
书籍名
入管を问う 现代日本における移民の収容と抵抗
判型など
272ページ、四六判
言语
日本语
発行年月日
2023年7月5日
ISBN コード
9784409241585
出版社
人文书院
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本書は、題名からも示唆されるように、入管 (出入国在留管理庁) という行政が有し、執行する権力について、社会学?政治学?政治思想の観点から検討したものである。
入管は、国境を越えて移动する人びとの出入国のチェック、日本に滞在する外国人への在留资格の付与、在留资格を失った外国人の収容や追放などに関する権限を有している。永住资格を有さない在日外国人にとっては、定期的に在留资格の更新に行く必要があるなど身近な行政机関であるのに対し、多くの日本人にとっては、海外に出かける际にしかほとんど接することがなく、ほとんど知られていない役所だろう。しかし、2021年に名古屋入管の収容施设でスリランカ女性が亡くなった事件は、メディアによる报道を通じて社会に衝撃を与え、人びとの眼を入管に向けさせることになった。日本社会で、このようなあからさまな暴力が起きていることに惊いた方もいるかもしれない。
とはいえ、この事件は決して例外でなく、関係者のなかでは入管の暴力はよく知られてきた。実際、スリランカ女性も含め、1997年から少なくとも21人が入管収容所内もしくは送還中に亡くなっていることが全国難民弁護団連絡会議によって報告されている ()。また事件と前后して、弁护士やジャーナリスト、支援者による问题提起、被害者による诉えによって、収容所における入管职员の暴力も复数明るみになった。そのなかで、入管の暴力の背景には、入管行政がもつ裁量の大きさや、占领期に起因する入管の创设に関する歴史的経纬が指摘されてきた。
一方で、入管に関する学術的な考察は、日本の場合、法学以外の分野ではほとんどなされてこなかった。そこで本書は、社会学、政治学?政治思想や関連領域における議論を参照しつつ、「なぜ、入管行政は裁量が大きいのだろうか?」「なぜ、被収容者の訴えは信用されないのだろうか?」「結局のところ、入管収容所とはどのような場所なのだろうか? その権力は絶対的なものなのだろうか?」というような「そもそも論」に立ち返り、入管という権力の特質を捉えようと試みた。同時に、その権力に捉えられつつも抵抗する無登録移民の生のあり方や市民社会の実践についての考察や、入管がもつ権力にかんする規範的な論証もおこなった。これらを通じて、入管行政の絶対性という神話を、事実的にも規範的にも問い直すことを目指している。入管によるさまざまな暴力を知り、「入管って何?」と疑問に思った方に、手にとってほしい書物である。
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 准教授 髙谷 幸 / 2024)
本の目次
第1章 入管行政と无登録移民
――現代日本における「人権のアポリア」|髙谷 幸
収容と追放のながれ
第2章 仮放免者の生活
――国家からの排除/市民社会への包摂|稲叶奈々子
第3章 収容所とは何か|髙谷 幸
入管収容所の歴史
第4章 なぜ収容者の诉えは信用されないのか
――感情労働现场としての収容施设における认识的不正义|岸见太一
第5章 収容所内での抵抗
――ハンガーストライキ|稲叶奈々子
第6章 「剥き出しの生」への缩减に抗して
――无登録移民の生の保障をめぐる人権と人道|髙谷幸
第7章 许可なく暮らすことは悪いことなのか
――政治理论から入管政策を考える|岸见太一
おわりに
――无登録移民が「社会的に生きられる」社会へ|稲叶奈々子
あとがき
関连情报
羽渕一代 評 (『年報政治学』 2024-I号)
駒井洋 評 (『移民政策研究』第16号 2024年5月31日)
『ふぇみん』 2024年2月15日
安藤由香里 評 (『週刊読書人』 2023年10月13日)
田沢竜次 評 (『週刊金曜日』 2023年9月8日)
日本経済新闻 2023年8月19日
「上半期アンケート」 (『週刊読書人』 2023年7月28日)
书评会:
第2回移民研究会 2023年7月29日
イベント:
「フェミニズム×クィア視点から入管体制を考えるワークショップ」 (アジア女性資料センター 2024年5月29日)
『入管を问う』刊行記念イベント ゲスト: 髙谷幸、岸見太一 (聡子の部屋第42回 2023年6月28日)
関连记事:
《前编》髙谷幸「フェミニズム?クィア视点から入管体制を考える」──入管体制と人生の管理 (アジア女性资料センター 2024年6月2日)
《后编》髙谷幸「フェミニズム?クィア视点から入管体制を考える」──入管体制と交差的な抑圧 (アジア女性资料センター 2024年6月2日)