
书籍名
动物奇谭集
判型など
283ページ、四六判、并製
言语
日本语
発行年月日
2022年3月26日
ISBN コード
978-4-88588-105-3
出版社
东宣出版
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本書は、20世紀イタリアを代表する作家の1人であるディーノ?ブッツァーティ (1906-1972) の短編集の翻訳である。ブッツァーティは、大手新聞社「コッリエーレ?デッラ?セーラ」に勤めるジャーナリストとして活躍するかたわら、小説や戯曲を書き、生の不条理や日常世界の背後に潜む神秘や謎を幻想的?寓話的手法で表現した。画才にも恵まれ、絵画作品も数多く残している (本書の表紙絵も作者が描いたものである)。長編小説『タタール人の砂漠』が代表作とされるが、短編の名手としても名高い。
『动物奇谭集』は、作者の歿後に編まれたアンソロジーで、動物が登場する36編の物語が収録されている。動物が描かれるといっても、そこは幻想文学の作家の手になる作品だけに、動物が擬人化されたり、言葉をしゃべって人間に物申したり、怪物じみた不気味な存在感を示したり、想像上の生き物が登場したり、人間が動物に変わり動物が人間に転生したりする。ブッツァーティの描く動物たちは、人間に虐げられる弱々しい存在であるかと思えば、人間に不安や恐怖をもたらすものであったり、人智を超えた謎や神秘を象徴していたりもするのだ。
个々の短编のテーマはさまざまだが、全体を通して浮かび上がってくるのは、人间と动物の関係をめぐる问题意识である。たとえば人间の动物に対する搾取や虐待を、作者はあるときは怜れみと愤りをもって、またあるときは痛烈なアイロニーを込めた语り口で语り、また别の作品では、超自然が影を落とす不穏な物语に仕立てている。
デリダやアガンベン、シンガーといった现代の思想家たちは动物をめぐる问题を再検讨し、人间と动物の区分の恣意性や人间から动物への支配や暴力や搾取の问题を取り上げてきたが、ブッツァーティは、彼らに先んじて同様の问题意识を作品の中に取り込み、物语化している。环境破壊や种の絶灭といった事柄にも时代に先駆けて目を向けており、想像力を基盘とする「文学」の果たす役割と力を再认识させる。动物の立场にも共感しうる想像力を駆使してブッツァーティが描く动物たちは、「人间とは何者か」という问いを私たちに絶えず突きつけてくる。文学研究の分野では动物の表象に着目した研究も少なからず见られるようになってきている今日、ブッツァーティの动物物语は注目に値する兴味深い対象でもあろう。
とはいえ、本书はけっして坚苦しい本ではない。読者をにやりとさせるユーモアあふれる话もあれば、厂贵的な趣向の作品や怪谈话などもあるので、気軽に手に取って顶きたい。そしてイタリアにはこんなユニークな作家がいるのだと感じて顶ければ、訳者冥利に尽きるというものである。
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 助教 長野 徹 / 2023)
本の目次
动物界のファルスタッフ
ひとりぼっちの海蛇
いつもの场所で
空っぽの牛
川辺の恐怖
惊くべき生き物
船上の犬の不安
狼
アスカニア?ノヴァでの実験
蝇
鷲
英雄
警官の梦
彼らもまた
豚
しぶとい蝇
进歩的な犬
日和见主义者
ティラノサウルス?レックス
大洪水
兴行师の秘密
古き友人たちは去りゆく
憎しみの力
実験
败北
エンジン付きの野獣
出世主义者
兵士の场合
チンパンジーの言叶
海の魔女
舟游び
恐るべきルチエッタ
犬霊
动物谭
塔の建设
訳者あとがき
関连情报
第5回须贺敦子翻訳赏 (イタリア文化会馆 2023年)
书评:
朝宮運河 評「動物を題材にすることで際立つ味わい」 (好書好日|朝日新聞 2022年6月25日)
杉江松恋 評「寓意のこもった短篇集~ディーノ?ブッツァーティ『动物奇谭集』」 (WEB本の雑誌 2022年3月31日)