
书籍名
流畅性と非流畅性
判型など
548ページ、础5判、上製
言语
日本语
発行年月日
2024年2月
ISBN コード
978-4-8234-1208-0
出版社
ひつじ书房
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
言葉が人間の個人的および社会的活動にとって決定的な重要性をもつことは疑いようがないが、我々が言葉について考えるとき、しばしばそれは抽象化され理想化されたものとなる。そのような言葉はたしかに言葉のありうる形であり、論理関係や命題を表すためのいわば純粋な言语形式なのかもしれないが、我々が普段使う言葉とは大きく異なっている。実際に使われる言葉は、つっかえたり、のばされたり、言い換えられたり、時には途中で放棄されたりと、スムースとはいえないいびつで淀んだ形をしているのだ。本書はそのような言语の非流暢性に正面から取り組むとてもめずらしい取り組みである。
本書は第1部:総論、第2部:記述言语学、第3部:コーパス言语学、第4部:会話分析、第5部:言语教育、第6部:言语障害、第7部:非流暢性の獲得、という7部構成である。それぞれの部には2編から7編の論文が収録されており、本全体では25本の論文を読むことができる。第2部以降は本書の基となる科研費プロジェクト「非流暢性な発話パターンに関する学際的?実証的研究」(代表:定延利之 (京都大学)) を構成する各班と対応する。2020年より始まったこのプロジェクトは、各班がそれぞれ独自に活動しつつ、シンポジウムや学術誌の特集号では各班の班長が一同に会して研究発表を行うことで、言葉の非流暢性という問題に対する理解を様々な角度から深めてきた。
筆者が班長を務める会話分析班の論文で扱った現象をいくつか紹介しよう。たとえば、「うん」と言って肯定するような場面で、「う~ん」という引き伸ばされた形で発話を産出したら、そこではどのようなことが起きるのだろうか。日本语において、フィラー (「えーと」や「あのー」等、言いよどむ時に発される実質的な意味の薄い要素) としての「う~ん」と肯定応答詞としての「うん」の境界が実は曖昧であることが、会話に参加する人々にとって便利な資源として活用されているということが、実際のデータを会話分析の手法で詳細に分析すると見えてくる (第4部第1章)。また、同じくフィラー的な要素として、日本语会話では「なに」「なんだろう」「なんだっけ」「なんていうの」等の自問発話がしばしば用いられる。そのような場合の韻律的特徴や身体の動きは、個々の自問発話により傾向が異なることが観察された。さらに、話し手と聞き手の間にある相対的な知識状態と語る権利への志向が、自問発話への応答の有無と深く関わることもわかった (第4部第4章)。
言叶が非流畅であるということは、言われてみれば当たり前のことのように思えるかもしれないが、実は言叶にとって非常に本质的な重要性をもつ。様々なアプローチで非流畅性に取り组んできたこのプロジェクトの成果は、まだ出発点にすぎず、今后も研究は続いていく。始まったばかりの非流畅性研究を、この本を通じて是非知ってほしい。
(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 准教授 遠藤 智子 / 2024)
本の目次
第1部 総论
第1章 発話の (非) 流暢性への総合的なアプローチ
定延利之
第2部 記述言语学からみた (非) 流暢性
第2部のねらいと论文绍介
定延利之
第1章 (非) 流暢性と現場性
定延利之
第2章 コーパスと談話から見た接続表現の共起と (非) 流暢性
アンドレイ ベケシュ、ボル ホドシチェク、仁科喜久子、阿辺川武
第3部 コーパス言语学からみた (非) 流暢性
第3部のねらいと论文绍介
丸山岳彦
第1章 「通时音声コーパス」とフィラーの経年変化
丸山岳彦
第2章 言い直し表现のアノテーション
―その基準と方法论の検讨―
吉田奈央、丸山岳彦
第3章 语句の选択误りを伴う言い直し表现の细分化
吉田奈央
第4章 L2日本语話者の自己モニタリング
―「渐次的な発话产出」に焦点を置いて―
井畑萌
第4部 会話分析からみた (非) 流暢性
第4部のねらいと论文绍介
远藤智子
第1章 「うん」と「う~ん」のはざま
―相互行為の资源としての非流畅性―
早野薫
第2章 文节末延伸の韵律的バリエーションとその相互行為上の帰结
横森大辅
第3章 サービス场面における依頼発话にみられる非流畅性と优先组织
黒嶋智美
第4章 自问発话の応答要求性
远藤智子
第5部 言语教育からみた (非) 流暢性
第5部のねらいと论文绍介
舩桥瑞贵
第1章 日本语学習者の自問発話
小西円
第2章 自问発话の音调の多様性と习得
―「何というか」を手がかりに―
须藤润
第3章 口头発表におけるフィラー
―口头発表指导への応用を视野に入れて―
舩桥瑞贵
第4章 非流畅な母语话者と割り込めない学习者
―电话会话における期待に沿えない回答への学习者の対応―
平田未季
第5章 合意形成场面における非流畅性
―日本语母語話者と日本语学習者の発話を比較して―
宫永爱子
第6章 日常谈话における「ちょっと」の多义性と非流畅性
鹿嶋恵、西村史子
第7章 初級日本语テキストにおける「ちょっと」の出現状況
西村史子、鹿嶋恵
第6部 言语障害からみた (非) 流暢性
第6部のねらいと论文绍介
林良子
第1章 运动障害性构音障害におけるリズム异常の印象
―子音の歪み、発话明瞭度との関係―
难波文恵
第2章 中国語を母語とする日本语学習者と母語話者を対象とする非流暢性発話フィラーの音声分析
李歆玥、石井カルロス寿宪、傅昌鋥、林良子
第3章 発话のしにくさの自覚と调音运动の非流畅性
北村达也、能田由纪子、吐师道子
第4章 言いよどみの音声生理学的特徴に関する一考察
林良子、孙静
第5章 多様な话者の非流畅性を连続体として捉える试み
林良子
第7部 (非) 流暢性の獲得
第7部のねらいと论文绍介
定延利之
第1章 幼児のことばの非流畅
―贰児データによるケーススタディー―
友定贤治
第2章 非流畅な音声合成に向けて
モクタリ明子、ニック キャンベル、ラム タイ フック、定延利之
付録 非流畅性の目録
定延利之、丸山岳彦、远藤智子、舩桥瑞贵、林良子
あとがき
索引
执笔者绍介
関连情报
インタビュー:
「「非流暢に話す」とは? 京都大学?定延先生に“非流暢性”の 研究とその先にあるものを聞いた。」 (ほとんど0円大学 2023年11月28日)
座谈会:
NEW「Disfluencies We Live With」 (主催: 科研費基盤研究S「非流暢な発話パターンに関する学際的?実証的研究」 2025年3月30日)
シンポジウム:
「コーパス日本语学の現在」 (東アジア国際言语学会第12回大会 2025年2月22日)
「非流暢性への多角的アプローチ―言语に埋め込まれた亜コード―」 (主催: 科研費基盤研究S「非流暢な発話パターンに関する学際的?実証的研究」 2023年3月26日)
パネルディスカッション:
「非流暢で自然な日本语」 (日本语プロフィシェンシー研究学会10周年記念シンポジウム 2021年6月26日)
ワークショップ:
“Methodology of Japanese Corpus Linguistics” (ユライ?ドブリラ大学プーラ 2025年2月5日)
特別ワークショップ「発話の非流暢性への学際的アプローチ」 (関西言语学会第48回大会 2023年6月10日)
“Workshop on Spoken Language: Czech and Japanese” (プラハ?カレル大学 2023年5月4日~5日)
「日本语音声コミュニケーションにおける非流暢性をめぐって」 (日本音声学会第35回全国大会 2021年9月26日)
「日本语教育と『非流暢性』―その言语的な実現と相互行為上の役割に注目して―」 (第45回社会言语科学会研究大会 2021年3月13日)