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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

長篠合戦の絵

书籍名

长篠合戦の史料学 いくさの记忆

着者名

判型など

352ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2018年10月

ISBN コード

978-4-585-22222-4

出版社

勉诚出版

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本书は、本サイトで别に绍介した拙着『鸟居强右卫门 语り継がれる武士の魂』と同様に、史料编纂所の共同利用?共同研究拠点による特定共同研究「関連史料の収集による長篠合戦の立体的復元」のなかから生まれました。
 
「立体的復元」の表現は若干比喩的です。長篠の戦いを文献史料からだけでなく、絵画史料も含めて検討しようといった意図から名づけたものでした。天正3年 (1575) に三河有海原にて起きた長篠の戦いについては、よく知られているとおり、このいくさを描いた「長篠合戦図屏風」がいくつか伝えられています。
 
これらの屏风はすべて江戸时代になってから制作されました。では、なぜこれら屏风が作られたのでしょうか。この点については、长篠合戦図屏风と一双になって伝わることの多い「长久手合戦図屏风」の制作背景を追究する研究が最近深化したことにより、政治的な意図があったと论じられるようになっています。
 
ただいっぽうで、その説に対する批判もあります。本書では、その論争の当事者 (高橋修氏と原史彦氏) 双方に寄稿いただいており、どういった点が論点になるのか、双方の主張を知ることができます。いまだ決着がついていない、研究の最前線がここからわかるというわけです。
 
本书は二部构成をとり、第一部では、织田信长?徳川家康?武田胜頼にとって、长篠の戦いとはどのような意味を持ったのかという论点や、文献史料にもとづき、长篠の戦いがどのように记録され、伝えられたのかを歴史学や国文学の研究者が考えています。
 
そして第二部では、前述した長篠合戦図屏風の「徹底解説」篇としました。この第二部では、現在知られている主要な長篠合戦図屏風を選び、共同研究に参加したメンバーがそれぞれの屏風を徹底的に読みこみ、その特徴を論じています。とくに研究上重要視されている三点 (名古屋市博物館本?犬山城白帝文庫本?徳川美術館本) については、それぞれを所蔵する機関の学芸員が執筆しています。このため、屏風を細部にわたりじっくりと観察した成果が盛り込まれています。
 
これら屏风は、名古屋市博物馆本を除いて构図はほとんど同じなのですが、よく観察すると、それぞれ微妙なちがいが见られます。それぞれがいつ顷描かれ、何を元に描かれたのかといった基本的な论点はもちろんのこと、一种类の屏风をこれだけ丹念に読み解いた解説群はほかに类例がないと思いますし、合戦図屏风の见方というのもここからある程度知ることができ、面白い构成になったと自负しております。

 

(紹介文執筆者: 史料编纂所 准教授 金子 拓 / 2020)

本の目次

序言(金子 拓)
第一部 长篠合戦を语る史料
金子 拓「織田信長にとっての長篠の戦い」
谷口 央「近世社会の中の長篠の戦い―鳶巣砦攻撃の発案者から見る一試論―」
木下 聡「長篠合戦における戦死者の推移について」
柳沢昌纪「长篠合戦をめぐる近世初?前期刊行军书―甫庵『信长记』『太閤记』を中心に―」
汤浅大司「长篠?设楽原古戦场论」
コラム 鸭川达夫「长篠の戦いと武田胜頼」
コラム 阿部哲人「『上杉家御年谱』に记された织田信长」
コラム 山田贵司「细川家における信长の记忆」
 
第二部 屏风で読み解く长篠合戦
徹底解説1 高橋 修「【総論】長篠?長久手合戦図屛風」
彻底解説2 津田卓子「名古屋市博物馆蔵「长篠合戦図屛风」」
徹底解説3 白水 正「犬山城白帝文庫蔵「長篠合戦図屏風」」
彻底解説4 须藤茂树「大阪城天守阁蔵「长篠合戦図屏风」」
徹底解説5 原 史彦「徳川美術館蔵「長篠合戦図屏風」」
彻底解説6 汤浅大司「豊田市郷土资料馆蔵「长篠合戦図屏风」」
徹底解説7 金子 拓「東京国立博物館蔵「長篠合戦図屏風」」
コラム 高橋 修「長篠?長久手合戦図屏風論争」
コラム 金子 拓「鳶巣砦攻めの目撃者」
コラム 金子 拓「落合左平次道次背旗」
 

関连情报

着者インタビュー:
Interview: 金子拓 (東京大史料编纂所准教授) 「学際的研究成果盛る 『長篠合戦の史科学』刊行」 (毎日新聞朝刊 2018年12月1日)

 
书评:
「『长篠合戦の史料学』を読む」 (金子 拓、井上泰至、堀 新、山本聡美) (『東京大学史料编纂所附属画像史料解析センター通信』85号 2019年4月)

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