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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

紫色の表紙に白の书籍名、着者名

书籍名

なぜ心を読みすぎるのか みきわめと対人関係の心理学

着者名

判型など

288ページ、四六判

言语

日本语

発行年月日

2017年7月27日

ISBN コード

978-4-13-013310-4

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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私たちは、他者の心を「読もう」とする。もちろん、怪しげな読心术めいたことをおこない、隠された心の秘密を暴くといった话ではない。ここでの「心」とは、考え、意図、感情、态度、性格などのことをさす。私たちの内部にあり、日常の行动や人となりを决めると考えられているものだ。他者の行动に接したとき、私たちは、なぜ、その人がそのようなことをしたのかを考えるが、その际に、これら「心に属するもの」を読もうとするのである。
 
この営みは、他者とともに生きるにあたって不可欠なことだ。日常の相互作用を円滑に進めるためには、他者の人となりを把握し、行動を予測し、(できることなら) 自分にとって望ましい方向にふるまうよう働きかけていかねばならない。そのために、他者に関する情報を集め、行動を生み出すメカニズムとしての心の役割を読み取っていくのである。
 
しかし、他者の心を読む営みの本质は、それを超えたところにある。私たちは、他者の心を読むことで、他者を评価し、みきわめ、どのように接するかを决める。他者の善し悪し、正しさ、公正さなど、いわば道徳的ともいえる侧面について、いずれに属するのかを判断し、近づくべき対象か、それとも避けるべき対象かを决めていく。いわば、他者を「裁き分けている」のだ。
 
これは、决して厳しく特殊な人间関係の侧面を示したものではなく、社会生活の中で、ごく普通に行われていることだ。例えば、ある人物が「人助けをした」という行动から「纯粋な善意」や「人柄の良さ」という心を読み取ったとしよう。その场合、その人は善い人?正しい人と评価され、付き合うに値するとか、自分にたいしても优しく振舞ってくれる人として、安心して一绪にいられると考えるだろう。また、その行いを素直に赏賛したりもするだろう。一方、同じ行动から、取り入りたいとか、贷しを作りたいというような利己的动机を読み取るなら、その他者は悪い人?不正な人である。したがって、あまり近づかないようにしようとか、用心して接していこうと考えるだろう。助けるという行动にもかかわらず、非难するような気持ちを抱くかもしれない。
 
本书は、このような过程についで、社会心理学の実証的な研究を参照しながら、论じたものである。描き出されるのは、他者の心を、善い?悪い、正しい?间违っている、正当?不当といった轴の上に位置づけ、それにより、他者がどのように扱われるに価するのか、行為に対して背负う责任がいかなるものか、支援や保护にふさわしいのか、それとも非难されるべき存在なのかなどを判断し、それに见合った态度や行动を向けていく私たちの姿だ。またその中で、心を読むことに伴う、様々なエラーやバイアスの意味、また共感、支援、非难、差别などの诸现象との関わりについても考察している。「心の奥を斟酌して他者の振る舞いを评価する」ことが、人间関係、ひいては私と他者からなる共同体を形作る有様を読み取っていただければ幸いである。
 

(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 唐沢 かおり / 2017)

本の目次

第1章 対人認知を考える視点――他者をみきわめる目
第2章 性格特性からみる評価の役割
第3章 行動の原因としての心
第4章 心の推論方略
第5章 人間としてみる
第6章 道徳性の根拠としての心
第7章 互いにみきわめあう私たち
 

関连情报

あなたは他社からどう見られているのか――『なぜ心を読みすぎるのか: みきわめと対人関係の心理学』(書籍レビューサイトHonz / 舟木糸一 2017年8月25日)

 

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