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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

水色表紙の中央に六角形の模様

书籍名

発达障害と青年期のひきこもり

判型など

172ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2023年6月30日

ISBN コード

9784760832897

出版社

金子书房

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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ひきこもりの疫学調査によれば、半構造化面接による調査では生涯有病率1.2 (% WHO)、郵送法による調査では1.57% (内閣府)~0.72% (東京都、横浜市) とされています。大学生では 0.58%とする調査報告もあります。一般に男性に多く、10代後半から20 代が人口構成のピークと考えられています。発達障害を含む精神障害の性質が関係する場合もありますが、ひきこもる様子や解除されるプロセスは当事者の個別性が高いとされています。そのため関わりを考える場合は、それぞれのケースに応じた工夫が必要とされ、コミュニケーションの相互性に困難があるとされている自閉スペクトラム症の性質があると、支援を構成する前提となる基本的な人間関係や信頼関係の構築が大きな課題となります。

ひきこもり状態の年齢層を考慮すると、大学生年代のボリュームが大きいことに加え、高等教育機関に在籍する発達障害がある学生は年々増加しており (10年前の2012年度では、全障害学生に占める発達障害学生の割合は16.0%でしたが、2022年では21.3%と増加しています)、支援場面では自閉スペクトラム症がある学生のひきこもりが注目されているのです。

こうした中で、長期のひきこもり生活を続けた者が関係した事件が2019年に二件発生しました (川崎市登戸通り魔事件、元事務次官長男殺害事件)。ひきこもりに対する大きな負のインパクトをもたらし、約20年前の新潟少女監禁事件や西鉄バスジャック事件に端を発するひきこもりに対するバッシングが、再度繰り返されかねない状況とも考えられました。

ひきこもる青年をどのように理解してゆけば良いのか、発達障害という視点を加味しつつ再度問い直すために2019年12月22日に東京大学弥生講堂一条ホールにてシンポジウム「発達障害とひきこもり」が開催されました。立場の異なる4名の専門家 (井利由利、池上正樹、伊藤順一郎、斎藤環 敬称略) をお招きし、それぞれ講演と会場からの質疑にも応じていただきました。

地域を中心に一貫して行ってこられたひきこもり支援の実践を井利由利先生に、ジャーナリズムと家族会の立場から現状と先駆的な取り組みを池上正樹先生に論じていただきました。伊藤順一郎先生からは、ACT (Assertive Community Treatment: 包括型地域生活支援プログラム) の実践で出会う方との関わりについて、斎藤環先生からは、オープンダイアローグによる当事者との関わりや家族の態度について説明して頂きました。

本書は、上記のシンポジウムの内容を文書化し、さらにはテーマに関連する論考の書き下ろしを加えています。境泉洋先生からCRAFT (Community Reinforcement and Family Training: コミュニティ強化と家族訓練) について、山﨑順子先生から福祉制度による支援について、高野明先生から学生相談の視点から、それぞれ基本的な説明から現状の課題までコンパクトにまとめて頂きました。さらにコラムでは、精神科医療との関わりを大島紀人先生、具体的な事例について川瀬英理先生と綱島三恵先生に執筆していただいています。

本书は支援者を読者として想定していましたが、発达障害がある青年のひきこもり支援に対する多様な考え方が分かりやすくまとめられていますので、皆さまにも现场の临场感を感じていただきながら実践を支える考え方を理解していただけるものと思います。
 

(紹介文執筆者: 相谈支援研究开発センター 副センター長、教授 渡辺 慶一郎 / 2023)

本の目次

まえがき: 小佐野重利
第1章  発達特性のある人の青年期のひきこもり支援: 井利由利
第2章  発達特性があるひきこもりの現状と先駆的な取り組み: 池上正樹
第3章  ACTの活動のなか、発達障害をもっている (と思われる) 人の「ひきこもり」支援について試みてきたこと: 伊藤順一郎
第4章  オープンダイアローグにおける発達障害者との関わり: 斎藤 環
第5章  CRAFTを応用した発達障害がある (疑われる) ひきこもり青年への家族支援
第6章  発達障害があるひきこもり青年への制度的な支援:山﨑順子
第7章  学生相談からみた発達障害のある大学生のひきこもり: 高野 明
コラム1  大学生のひきこもりと精神科医療の関わり: 大島紀人
コラム2  発達障害がある大学生への包括的な支援例: 川瀬英理?綱島三恵
あとがき 渡辺庆一郎

関连情报

シンポジウム:
発达障害とひきこもり (东京大学 2019年12月22日)
/content/400125510.pdf

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