迷える英语好きたちへ
本新书は、鸟饲玖美子と斎藤兆史の手になる一般読者向けの共着书であり、英语学习に兴味のある日本の読者に対し、英语教育や英语関连の学理や政策を理解する际の基本的な枠组みを提供することを目的としている。もともと集英社インターナショナルの雑誌『办辞迟辞产补』に连载された対谈记事を二つに分け、さらに8编の短い随笔を书き下ろして一册の本にまとめたものである。それら10编のテキストは、中心的に扱っている内容から见て、大きく4部构成となっている。
第一部 (1、2、3章) は、外国語の使用とコミュニケーションに関する議論において広く受け入れられ、また一般的に良いものだと考えられている、いわゆる「四技能 (会話、聴解、読解、作文)」という考え方を取り上げ、それらの四技能は、学習者の総合的な言语能力が具体的な状況に応じて目に見える形で個別に表れたものに過ぎず、個々に固定化された技能と考えるべきではないと論じる。この第一部はまた、文部科学省が、誤った「四技能」仮説に基づいて大学入試共通テストの一部 (とくに会話の試験) を民間の試験団体に外部委託することを検討した経緯を時系列的に概観している。
第二部 (4、5、6章) は、とくにコロナ禍において目立った外来語や英語として通じない和製カタカナ英語の急増 (ロックダウン、パンデミック、クラスター、リンク、オーバーシュート、GoToトラベル、ピークアウトなどなど) を、日本语の「生態系」を大いに損なうものとして批判的に検討している。第4章はまた、文部科学省が小学校に英語教育を導入し、教育現場に大きな混乱を生じさせている過程を批判的に論じている。
第三部 (7、8章) において、両著者は、それぞれに関わってきたNHKや放送大学によるテレビやラジオの語学番組?授業を回想する。二人はまた、日本における英語番組の改善案を提示し、鳥飼はさらに、今後インターネットがリモート英語学習?教育に重要な役割を果たすであろうと予言する。
最後の第四部 (9、10章) は、英語教育?学習における英文学の効用を例示する。近年、英語教材として英語文学が見直されてきており、両著者は、自分たちが英文学を読んできた経験がいかに英語理解や英語使用を豊かなものにしてきたか、そしていかに同じ学習法が一般的に有効であるか、英語文学の読解がいかに日本人の英語学習を上質なものにするかを論じている。
(紹介文執筆者: 教育学研究科?教育学部 教授 斎藤 兆史 / 2021)
本の目次
第1章 対谈1:英语民间试験导入狂騒曲
第2章 「四技能」という「锦の御旗」(鸟饲玖美子)
第3章 四技能信仰の问题点(斎藤兆史)
第4章 対谈2:日本人の英语の现在、过去、そして未来
第5章 カタカナ语を活用した英语学习(鸟饲玖美子)
第6章 日本语を脅かすカタカナ英語(斎藤兆史)
第7章 メディアの英语讲座(鸟饲玖美子)
第8章 実用と教养のはざまで――私が関わった英语番组(斎藤兆史)
第9章 文学を用いた英语学习法(斎藤兆史)
第10章 英语で文学作品を楽しむ(鸟饲玖美子)
あとがき(斎藤兆史)
関连情报
Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM (Tokyo FM 2020年10月23日)
书评:
书评 (『週刊东洋経済』2020年10月31日)
书籍绍介:
[新刊レビュー] 迷える英语好きたちへ (スポーツ報知 2020年11月24日)
(新書?文庫)『迷える英语好きたちへ』鳥飼玖美子、斎藤兆史著 (日本経済新聞 2022年10月31日)