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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に水色の線画

书籍名

人文东亚研究丛书 (人文東アジア研究双書) 河川的归属 (川は誰のものか) 人与环境的民俗学 (人と環境の民俗学)

着者名

郭 海红 (翻訳)

判型など

167ページ

言语

中国语

発行年月日

2020年12月

ISBN コード

9787547517895

出版社

中西书局

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本書に登場する「コモンズ (commons)」という専門用語は、「複数の主体が共的に使用し管理する資源や、その共的な管理?利用の制度」と定義できる。それは現代社会における所有論や資源管理論の分野で、キーワードとして使用されている。
 
近年、自由主义诸国の政府の多くが、新自由主义的な政策により公共サービスを缩小させてきた。また政府は、経済や社会の自律性に政治が介入しないという至ってもっともらしい理念により、个人が市场原理に基づいて合理的に行动する竞争原理を容认してきた。そして、政府の后ろ楯のもとに个人が过度に力をもち、过剰に竞争することによって、个々の人间に胜者と败者が生まれ、その间に不可逆的な格差を生じさせてきた。结果、社会は分断され、人间生活は不安定の度を増し続けている。
 
一方、その背景では、そのような政治の動きや経済の仕組みに対する疑念と反省が、日々高まりつつある。コモンズ研究を長年リードしてきたアメリカの政治学者エリノア?オストロム (Elinor Ostrom) が、2009年に経済学者ではないのにもかかわらず、そのコモンズ研究でノーベル経済学賞を受賞したことは、まさにそのような反省と無縁ではなかろう。現在、コモンズの重要性が問い直され、その可能性が注目されている。現代社会において、政府や個人のみでは掬いきれないような問題を処理するための、古くて新しい社会技法として、コモンズの可能性が模索されているのである。
 
本书は、日本のひとつの河川で长期に维持されてきたコモンズの様相を、歴史に着目しながらまとめ上げた民族誌である。従来の日本におけるコモンズの议论には、歴史学者や民俗学者がほとんど参画しなかったために、近世以来のコモンズの生成や変容という歴史的ダイナミズムを、具体的な史资料に基づいて分析する研究はなされてこなかった。その点で本书は、ひとつの「小さな」地域において、叁百数十年间にわたるコモンズの生成と変容を微视的、実証的に描き出した点において、一定の成果を上げたものと自负している。そこで描かれた歴史像は、「小さな」フィールドの歴史像であることに间违いないが、しかし、それは日本の各地に生起したコモンズに「大きく」敷衍することのできる歴史像である。
 
また本书は、日本の伝统的なコモンズの过去を理解するだけではなく、そこから资源管理や环境保全に関して未来に向けた示唆を得ることを目的としている。たとえば、人间は他者と一绪に生きるために、どのような工夫を行ってきたのか?また社会は、どのように个人の利己的で反社会的衝动を管理してきたのか?さらに、どのような社会的な取り决めが长く持続できるのであろうか?このようなコモンズをめぐる疑问に答えることは、未来の社会を形作る上で大いに参考になる。
 

(紹介文執筆者: 东洋文化研究所 教授 菅 豊 / 2021)

本の目次


中文版序言
共有资源视角下的环境民俗学研究:
 《河川的归属―人与环境的民俗学》导读
第一章 引言:河川的归属
第二章 河川与民众的交往
第三章 共有性资源:作为共有资源的河川
第四章 近世下共有资源的历史演变
第五章 共有资源与近代国家
第六章 共有资源在当下的变迁
第七章 结语: 河川归属“大家”所有
后记
引用与参考文献
年表 大川鲑鱼捕捞的历史
※日本语(参考に)
序言
コモンズの视角による环境民俗学研究:
 『川は谁のものか―人と环境の民俗学』読书案内
第1章 川は谁のものか?―プロローグ
第2章 川と人々のつきあい
第3章 共的资源 コモンズとしての川
第4章 近世のコモンズの歴史
第5章 コモンズと近代国家
第6章 コモンズの现代的変容
第7章 川は「みんな」のものである―エピローグ
后记
引用?参考文献
年表 大川鮭渔の歴史

関连情报

中国民俗学会:

 
百度百科:

 
自著解説 (中国语):

 
原着:
『川は誰のものか ―人と環境の民俗学』(日文版) (吉川弘文館刊 2006年1月)

 
原着の书评:
岸上伸啓 (国立民族学博物館?総合研究大学院大学) 評 (『文化人類学』71巻4号p.560-562 2006年)

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