春雨直播app

东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

パステルカラーの曲線イラスト

书籍名

<ひと>から问うジェンダーの世界史 第2巻 「社会」はどう作られるか? 家族?制度?文化

着者名

姫岡 とし子、

判型など

284ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2023年9月15日

ISBN コード

978-4-87259-778-3

出版社

大阪大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

英语版ページ指定

英语ページを见る

本書は、シリーズ「<ひと>から問うジェンダーの世界史」の第2巻として編まれたものである。科研費基盤研究 (B)「アジア?ジェンダー史」の構築と「歴史総合」教材の開発 (研究代表者?三成美保 奈良女子大学名誉教授、追手門学院大学教授、2020~2022年度) による研究成果である。
 
本シリーズに一贯しているのは、世界史を国家や公的领域からではなく「ひと」から问い、ジェンダー视点で问い直すという姿势である。これまでの歴史は暗黙のうちに、男性によって担われたものとして描かれてきた。研究代表者の叁成は、「ひと」に女性が含まれない歴史は「歴史」とは言えない――というのが私たちの原点であると述べる。「ひと」は、年齢、身体的特徴、性自认、性的指向など多様な属性をもつ。しかし、男女いずれかの性别が割当てられ、国家や共同体によりそれぞれの役割が期待されるようになった。本シリーズは、そうした歴史をひとつひとつ解きほぐし、そこで正当化された暴力や、制度の矛盾を明らかにし、日常生活に潜むジェンダーバイアスを可视化しようとするものである。
 
第2巻である本書は、歴史のなかでジェンダーがいかに作用し、それぞれの社会を構築してきたかを明らかにすることを目指し、「家?家族?親族」(第1章)、「社会的ヒエラルキー」(第2章)、「権力?政治体制」(第3章)、「労働?教育?文化」(第4章) をテーマとして、「ひと」が相互に紡ぎあう親密関係や生活共同体を問い直した。家族のあり方が社会を規定するという認識から、「家族から社会そして国家へ」というベクトルで問題を提起する。そして、公私分離や男女隔離などの区別が社会的ヒエラルキーを多様に構築する様子や、文化や芸术において女性が主体や客体になった歴史的文脈を明らかにしようとしている。
 
本书の最大の特徴は、项目ごとに地域横断的な比较を容易にする构成にある。たとえば、「女性の相続?财产権」のあり方を地域间で比较することで、ジェンダーがそれぞれの社会に及ぼす影响の多様性が见えてくる。これまでヨーロッパを前提として语られてきたジェンダー史を、日本、中国、インド、イスラーム圏などとも比较することで、西洋文明の「近代」を相対化する狙いもある。重要な新机轴は、笔者が専门とするイスラーム圏についての広范な考察であり、本书はこれに多くの页を割き、有意义な贡献となったものと自负している。
 
さらに、本シリーズの目玉は、本书の各项目に付した蚕搁コードとリンクされたウェブサイト「」との连携である。同サイトでは、関连の追加情报や参考文献等のほか、ジェンダー史の基础知识から世界史全般にわたる膨大な情报を得ることができる。本シリーズを起点として、さらなる関心の拡大と探究の深化が可能となるのである。
 
第1巻『』、第3巻『』と併せて、ぜひ多くの人の手に取っていただきたい。
 

(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 助教 小野 仁美 / 2025)

本の目次

総论:社会の构成原理としてのジェンダー(姫冈とし子)
 
第1章 家?家族?亲族
1)概论 家?家族?亲族
概论 家?家族?亲族(久留岛典子)
 
2)家族?亲族と前近代(伝统)社会
   (1) 結婚から考える親族制度の多様性(小池 誠)
   (2) 中国の家族?親族(小浜正子)
   (3) 西アジアの家族?親族(岩崎えり奈)
   (4) 東南アジアの家族?親族(桃木至朗)
   (5) 前近代ヨーロッパの家族?親族(阪上眞千子)
   (6) 日本の家族?親族(久留島典子)
   コラム (1) 高麗王室の婚姻(豊島悠果)
 
3)公私のあり方と近代家族
   (1) 公私のあり方(姫岡とし子)
   (2) ヨーロッパの近代家族(姫岡とし子)
   (3) 朝鮮における良妻賢母論(朴 宣美)
   (4) 近代化のさまざまな道とジェンダーの役割(落合恵美子)
 
4)【比较】家族构成员のあり方
   (1)【比較】家名?苗字?氏(ヨーロッパ?日本?イスラーム圏)(坂田 聡?三成美保?小野仁美)
   (2)【比較】離婚(ヨーロッパ?日本?イスラーム圏)(三成美保?久留島典子?小野仁美)
   (3)【比較】母の地位(ヨーロッパ?日本?中国?イスラーム圏)(山辺規子?河上麻由子?野村鮎子?小野仁美)
   (4)【比較】養子縁組(ヨーロッパ?日本?イスラーム圏)(三成美保?久留島典子?小野仁美)
 
5)家族法と社会
   (1) ヒンドゥー法と家族?社会(粟屋利江)
   (2) イスラーム法と家族?社会(大河原知樹)
 
6)女性の相続?财产権
   (1) 西アジア?ムスリム女性の財産権(阿部尚史)
   (2) ヒンドゥー法と女性の財産権(粟屋利江)
   (3) 近代法と女性の財産権(三成美保)
   (4) 中国?台湾の女性と相続の歴史(野村鮎子)
   (5) 寄進に見る日本中世女性の財産権(久留島典子)
 
第2章 社会的ヒエラルキーとジェンダー
1)概论 社会的ヒエラルキーとジェンダー
概论 社会的ヒエラルキーとジェンダー(姫冈とし子)
 
2)身分制とジェンダー
   (1) ヨーロッパの身分制とジェンダー(三成美保)
   (2) イスラーム法と奴隷制(小野仁美)
   (3) カースト秩序とジェンダー(粟屋利江)
 
3)空间のジェンダー配置
   (1) 中国における男女隔離(小浜正子)
   (2) 日本近世の政治空間とジェンダー(柳谷慶子)
   (3) 南アジアにおけるパルダ(粟屋利江)
   (4) 西アジア?ムスリム社会の男女分離(深見奈緒子)
 
4)宗教?信仰とジェンダー
   (1) 仏教とジェンダー(平 雅行)
   (2) キリスト教とジェンダー(三成美保)
   (3) イスラーム教とジェンダー(小野仁美)
   (4) 儒教文化におけるジェンダー(小浜正子)
   コラム (2)「女人禁制」と空間のコントロール(宮崎ふみ子)
 
5)近代社会の统合と排除
   (1) 自然の性差論(姫岡とし子)
   (2) ナショナリズムとジェンダー(姫岡とし子)
   (3) 参政権とジェンダー(姫岡とし子)
   (4) 近代国家の成立と人種民族的マイノリティ(松本悠子)
   (5) 女性の社会運動-第一波フェミニズム(姫岡とし子)
   (6) トルコのナショナリズムとジェンダー(村上 薫)
 
第3章 権力?政治体制とジェンダー
1)概论 権力?政治体制とジェンダー
概论 権力?政治体制とジェンダー(姫冈とし子)
 
2)王権とジェンダー
   (1) ヘレニズム期の女王?王妃-女性と権力(森谷公俊)
   (2) 古代東アジアの女帝(河上麻由子)
   (3) 東南アジアの双系社会と王権(桃木至朗)
   (4) ヨーロッパ社会における王権と女性(三成美保)
   (5) 「絶対王政」のなかのエリザベス1世(井野瀬久美惠)
   (6) 天皇制-男だけの「万世一系」(仁藤敦史)
 
3)政治体制とジェンダー
   (1) 古典期アテナイの「民主政」と女性(栗原麻子)
   (2) ナチズムとジェンダー(姫岡とし子)
   (3) 社会主義体制-東欧とジェンダー(中田瑞穂)
   (4) 開発独裁とジェンダー(吉村真子)
   (5) 福祉国家としてのノルウェー(菅野淑子)
   (6) EUのジェンダー主流化(姫岡とし子)
   コラム (3) 南アジアの女性元首たち(粟屋利江)
 
第4章 労働?教育?文化
1)概论 労働?教育?文化
概论 労働?教育?文化(姫冈とし子?小野仁美)
 
2)労働
   (1)【比較】伝統社会の労働(ヨーロッパ?日本?西アジア)(姫岡とし子?久留島典子?小野仁美)
   (2) 工業化とジェンダー(姫岡とし子)
   (3) 農村社会とジェンダー(谷本雅之)
   (4) 近代日本の官僚制とジェンダー(松沢裕作)
   (5) 親方資格とジェンダー(姫岡とし子)
   コラム (4) 男性職と女性職-電信?電話(石井香江)
   コラム (5) インドの綿?綿製品とイギリス?フランス(長谷川まゆ帆)
 
3)教育と职业
   (1) 女子教育の目的と手段(小玉亮子)
   (2) 津田梅子と女子英学塾(髙橋裕子)
   (3) ムスリム社会の女子教育(服部美奈)
   (4) ラテンアメリカの女子教育(松久玲子)
   コラム (6) 明治の女医(三﨑裕子)
   コラム (7) イランの看護師(細谷幸子)
 
4)文化とメディア
   (1) 表象のジェンダー化(池田 忍)
   (2)「博物館」展示の意味(香川 檀)
   (3) 消費のジェンダー化とグローバル化(竹田 泉)
   (4) 戦時宣伝としてのプロパガンダ(長志珠絵)
   (5) 権力とジェンダーと越劇(中山 文)
   (6) 雑誌(日本?エジプト)(後藤絵美)
   (7) ポップカルチャーとジェンダー(欧米?日本)(北村紗衣?押山美知子)
   コラム (8) 妊婦像(山崎明子)
   コラム (9) 考古学展示とジェンダー(松本直子)
   コラム (10) 韓流?K‐Pop(山下英愛)
 
参考文献
人名索引
事项索引
执笔者一覧
 
 

関连情报

特集记事:
「ひと」から問うジェンダーの世界史 (関連記事)
第2巻 「社会」はどう作られるか?―家族?制度?文化 (比较ジェンダー史研究会ウェブサイト 2023年9月15日)

 
シンポジウム:
公開シンポジウム 3巻本合評会「<ひと>から問うジェンダーの世界史」 (比较ジェンダー史研究会 2024年3月10日)

 
関连イベント:
【オンラインセミナー開催のお知らせ】「ジェンダー平等社会の実現を目指して:縮まらないジェンダー格差:要因と未来への道筋 ジェンダー法学の視座から」 (お茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究会 2024年12月25日)

 

このページを読んだ人は、こんなページも见ています