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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙、左右に赤いアウトライン入り

书籍名

ヒューマニティーズ 政治学

着者名

判型など

122ページ、叠6判、并製

言语

日本语

発行年月日

2012年4月26日

ISBN コード

978-4-00-028328-1

出版社

岩波书店

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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政治学の入门书は、日本国内だけでも数多く刊行されている。たが学问としての政治学を学ぶ前に、「政治」そのものについて、それがどういうものであるかを知って、自分でも「政治」について考えられるようになっておく。そのための入门书が必要ではないかと考えて、この本を书いた。もちろん、政治学を学ぶ机会がなくても、あるいはその意欲がなくても、「政治」について知りたいと思う人はいるだろう。そういう読者も含めて、高校生から大学1、2年生くらいの人が読むのにふさわしい本にしようと试みた一册である。
 
厳密に言えば「政治」(politics) は、古代ギリシアのポリスで生まれた。自由な市民たちが対等に討論することを通じて、公共の事柄について決定をくだす営みである。そののちの政治思想の伝統のなかで、「政治」はさまざまな内容によって語られたが、そうした原型のイメージは現代にまで残っている。西洋文化圏に属さない日本においても、近代化の過程で憲法や議会制度が導入されたことにより、politicsの訳語としての「政治」という言葉が、一般に流布するに至った。
 
しかしいま指摘したような「自由」の空间を「政治」の表面だとすると、里面にあたる领域にも、「政治」について考えるさいには、目を配る必要がある。価値観の异なる相手と共存するためには、妥协が必要である。それは时には、偽善や嘘といった、道徳上はいかがわしいとされる手段を用いることもあるだろう。その现実から目をそらさず、よりよい选択を行おうという努力を続けること。「政治」にむけてのそうした心构えも、重要な意味をもっている。
 
薄くて持ち运びにも便利な一册である。「政治」はどうも苦手だが、何だか気になるという人には、ぜひおすすめしたい。一読したのち、かえって「政治」に失望してしまうかもしれないが、それもまた「政治」に関する大事な勉强である。
 

(紹介文執筆者: 法学政治学研究科?法学部 教授 苅部 直 / 2016)

本の目次

はじめに──この本の使用上の注意
 
一、日常性と政治──政治学は「役に立つ」のか
 ㈠ アニマル?ファーム再访
 ㈡ 日常のなかの権力──狈?狈の例
 ㈢ 大政治と小政治
 
二、政治の空间──政治学のこれまで
 ㈠ 「堕落」と「礼仪」
 ㈡ 政治の原像と都市
 ㈢ 「日本」そして「现代」
 
叁、権力と自由──政治学のこれから
 ㈠ サイゴンの司马辽太郎
 ㈡ 自由の根源にあるもの
 ㈢ 権力と自由
 
四、政治的リアリズムとは何か──戦后日本の论争から
 ㈠ 政治と演技
 ㈡ 偽善のすすめ
 ㈢ 政治の技术と噓
 
五、政治学を学ぶために──読んでおきたい本
 
おわりに

関连情报

书评:
西日本新聞 (朝刊) 2012年9月30日
日本経済新聞 (夕刊) 2012年8月16日
北海道新聞 (朝刊) 2012年6月10日

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