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黒い表紙

书籍名

タクティカル?アーバニズム 小さなアクションから都市を大きく変える

着者名

泉山 塁威、田村 康一郎、矢野 拓洋、西田 司、山崎 嵩拓、ソトノバ (編著)

判型など

256ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2021年6月15日

ISBN コード

978-4-7615-2769-3

出版社

学芸出版社

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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タクティカル?アーバニズムは、「『意図的に』長期的な変化を触媒する、短期的で低コストかつ拡大可能なプロジェクトを用いたコミュニティ形成のアプローチ」。典型的には、都市空間において長期的で大きな投資 (5~50年) を行う前に、短期的イベント (1日~1ヶ月)、実験 (1ヶ月~1年)、暫定的デザイン (1年~5年) を段階的に行うものです。具体例としては、「パーキングデー (Park (ing) Day)」から「パークレット (Parklet)」の暫定設置、そして常設のためのプログラム整備への展開;道路空間を広場化するプログラム;舗装のペイントや簡易的な歩道拡幅によって交差点を改良する取り組み;空き地の暫定利用から広場整備への展開;歩道拡幅や自転車専用レーン整備の段階的プロセス等が挙げられるでしょう。いずれも、小さなアクションから都市を大きく変えていこうとする取り組み。本書は、こうした取り組みの事例?背景?方法を分かりやすく説明しています。
 
タクティカル?アーバニズムが都市の部分における小さなアクションから取り组むのに対して、都市计画は、都市全体を俯瞰的に见て大きな构想を描き、それを実现するための土地?建物?交通等に対する规制?诱导と公共または官民连携の事业を计画として総合的に定めるものです。近年、构想を练り、计画を策定し、それを実现する规制?诱导?事业を展开するという伝统的アプローチは、都市空间における様々なアクションのスピードやサイズに合わなくなり、実际、世の中の构想や计画の多くは実现まで辿り着きません。また、规制?诱导?事业に関わる様々な基準や手続き、様々な要求の优先顺位などのそもそもの考え方が现代のニーズに合っていないことも少なくありません。タクティカル?アーバニズムには、こうした闭塞的な都市计画に风穴を开ける可能性があると思うのです。
 
なお、本书の编者たちは、都市の屋外空间を人々の居场所に変えていくことを目的に、2014年にメディアプラットフォーム「ソトノバ」() を開設し、日本のタクティカル?アーバニズム運動を牽引してきた研究者、実践家です。個々の現場固有の状況に応じた小さなアクションを特色とするタクティカル?アーバニズムにおいて、国内外の各現場の取り組みで得られた知見の共有が果たす役割は大きなものがあります。ウェブベースの「ソトノバ」における常に更新?追加されていく情報群に加えて、本書において、それらの体系的な整理がなされたことで、タクティカル?アーバニズムのより一層の普及、発展が期待されるところです。本書は、運動の中でのそうした位置づけを強く意識した、様々なアクションを想起、駆動させる力を備えた書籍なのです。
 

(紹介文執筆者: 工学系研究科 准教授 村山 顕人 中島 直人 / 2022)

本の目次

はじめに:タクティカル?アーバニズムの日本的意义 (泉山塁威)
 
01 タクティカル?アーバニズムとは
  (マイク?ライドン/アンソニー?ガルシア/翻訳?编集:田村康一郎)
 
1-1 タクティカル?アーバニズムとは何か
1-2 タクティカル?アーバニズムの実践
1-3 実践から得た六つの教训
1-4 日本の都市戦术家へのメッセージ
 
02  タクティカル?アーバニズムを読み解く視点
 
2-1 ニューアーバニズムなき日本のタクティカル?アーバニズム ()
2-2 プレイスメイキングの手法としてのタクティカル?アーバニズム (田村康一郎)
2-3 都市プランニングの変革とタクティカル?アーバニズム ()
2-4 政策?計画へつなぐ実験?アクションの戦略 (中島 伸)
2-5 建築家が都市にコミットするための実践的アプローチ (西田 司)
 
03 小さなアクションを始める
 
3-1 小さなアクションの始め方 (山崎嵩拓)
3-2 東京ピクニッククラブ (東京):まちに参加する創造力を高める (太田浩史)
3-3 アーバンパーマカルチャー(世界各地):消費者を生産者へ変える暮らしのデザイン (鈴木菜央/岡澤浩太郎)
3-4 COMMUNE (東京):都市の余白の使い方をアップデートし続ける (松井明洋)
3-5 PUBLIC LIFE KASHIWA (柏):仮設の公共空間をまちの居場所にする (安藤哲也)
3-6 みんなのひろば (松山):まちに日常の賑わいをもたらす拠点 (尾﨑 信)
3-7 定禅寺通 (仙台):ストリート活用から都心の回遊性の創出へ (榊原 進)
3-8 MIZUBE COMMON (和歌山):水辺の使いこなしからエリアのリノベーションへ (岩本唯史)
 
04 长期的変化をデザインする
 
4-1 长期的変化をデザインする (泉山塁威)
4-2 歩行者中心にシフトし始めた道路政策 (池田豊人)
4-3 ストリートデザインガイドラインの舞台裏 (今 佐和子)
4-4 人间のためのストリートをつくる制度のデザイン (渡邉浩司)
4-5 北浜テラス (大阪):民間主導の水辺のリノベーション (泉 英明)
4-6 URBAN PICNIC (神戸):公民連携による戦術的パークマネジメント (村上豪英)
4-7 池袋グリーン大通り (東京):社会実験から国家戦略特区へ (泉山塁威)
4-8 御堂筋 (大阪):トライセクターで都市の風景を変える (忽那裕樹)
 
05 まちのプレイヤーをつくる
 
5-1 まちのプレイヤーをつくる (矢野拓洋)
5-2 URBANING_U (東京):個人ができる小さな都市計画 (笠置秀紀/宮口明子)
5-3 橋通りCOMMON (石巻):都市の共有化をローカライズする (苅谷智大)
5-4 HELLO GARDEN (千葉):暮らしをアップデートする実験広場 (西山芽衣)
 
06 タクティカル?アーバニズムのメソッド
  (マイク?ライドン/アンソニー?ガルシア/翻訳?编集:矢野拓洋)
 
6-1 プロジェクトの10 ステップ
6-2 五つのスチュワードシップモデル
6-3 プランニングの五つのフェーズ
6-4 住民参加型ワークショップのフレームワーク
6-5 神田でのワークショップの実践
 
おわりに

関连情报

ソトノバ

 
书评:
(短评) (日本経済新闻 2021年8月14日)

 
(『市街地再開発』No. 616 2021年8月)

 
荒井詩穂那 評「実践者の背中を押す1冊!『タクティカル?アーバニズム――小さなアクションから都市を大きく変える』」 (ソトノバ 2021年8月10日)

 
书籍绍介:
(『地域開発』vol. 639 2021年秋)

 
088.『タクティカル?アーバニズム 小さなアクションから都市を大きく変える』泉山 塁威?田村 康一郎?矢野 拓洋?西田 司?山崎 嵩拓?ソトノバ 編著 (学芸出版社note 2021年8月5日)


(『新都市』2021年7月)

 
関连论文:
泉山塁威「タクティカル?アーバニズム――コロナから変革するスモールパブリックスペース」 (『地域開発』vol. 639 2021年秋)

 
インタビュー:
[前編]「泉山塁威さんと語る、タクティカル?アーバニズムとコロナ後のオフィス」 (WORK MILL 2021年6月24日)

 
[後編]「コロナ後も愛される場の条件とは――都市戦術家と働き方研究者が対談」 (WORK MILL 2021年6月24日)

 
関连イベント:
『タクティカル?アーバニズム』出版1周年记念トーク (うめきた外庭厂蚕鲍础搁贰+オンライン摆主催:一般社団法人ソトノバ闭 2022年7月8日)

 
広石拓司×加藤佑×西田司「サステナブルな都市を志向するタクティカル?アーバニズム」 (オンライン[主催:シティラボ東京] 2021年9月15日)

 
藤村龍至×西田司×矢野拓洋 『タクティカル?アーバニズム』刊行記念トークセッション 「建築から都市を設計する、タクティカルなアプローチ」 (オンライン[主催:SPBS TORANOMON] 2021年9月9日)

 
新刊『タクティカル?アーバニズム』刊行記念 泉山塁威×田村康一郎×矢野拓洋×西田司×山崎嵩拓トークイベント (オンライン[主催:二子玉川 蔦屋家電] 2021年6月18日)

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