてきました。长年の努力が実を结び、今、丘陵は緑を取り戻しつつあります。
近年、里山という言叶が流行するようになり、都市近郊の丘陵の林に対する関心も高まっています。里山の景観は人间が手を加え続けないと维持できないという意见も闻かれますし、人间が手を加え続けないと贵重な生き物が絶灭してしまうという意见も闻かれます。こういった意见が间违っているわけではありません、しかし、かつてそこにあった豊かな森林を再生不可能なまでに破壊したのも、ハゲ山に治山?砂防工事や植林をして森林を再生させたのも、すべて人间の都合だったという歴史を、私たちは忘れてはいないでしょうか。
緑を取り戻しつつある自然は、今や人间の都合に振り回されることなく、迁移できるようになりました。木は老木となって自然に枯れ、落ち叶や枯れ木が腐り、土壌动物がそれを分解し、土に养分を蓄积できるようになりました。それなのに人间は、また别の都合を持ち出してきて、自然の迁移に逆らうような管理をするのか、と木々たちは思っているのではないでしょうか。
自然の迁移か、人间の都合か。2010年2月に爱知県犬山市で行われた、身近な林の未来のあるべき姿を议论したシンポジウムでの讲演や议论の记録をもとに、本书を构成しました。人间が再生した都市近郊の林の未来をめぐる议论の奥深さを感じ取っていただければ幸いです。
(紹介文執筆者: 农学生命科学研究科?农学部 教授 蔵治 光一郎 / 2019)
本の目次
主催者挨拶
歓迎の挨拶
[基調講演] 『愛知県尾張地方の森と水の過去、現在、未来』
蔵治光一郎 (東京大学愛知演習林)
摆パネルディスカッション闭
コーディネーター 芝野博文 (東京大学愛知演習林長)
パネラー 大竹 勝 (犬山里山学センター長)
古市博之 (犬山中学校教諭)
大澤春都詩 (犬山市生活環境部公園緑地課長)
[寄稿] 「犬山の森」の未来 -基調講演の感想と市民活動について- 紀藤昌仁
[寄稿] 今犬山の森を考えるとき 福田秀雄
摆アンケート结果闭