
书籍名
社会の解読力〈文化编〉 生成する文化からの反照
判型など
256ページ、础5判
言语
日本语
発行年月日
2022年3月19日
ISBN コード
9784788517585
出版社
新曜社
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本書は2022年3月に定年退職された佐藤健二教授 (現?名誉教授) の退職記念論文として編集されたものです。19世紀末に専門科学として確立して以来、社会学は何を研究の対象とするのか、そしてその対象をどのように研究するのか、という二重の課題を抱えてきました。それは、社会学が対象とする「社会」の輪郭とイメージが、政治、経済、思想、文学、言语などとは異なり、時代と場所に応じて大きく変化し、明確な像を結ばないことに由来しています。社会学 (sociology) は、文字通り理解すれば、「社会 (socio)」に関する「学問 (-ology)」ですが、その研究対象である「社会」そのものが謎に満ちた存在なのです。
「序に代えて」では、佐藤教授が本書のタイトル「社会の解読力」と関連付けながら、こうした社会学の二重性について論じています。第一に、「社会の解読力」には、社会学者が社会を「対象」として社会を究明するという意味が込められています。具体的には、社会を事物 (もの)、集合、機構、場、ゲームとして取り出し、それが生成するメカニズムを具体的に解明していきます。第二に、社会を認識手段、すなわち「方法」として用いて、さまざまな現象を解明するという意味もあります。つまり、私たちの日常的な経験や社会現象を「社会」、すなわち事物、集合、機構、場、ゲームという、社会を意味する概念?理論を使って取り出し、実証的に探求していくのです。冒頭で論じた二重の問いに対応させるなら、前者が「対象としての社会」、後者が「方法としての社会」にあたるでしょう。
本書『社会の解読力〈文化编〉』は、もう一つの記念論文集『社会の解読力〈歴史編〉』の姉妹本になっています。社会学は、その対象の名前を冠にしたさまざまな連字符社会学の集合から成り立っています。たとえば、家族を対象とする家族社会学、产业を論じる产业社会学、都市を研究する都市社会学です。こうした分類の仕方を当てはめると、本書は文化社会学という領域に属していると言えるでしょう。ただし、本書の目次に表れているように、文化という対象も実に多様です。そして、社会学として文化を論じる際には、文化とは何か (対象の問題)、そしてそれをどのような手段で分析するのか (方法の問題) が鋭く問われます。本書の中でも、個々の文化現象を論じる中で、それぞれの研究者がその都度、対象となる個々の現象の正体はいったい何なのか、そしてそれはどのように論じられるべきなのか、という問題に取り組んでいます。
再度、目次を见てみてください。身体、歌剧、メディア、映画、运动、思想?学説など、実にさまざまな现象が论じられています。本书を纽解くことによって、こうした个别の文化现象の意味、そしてそれが社会の中で、どのような性质を帯びるのか、が明らかになります。さまざまな个别の现象を理解し、そのことを通して社会の多様性と広がりを再认识することが社会学の目的であり、それを形にしたのが本书の魅力です。
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 出口 剛司 / 2023)
本の目次
凡例
第1章 振る舞いの近代――背负うという身振りの消失 中筋由纪子
1 背负うという身振りと日本文化
2 身体技法の型
3 背负うという人との関わり
4 负い目をおって生きる
5 背负うという身振りの消失
6 身体技法の近代――选択可能なものとしての身振り
7 自己表现としての近代の身体技法
8 近代の身体技法の孤独と竞争
9 终わりにかえて
第2章 宝塚少女歌剧と日本におけるオペラの模索 宫本直美
1 宝塚少女歌剧の始まり――唱歌から歌剧へ
2 宝塚音楽学校と小林の「国民剧」构想
3 オペラの模索
4 実験としての少女歌剧
5 オペラ上演における宝塚少女歌剧の意义
第3章 待つこととメディア――メディアと日常性の再考に向けて 光冈寿郎
1 待つことへの回帰
2 待つことを対象化する
3 待つこととメディア
4 待つことと日常性――无駄の研究としてのメディア研究
第4章 国策映画と动员政治
―― 一九七〇年代韓国における映画統制と生徒の映画団体観覧 鄭 仁善
1 序论
2 少年者の映画観覧――国策映画と団体観覧の同盟
3 映画行政の混乱期と目的を失った生徒団体観覧
4 不完全な资源掌握と「安保映画」――国策と利润の拮抗
5 映画国策化と挫折した団体観覧の制度化
6 国家主义に包摂されない実践としての団体観覧
7 まとめ
第5章 狈笔翱の歴史的位置
――狈笔翱法制定?改正过程における主体性の変迁に着目して 原田 峻
1 はじめに――狈笔翱と段阶论批判
2 佐藤健二の歴史社会学と狈笔翱
3 狈笔翱法で规定された主体性の七つの特质
4 狈笔翱法改正过程における、市民?情报公开?活动分野をめぐるせめぎ合い
5 おわりに――狈笔翱法という未完のプロジェクト
第6章 栗原彬における言语政治学の構想
――启蒙的理性からコミュニカティヴな民众理性へ 出口刚司
1 问题の所在
2 言语政治学の構想と構造
3 管理社会のメカニズム
4 コミュニカティヴな民众理性へ
第7章 方法としての社会运动论
――佐藤健二の「社会运动研究における「大众运动」モデル再検讨の射程」から
富永京子
1 はじめに
2 佐藤の指摘する大众运动论?集合行动论の二侧面
3 佐藤の提示する「方法的」社会运动论
第8章 尾高邦雄はなぜ职业社会学を维持できなかったか
――もうひとつの职业概念に向けて 武岡 暢
1 本稿の目的と背景
2 『职业社会学』で提示された构想
3 构想と実践の分岐
4 画期としての调査?
第9章 灾害社会学の方法史的検讨
――山口弥一郎の『津波と村』を事例にして 叁浦伦平
1 はじめに
2 日本の灾害社会学研究の特质
3 日本の灾害社会学の歴史的整理
4 山口の歩みと构想
5 结论
第10章 地方都市社会论の构筑に向けて
――「伝统消费型都市」概念再考 武田俊辅
1 はじめに――地方都市社会研究の空白
2 「伝统消费型都市」类型と「聚落的家连合」论
――都市社会学の失われた分析枠组み
3 全体的相互给付関係を维持させるメカニズム
4 社会的ネットワーク拡大の駆动因としての全体的相互给付関係
5 おわりに――地方都市社会论の构筑に向けて
あとがき 出口刚司?武田俊輔
索引