超越20世纪民俗学 对话福田亚细男
现代民俗学とは、これまであった「20世纪民俗学」に、これまでなかった新しい学知を付加し、さらに新しい民俗学へと変革を目指す学问の流れである。ここでいう「20世纪民俗学」とは、20世纪に柳田国男たちによって始められた日本の土着文化の理解とその復兴运动、そして、その学问化を进めた运动を指す。それは、ある时代の要请によって生成した「时代の产物」であり、当初は「野の学问」として出発し、百年近い时间の経过とともに体系化され、组织化され、そして制度化された。この「20世纪民俗学」の成立の最终段阶で、大きな役割を果たした民俗学者の一人に、本书が主题化した福田アジオがいる。
福田は、柳田の民俗学を批判的に継承した民俗学者である。福田は、まさに「20世纪民俗学」の申し子といっても过言ではない。现代において民俗学を考究するために、私たちはこの「20世纪民俗学」からの飞跃を试みなければならないが、それは福田、および同时代の人びとの学问を乗り越えることでもある。しかし、私たちは、これまで彼ら彼女らの仕事を意识的に十分に乗り越えようという意欲をもってきたのであろうか。私たちは、「20世纪民俗学」を惰性で継承しているだけに过ぎないのではないか。このような疑问と危机意识にかられた私たちは、「20世纪民俗学」の代表的论客である福田と直接に対峙して议论する研究会を企画した。その研究会の企画のサブテーマを「私たちは『20世纪民俗学』から飞跃できるのか?」と题したが、そこには「现代」という言叶によって形容される民俗学を创り上げようとしている人びとを、再び覚醒させる意図が込められていた。
しかしながら、そこから飞跃することは、これまでの日本の民俗学者たちが意识せずに依存してきた「20世纪民俗学」の根本―研究の目的や方法、対象―を更改する作业であり、ことによってはそれを捨て去らなければならないほどの困难な作业である。
本書は、2010年7月31日に東京大学东洋文化研究所で開催されたシンポジウム「」で取り交わされた、福田との熱論の記録の中国语翻訳書である。本書が、「『20世紀民俗学』を意識的に継承する」という方向性と、「『20世紀民俗学』を捨てて新しい民俗学を構築する」という方向性との相克や軋轢を顕在化させることにより、今後の民俗学を転換する起点を生み出す一助となれば幸いである。
(紹介文執筆者: 东洋文化研究所 教授 菅 豊 / 2022)
本の目次
序言
序章 为民俗学的衰颓而悲哀的福田亚细男 (プロローグ 民俗学の退廃を悲しむ福田アジオ)
课题1 民俗学的定义问题 民俗学の定义の问题
课题2 民俗学的方法问题 民俗学の方法の问题
课题3 传承母体论的问题 伝承母体论の问题
课题4 民俗学的国际性问题 民俗学の国际性の问题
课题5 民俗学的调查论问题 民俗学の调査论の问题
课题6 民俗学的实践问题 民俗学の実践の问题
与现场观众的讨论 フロアーとの讨论
总括 エピローグ
附录 民俗学的未来与出路 附録 民俗学の未来と活路
関连情报
福田アジオ?菅 豊?塚原伸治 著 『?二〇世紀民俗学?を乗り越える ―私たちは福田アジオとの討論から何を学ぶか?―』 岩田書院, 187ページ 2012年12月 ISBN: 978-4872947793
関连シンポジウム:
東文研セミナー(《讨论》福田アジオを乗り越える―私たちは『20世纪民俗学』から飞跃できるのか?―)のご案内 (東京大学东洋文化研究所班研究「東アジアにおける「民俗学」の方法的課題」研究会、現代民俗学会、女性民俗学研究会 2010年7月31日)