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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に大きな題字

书籍名

人の资本主义

判型など

400ページ、四六判

言语

日本语

発行年月日

2021年11月16日

ISBN コード

978-4-13-013098-1

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

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资本主义とは何か。この问いはあまりに自明すぎるのか、逆に难しすぎるのかわからないが、正面から问われることがあまりない。経済学では、かつてマルクス主义経済学があった顷にはしばしば问われていたが、それがほぼ一扫された现在では、资本主义は容易に市场経済と等置され、市场での财やサービスの振る舞いが分析されるぐらいである。
 
そこで、その問いを、専門の異なる研究者が協力して考え直したのが本書である。タイトルの「人の资本主义」というのは、資本主義の変遷と今後の方向性を示すものだ。すなわち、モノの生産を主なモデルにしていた段階から、コトという出来事の差異に注目する段階、そしてあらためて人とその生が豊かになる段階を設定し、人間中心主義を乗り越えた上で、人にGDP的な富ではなく、生のあり方が花開くように繁栄する豊かさを目指そうというのである。それには人間の再定義が必要で、人間存在 (Human Being) とは異なる、他者とともに人間的になりゆくプロセス (Human Co-becoming) として人間を捉え直そうと提案がなされている。なお、本学からは編者の中岛隆博 (东洋文化研究所教授) の他、小野塚知二先生 (経済学部教授、現在東京大学特命教授)、野原慎司先生 (経済学部准教授)、国分功一郎先生 (教養学部教授) が参加している。
 
全部で11章に分かれており、それぞれ提題者が自らの観点から資本主義を問い直し、その後参加者との間で討議をして議論を深めている。たとえば、小野塚教先生は、経済史の観点から、アソシエーション (協同性) モデルの光と影を分析している。昨今、マルクスの見直しに伴って、もう一度アソシエーションが脚光を浴びているが、その影に注目する議論は重要である。また、野原先生はアダム?スミス研究の観点から、ホモ?エコノミクスという経済学が前提とする「経済人」を批判しながら、欲望を満たすことをスミスが肯定したことで封建制的な身分制度を乗り越える地平を示したことを論じている。國分先生は、ジル?ドゥルーズに依拠しながら、貨幣の起源としての税の問題や、私的所有の源泉としての公的所有といった興味深い論点を示している。
 
それ以外にも、広井良典先生 (京都大学) による、経済と道徳の再結合の議論や、中野佳裕先生 (早稲田大学) による、脱成長の議論など、今日の資本主義を考える点で、欠くことのできない議論が紹介されている。資本主義を経済学の枠組みから解き放って考えてみたい人にとっては、刺激的な議論が展開されていると思う。
 

(紹介文執筆者: 东洋文化研究所 教授 中島 隆博 / 2024)

本の目次

はじめに――人の资本主义(中岛隆博)

第滨部 资本主义の问い直し方

1章 人の资本主义の意味と可能性についての覚え書き(小野塚知二
讨议 资本主义の性格

2章 人の资本主义への視点(広井良典)
讨议 新たな再分配の可能性

3章 歴史性?普遍性?异质性から见た経済(安田洋祐)
讨议 経済成长と信用

第滨滨部 ディスコースの変容と资本主义

4章 歴史的ディスコースにおける资本主义(山下范久)
讨议 资本主义の言説空间

5章 なぜ利己的个人か(野原慎司
讨议 想像力という问题

6章 国家と资本主义(国分功一郎
讨议 国家という存在と资本主义

7章 共生社会と资本主义(堂目卓生)
讨议 「命」への共感

8章 欲望と社会をめぐるパラドックスへの一考察(丸山俊一)
讨议 人间の主体性をどう解き直すか

第滨滨滨部 持続可能な社会の构筑と资本主义

9章 脱成长そして地球の有限性の中の资本主义(広井良典)
讨议 定常経済の豊かな可能性

10章 ポスト资本主义コミュニティ経済はいかにして可能か?
     ――脱成长论の背景?现状?课题(中野佳裕)
讨议 地域主义の限界と可能性

11章 人口减少社会で気づく持続可能性の経済学
     ――フロー管理から「手入れ」によるストック管理へ(仓阪秀史)

讨议 资本基盘と手入れ

あとがき(中岛隆博)
 

関连情报

「人の资本主义」研究プロジェクト:

 
自着解説:
編者による紹介 (东洋文化研究所ホームページ)

 
コラム:
Experts' Insights:社会イノベーションをめぐる考察
Human Co-becoming 超スマート社会を支える人間観の再定義 (日立評論 2019年7月)

 
着者インタビュー:
「真理」はいかにして言语に宿るのか
5. 人の资本主义 (トイ人 2022年1月14日)

 
「真理」はいかにして言语に宿るのか
4. 道とは何か (トイ人 2022年1月14日)

 
「真理」はいかにして言语に宿るのか
3. 普遍と规范  (トイ人 2022年1月8日)

 
「真理」はいかにして言语に宿るのか
2. 「忘れられた言语」  (トイ人 2022年1月7日)

 
「真理」はいかにして言语に宿るのか
1. 空海の言语思想  (トイ人 2022年1月7日)

 
対谈:
座談会?対谈: 社会性の視座のもと、資本主義の未来を考える  (『月刊 経団連』 2023年4月号)

 
【特別対談シリーズ】サステイナブルな資本主義の実現に向けて ―経済界と哲学界の対話―(4) 人間の生?地球環境を豊かにする科学技术の発展と人材の育成 (21世紀政策研究所新書 2022年11月11日)

 
【特別対談シリーズ】サステイナブルな資本主義の実現に向けて ―経済界と哲学界の対話―(3) 科学技术の発展と人間社会のあり方 (21世紀政策研究所新書 2022年10月28日)

 
【特別対談シリーズ】サステイナブルな資本主義の実現に向けて ―経済界と哲学界の対話―(2) 変換期にある国際秩序?世界と日本との関係 (21世紀政策研究所新書 2022年10月13日)

 
【特別対談シリーズ】サステイナブルな資本主義の実現に向けて ―経済界と哲学界の対話―(1) 次世代の人材とその育成 (21世紀政策研究所新書 2022年3月18日)

 
座談会?対谈: 資本主義?民主主義の行方 ―経済界と哲学界の対話― (『月刊 経団連』 2022年1月号)

 
研究主干に闻く「资本主义?民主主义」研究プロジェクト
人間の生を豊かにするための資本主義へ (21世紀政策研究所 | 21PPI NEWS LETTERS No.79  2021年9月1日)

 
动画メディア:
人の资本主义とは――新しい人間像と現代資本主義への警鐘
人の资本主义~モノ、コトの次は何か?(1)「人の资本主义」とは何か (テンミニッツTV 2024年7月27日)

 
私たちはどんな社会を望むのか?键は「希望のレッスン」
人の资本主义~モノ、コトの次は何か?(2)社会システムの洗練と希望のレッスン (テンミニッツTV 2024年8月3日)

 
人间中心主义はやめたほうがいい&丑别濒濒颈辫;资本主义の残酷な前提
人の资本主义~モノ、コトの次は何か?(3)資本主義に賢くなってもらうために (テンミニッツTV 2024年8月10日)

 
法然の考えとは真逆の意味に&丑别濒濒颈辫;「共生」という概念の歴史
人の资本主义~モノ、コトの次は何か?(4)Human Co-becomingと共生 (テンミニッツTV 2024年8月17日)

 
唐の時代の禅僧が示唆する変容の姿と「人の资本主义」
人の资本主义~モノ、コトの次は何か?(5)モノからコトへ、そして人の资本主义 (テンミニッツTV 2024年8月24日)

 
书评:
新井明 評 (経済教育ネットワークホームページ 2022年5月31日)

 
书籍绍介:
【新刊】『人の资本主义』(中岛隆博編、东京大学出版会) (中野佳裕研究室ホームページ 2021年12月2日)

 
讲演会:
资本主义の教养学公开讲演会
第44回『人の资本主义』再考 (多摩大学サステナビリティ経営研究所 2023年2月20日)

 

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