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労働者の心の健康を守り、生产的で活気ある职场をつくる

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標8:働きがいも 経済成長も
川上 憲人
医学系研究科
公共健康医学専攻精神保健学分野 教授
私たちの研究室のこのプロジェクトでは、労働者の心の健康を守り、生产的で活気のある职场を作るために、主に以下の研究に取り组んでいる。
①労働者のメンタルヘルス不调の発症に関连する要因の検讨
②労働者のメンタルヘルス不调の予防プログラムの开発
③労働者の活気やいきいきとした心理状态を促进するための研究

①では、うつ病の発症についてこれまでに指摘されてきた职场のストレス要因(仕事の负担の大きさなど)に加えて、労働者の仕事へのいきいき感(ワーク?エンゲイジメント)が低いことや(文献1)、职场のソーシャルキャピタルが低いことが(文献2)、労働者のうつ病発症のリスクを高める可能性を明らかにしている。一方で、世界中の研究论文を统合して解析した结果、労働时间のうつ病発症への影响は小さい可能性があり、职场のうつ病予防の取り组みとして単に労働时间削减だけを行うことは不十分であることを示した(文献3)。これらの知见は、労働者のうつ病予防のための基盘を与えてくれるものであり、さらなる研究を进めている。

②では、主にうつ病や不安障害などの精神障害の治疗に医学的根拠を示してきた心理疗法である认知行动疗法を基に、新たに労働者のうつ病予防を目的としたインターネット认知行动疗法(颈颁叠罢)プログラムを开発し、无作為化比较试験という厳密な効果検証のための研究デザインを用いて効果评価研究を実施している(文献4)。これまでに得られた结果では、私たちのプロジェクトで开発された颈颁叠罢プログラムは労働者のうつ病の新规発症を约1/5に低减する効果を示している(文献5)。

③では、健康な労働者がより元気にいきいきと働けることに寄与するべく、労働者のポジティブメンタルヘルスに注目した研究を行っている。中でも、労働者のワーク?エンゲイジメントを高めるプログラム开発に取り组んでおり、これまでの研究成果から、インターネット认知行动疗法プログラム(文献6)やジョブ?クラフティングプログラム(仕事の仕方を工夫してやりがいを高める(文献7))などが、労働者のワーク?エンゲイジメントを高める可能性を明らかにしている。今后は労働者のウェルビーイング向上のための研究などにも取り组んでいく予定である。

ワーク?エンゲイジメント(WE)の程度とうつ病発症との関連 本研究の結果WEの低い労働者の群と比べて、WEが中程度の労働者の群、および高い労働者の群では、ハザード比がそれぞれ0.21および0.60であった。これは、WEが中程度以上であることが、その後3年間のうつ病発症リスクを低下させる可能性を示している。
インターネット認知行動療法(iCBT)のうつ病予防効果 本研究の結果から得られたハザード比は0.22であった。これは、iCBTプログラムを受けた労働者のうつ病発症を約1/5に低減する効果が得られたことを示している。

プロジェクトに関する鲍搁尝

主な関连论文

Imamura K, Kawakami N, Inoue A, Shimazu A, Tsutsumi A, Takahashi M, Totsuzaki T. Work Engagement as a Predictor of Onset of Major Depressive Episode (MDE) among Workers, Independent of Psychological Distress: A 3-Year Prospective Cohort Study. PLoS One. 2016 Feb 3;11(2):e0148157. eCollection 2016. Erratum in: PLoS One. 2016 Dec 2;11(12 ):e0167862.
Sakuraya A, Imamura K, Inoue A, Tsutsumi A, Shimazu A, Takahashi M, Totsuzaki T, Kawakami N. Workplace social capital and the onset of major depressive episode among workers in Japan: a 3-year prospective cohort study. J Epidemiol Community Health. 2017 Jun;71(6):606-612.
Watanabe K, Imamura K, Kawakami N. Working hours and the onset of depressive disorder: a systematic review and meta-analysis. Occup Environ Med. 2016 Dec;73(12):877-884.
Imamura K, Kawakami N, Furukawa TA, Matsuyama Y, Shimazu A, Umanodan R, Kawakami S, Kasai K. Effects of an Internet-based cognitive behavioral therapy (iCBT) program in Manga format on improving subthreshold depressive symptoms among healthy workers: a randomized controlled trial. PLoS One. 2014 May 20;9(5):e97167.
Imamura K, Kawakami N, Furukawa TA, Matsuyama Y, Shimazu A, Umanodan R, Kawakami S, Kasai K. Does Internet-based cognitive behavioral therapy (iCBT) prevent major depressive episode for workers? A 12-month follow-up of a randomized controlled trial. Psychol Med. 2015 Jul;45(9):1907-17.
Imamura K, Kawakami N, Furukawa TA, Matsuyama Y, Shimazu A, Umanodan R, Kawakami S, Kasai K. Effects of an internet-based cognitive behavioral therapy intervention on improving work engagement and other work-related outcomes: an analysis of secondary outcomes of a randomized controlled trial. J Occup Environ Med. 2015 May;57(5):578-84.
Sakuraya A, Shimazu A, Imamura K, Namba K, Kawakami N. Effects of a job crafting intervention program on work engagement among Japanese employees: a pretest-posttest study. BMC Psychol. 2016 Oct 24;4(1):49.

问い合わせ先

  • メールアドレス: kawakami[at]m.u-tokyo.ac.jp
    ※摆补迟闭を蔼に置き换えてください
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