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书籍名

発达する自己の虚构 教育を可能とする概念をとらえ返す

着者名

牧野 篤

判型など

320ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2022年1月6日

ISBN コード

978-4-13-051362-3

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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就职活动で、自己分析が求められ、フォーマットに従って回答すると、「あなたは、こういう人间です」と、自己像が示され、それを受け入れることを强要される。さらに、その自己像に沿って、自分のこれまでの人生を振り返り、分析し、自分とはどういう人间なのかを表出せよ、その自己像に疑问を抱いてはならない、と指示される。そして、その自己表出を他者によって评価される。
 
この社会では常に、自己とは、过去から现在まで、そして未来に渡って、一贯したイメージを结ぶことが前提されている。この自己に疑问を差し挟むことは、许されない。なぜなら、その営みは、自己を自己だと意识させている社会の基本的な枠组み、つまり自分が存在している社会そのものを疑うことだからである。
 
その结果、自分は自己に囚われとなり、そこから抜け出せなくなってしまう。しかも、近年では、脳科学と人工知能の结合によって、早期発见?个别対応?早期治疗による社会への适応が、外部の力つまり社会によって施され、自分は自己であり続け、この社会に适応し続けることを强いられ続ける体制がつくられている。
 
人々は、この自己を受け入れ、他者によって决められる自己を生きることに惯れてしまう。この社会では、自分を问うことは、苦しいことであり、他者に精神を委ねた虚构の自分を生きることの方が安逸なのである。
 
しかし、人は本来そのようにはできてはいない。その安逸さの里には、常に生きづらさと自分の存在の意味への问いが贴り付いていて、自分を苛み続けている。しかも、それはまた、析出された自己像にもとづいて、あなたとはどういう人间なのか、他者とどう违うのか、个性を表出しなさい、というこの社会の强迫とも重なっている。
 
私たちは、自己に囚われとなり、社会に适応するように强いられ、かつその自己を他者とは异なる存在だと表出することを、社会から强要される矛盾の中にいて、常に过去に囚われとなり、トラウマとして回帰することしかできない即自的な闭塞した循环の中に闭じ込められてしまう。この自己の闭塞的な一贯性の概念が「発达」という虚构である。
 
自己という虚构がもたらす発达という虚构が、さらに自己という虚构を强化して、私たちに自己に囚われ続けることを强要する。こういう体制が他者つまり社会システムであり制度、すなわち私たちが生きている社会であり、それを强化する装置が学校である。
 
本书は、このような自分という存在をめぐる自己と発达という二重の虚构を问い返し、私たちがそこから自らを解放する足掛かりをつかもうとする试みである。それはいいかえれば、発达する自己という二重の虚构がつくり出す教育可能性つまり操作可能性という虚构を问い直し、教育とは何かを问い返すことでもある。
 

(紹介文執筆者: 教育学研究科?教育学部 教授 牧野 篤 / 2022)

本の目次

はじめに 自己に取り凭かれた私&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;教育をめぐる二重の虚构
 
第1章 〈いま〉の継起としての自己&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;再帰的ならざる人々の社会
  序  问い返される主体
 第1节 高齢者の社会参加をとらえ返す
 第2节 近代の再帰性と高齢者の発达
 第3节 再帰性のほころびと〈主体〉
 第4节 〈コミュニケーション〉としての存在
  结  〈いま〉の継起としての自己
 
第2章 発达する自己の论理&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;近代资本制社会における人格の一般理论
  序  近代资本制社会における自己
 第1节 商品 
 第2节 资本
 第3节 工场
 第4节 拡大再生产
 第5节 事后性と対自性
  结  一贯した自己の论理
 
第3章 〈あいだ〉に生成する运动としての自己&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;&尘诲补蝉丑;対话の赠与によるものづくり
  序  生产と自己へのまなざし
 第1节 勤勉の解体と自己意识の変容
 第2节 自己表现の运动
 第3节 个人か、社会か
 第4節 言语と貨幣
  结  〈ことば〉と赠与
むすび  〈わたし〉に赠与される自己
 

関连情报

书籍绍介:
野平慎二 (愛知教育大学) (『教育学研究』89巻4号p.757-758 2022年12月号)

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