途上国での灾害と贫困の関连性分析
川崎 昭如
工学系研究科
社会基盤学専攻 水循環データ統融合の展開学 社会连携講座 特任教授
2015年、『持続可能な开発目标(厂顿骋蝉)』では17の目标が设定された。その第一目标は「あらゆる场所のあらゆる形态の贫困を终わらせる」であり、それまで贫困は主に人文?社会科学领域の问题として捉えられてきた。しかし、同年に採択された『仙台防灾枠组』および気候変动に関する『パリ协定』により、それ以前は个别の课题として捉えられがちであった持続可能な开発と防灾?减灾、そして気候変动との间の重要な结びつきが明示された。しかし、灾害が贫困层などの脆弱な层に最も深刻な打撃を与えることは自明で指摘もされてきたが、灾害や気候変动、开発と贫困との関连性についての包括的な学术研究はあまり行われておらず、その関係性の全体构造および要素间の関连の実态はほとんど分かっていない。
灾害の中でも、気候変动の影响により特に洪水の被害が将来的に増加すると考えられているが、洪水の被害を受けるアジア各国においては贫困が问题化していることも多い。そのため洪水と贫困の両方の问题を考虑した支援策が必要であるが、现状では贫困及び洪水の実态を地区レベルで考虑した施策は少ない。
そこで本研究では、途上国での地区レベルにおける贫困层の特性と居住分布を把握するための実态调査を行うとともに、それらを考虑した洪水常袭地帯の开発支援策を提案している。学术研究と実际の政策に乖离があると指摘されている中で、本研究では洪水常袭地帯における贫困の実态と洪水氾滥计算结果の両方を考虑して现地の実情と対策の効果を评価した上で、地区レベルでの具体的な开発支援策を提示した点で実践的かつ意义が大きいと考えている。
研究対象地は、タイ、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュである。
灾害の中でも、気候変动の影响により特に洪水の被害が将来的に増加すると考えられているが、洪水の被害を受けるアジア各国においては贫困が问题化していることも多い。そのため洪水と贫困の両方の问题を考虑した支援策が必要であるが、现状では贫困及び洪水の実态を地区レベルで考虑した施策は少ない。
そこで本研究では、途上国での地区レベルにおける贫困层の特性と居住分布を把握するための実态调査を行うとともに、それらを考虑した洪水常袭地帯の开発支援策を提案している。学术研究と実际の政策に乖离があると指摘されている中で、本研究では洪水常袭地帯における贫困の実态と洪水氾滥计算结果の両方を考虑して现地の実情と対策の効果を评価した上で、地区レベルでの具体的な开発支援策を提示した点で実践的かつ意义が大きいと考えている。
研究対象地は、タイ、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュである。
共同実施者
?Win Win Zin ヤンゴン工科大学(YTU、ミャンマー) 教授
?Zin Mar Lar Tin San ヤンゴン工科大学(YTU、ミャンマー) 教授
?田平由希子 アジア工科大学院 (AIT、タイ王国) Research Assistant
?Gouri Silva 東京大学 工学系研究科 社会基盤学専攻 博士課程
?小高 暁 慶應義塾大学 大学院システムデザイン?マネジメント研究科 特任助教
?Zin Mar Lar Tin San ヤンゴン工科大学(YTU、ミャンマー) 教授
?田平由希子 アジア工科大学院 (AIT、タイ王国) Research Assistant
?Gouri Silva 東京大学 工学系研究科 社会基盤学専攻 博士課程
?小高 暁 慶應義塾大学 大学院システムデザイン?マネジメント研究科 特任助教
主な関连论文
1.川村元辉,川崎昭如(2018)贫困层を考虑した洪水氾滥域の开発支援策の検讨:ミャンマーでのケーススタディ.水文?水资源学会誌,31(2),83-93.诲辞颈.辞谤驳/10.3178/箩箩蝉丑飞谤.31.83
2.Silva, M.D., Kawasaki, A. (2018) Socioeconomic vulnerability to disaster risk: A case study of flood and drought impact in a rural Sri Lankan community. Ecological Economics, 152, 131-140. doi.org/10.1016/j.ecolecon.2018.05.010
3.川村元輝,川崎昭如(2017)開発途上国の洪水と貧困の関係性に関する研究:ミャンマーでの地区レベルにおけるケーススタディ. 地域安全学会論文集, 31, 187-193.
4.田平由希子, 川崎昭如(2017)東南アジアの洪水常襲地帯における住民の災害対応と支援の関係:タイとミャンマーの比較分析から.水文?水資源学会誌,30(1), 18-31.doi.org/10.3178/jjshwr.30.18
5.川崎昭如, 地球観測と防災?減災科学の連携.『学術の動向』,21(3), 115-117, 2016年3月.
6.田平由希子,川崎昭如(2016)タイ中部における农村と洪水の関係「贫しい村」と「豊かな村」はなぜ存在するのか.地域安全学会论文集,29,269-278.诲辞颈.辞谤驳/10.11314/箩颈蝉蝉蝉.29.269
2.Silva, M.D., Kawasaki, A. (2018) Socioeconomic vulnerability to disaster risk: A case study of flood and drought impact in a rural Sri Lankan community. Ecological Economics, 152, 131-140. doi.org/10.1016/j.ecolecon.2018.05.010
3.川村元輝,川崎昭如(2017)開発途上国の洪水と貧困の関係性に関する研究:ミャンマーでの地区レベルにおけるケーススタディ. 地域安全学会論文集, 31, 187-193.
4.田平由希子, 川崎昭如(2017)東南アジアの洪水常襲地帯における住民の災害対応と支援の関係:タイとミャンマーの比較分析から.水文?水資源学会誌,30(1), 18-31.doi.org/10.3178/jjshwr.30.18
5.川崎昭如, 地球観測と防災?減災科学の連携.『学術の動向』,21(3), 115-117, 2016年3月.
6.田平由希子,川崎昭如(2016)タイ中部における农村と洪水の関係「贫しい村」と「豊かな村」はなぜ存在するのか.地域安全学会论文集,29,269-278.诲辞颈.辞谤驳/10.11314/箩颈蝉蝉蝉.29.269
问い合わせ先
- 担当: 工学系研究科 社会基盤学専攻 川崎昭如
- メールアドレス: kawasaki[at]hydra.t.u-tokyo.ac.jp
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