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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に水色とピンクの模様

书籍名

〈概念工学〉宣言! 哲学×心理学による知のエンジニアリング

着者名

戸田山 和久、

判型など

292ページ、础5判、上製

言语

日本语

発行年月日

2019年3月

ISBN コード

978-4-8158-0941-6

出版社

名古屋大学出版会

出版社鲍搁尝

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哲学と社会心理学は探求対象の一部を共有している。それらはともに、自由意志、自己、行為者性、责任、因果等、人间にとって重要な概念について探求するとともに、これらの概念、あるいは人々がそれらをどう捉えているかをも问题にしようとしている。両者の共有部分では、実験哲学と呼ばれる领域も形成されている。
 
このことを前提に、本书では、両者のコラボレーションが生み出し得る新たな形を追求する。そのためには、まず、哲学と社会心理学の探求目的?探求方法?基本的前提にある共通性と差异について、より明确な认识を得る必要がある。これは、自由意志?自己等々の具体的なトピックについて、双方がどのようにアプローチしようとし、それぞれが互いにどのようにして相手の助けを必要とすることになるのかを、明晰な言叶によって语り直すことだ。
 
そのうえで、この作业を踏まえて、両者がコラボレーションを通じて、何をどのようになしとげようとするのかについての理念像を作り上げねばならない。本书では、それを「概念工学」という言叶で指し示そうとしている。
 
概念工学とは、われわれの生にとって、あるいは人類の生存にとって重要な諸概念を、よりよい社会やよりよい個人の生き方に貢献することが可能となるように、設計ないし改訂 (つまりエンジニアリング) することを目指す研究領域である。この概念工学という理念が、哲学と社会心理学の実り豊かなコラボレーションのための基盤となる、というのが本書の基本的な考えであり、それを新たな研究領域の構築へとつなげるために、以下のような構成で議論を行っている。
 
第滨部の原理编では、概念工学について、编者二人が哲学侧?社会心理学侧それぞれの立场から、理论的な展开を论じている。
 
第滨滨部の実践编では、心、自由意志、自己の各概念について、実际に概念工学的手法を适用する様を、読者に提示する。具体的には、各章で哲学侧?社会心理学侧の着者がペアになり、まず社会心理学侧の着者が、その概念に関する心理学的知见を展望しつつ、当该の概念の主観的な表象のされ方、また操作?测定の方法が、心的过程、判断、行动にどのような影响を及ぼすのか、さらにはそれが社会のあり方にたいして含意することを论じている。哲学侧の着者はその知见を受けて、関连する哲学领域での研究展开を论じるとともに、心理学的な知见を概念工学につなげる际の问题点、概念工学を実现するために必要な诸条件?论点、哲学に求められることについて议论を行っている。
 
第滨滨滨部の展望编では、実践编を踏まえて社会心理学?哲学が概念工学にどう贡献できるのか、今后の课题は何であるのかを编者二人で再度検讨している。
 
以上の议论を通して、概念工学の考え方、课题を読者と共有し、この新しい学际领域の构筑基盘を作ることが、本书の目指すところである。
 

(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 唐沢 かおり / 2019)

本の目次

原 理 編
第1章  哲学の側から Let’s 概念工学! (戸田山和久)
第2章  心理学の側から Let’s 概念工学! (唐沢かおり)
 
II  実 践 編
第3章  心の概念を工学する
 3-1  心理学の側からの問題提起 (橋本剛明)
 3-2  哲学の側からの応答 (鈴木貴之)
第4章 自由意志の概念を工学する
 4-1 心理学の側からの問題提起 (渡辺 匠)
 4-2 哲学の侧からの応答 (太田紘史)
第5章 自己の概念を工学する
 5-1 心理学の侧からの问题提起 (远藤由美)
 5-2 哲学の侧からの応答 (岛村修平)
 
III  展 望 編
第6章 心理学者によるまとめと今后に向けて (唐沢かおり)
第7章 哲学者によるまとめと今后に向けて (戸田山和久)
 

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