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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

薄い草色の縦ボーダーラインが装飾された表紙

书籍名

日本古代の丧葬仪礼と律令制

着者名

判型など

280ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2015年9月15日

ISBN コード

978-4-642-04625-1

出版社

吉川弘文馆

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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「仪式だから」「伝统だから」と言われ、理不尽だったり意味不明なことをさせられるのはよくあることだ。その最たるものは冠婚葬祭ではなかろうか。しかし実际に歴史史料に向き合ってみると、现代の我々が想像する「伝统」とは全く异なる世界が広がっていることに気がつく。惰性になる前の「仪式」には、それぞれに込められた思いがあったことにも。
 
本书では、日本古代における丧葬仪礼、つまり殯や弔问、葬列、埋葬、服丧、追善供养など、人の死をめぐる様々な仪式に注目した。とはいえ现代に残された史料はわずかで、まずは断片的な手がかりからその姿を復原していく作业が必要となる。その际にもっとも参考になるのが、実は国家の基本法典たる律令なのである。
 
日本律令は、先进国たる唐の律令を母法として生み出されたが、そこには「丧葬令」の篇目が含まれており、丧葬仪礼についての详しい规定が记されている。立法者たちは、大方で唐令规定をそのまま移入しているが、わずかに日本の独自性を付け加えた部分も存在する。そこで日唐令を详细に比较することで、立法者たちが构想した日本の律令国家のあり方を復原することができるのである。第一部ではそうした手法を基础として、先进的な中国仪礼の导入と、天皇を顶点とする中央集権的な支配秩序の构筑という、律令国家のめざしたものを読み取った。礼制を国家支配の基础においていた中国に倣い、日本においても丧葬仪礼は国家形成において重要な役割を担わされていたのである。
 
ところで、丧葬令を含む令の规定は、日本令がほぼ现存しているのに対し、母法である唐令は散逸して残らない。そのため従来は、各种典籍に引用された逸文を集成することで、唐令を復原する试みが続けられてきた。ところが近年、北宋の法制史料「天圣令」が発见され、これが唐令復原に大いに役立つものとして注目されている。第二部では、この新発见史料を用いた新たな研究方法の可能性について论じた。
 
人が死ぬと、遗族や周囲の人々は「服丧」、つまり特殊な衣装に着替え、一定期间の谨慎生活を送ることになる。中国には古くから体系的な服丧规定が存在するが、実生活との兼ね合いから便宜的な运用がなされるなど、すでに复雑な様相を呈していた。それを律令制とともに受容した日本においては、当然のことながら混乱が生じることになる。第叁部では、そうした混乱の中で露呈する、律令法の実効性の限界について指摘した。また本来は儒教思想にもとづく服丧が、追善仏事と结びついていく様相についても论じた。
 
皇室の葬仪など、厳粛な仪礼の様子を目にすると、あたかも古代から连绵と続けられてきた、日本固有のものであるかのように错覚してしまう。しかし実际には、外部の影响を受けつつ、常に変化し続けるのが仪礼なのであり、また国家や社会のあり方なのである。そうした视角までをも本书から読み取ってもらえれば、望外の喜びである。
 

(紹介文執筆者: 史料编纂所 助教 稲田 奈津子 / 2016)

本の目次

  序 章 殯儀礼の再検討
第一部 律令国家の形成と喪葬儀礼
  第一章 日本古代喪葬儀礼の特質 - 喪葬令からみた天皇と氏 -
  第二章 喪葬令と礼の受容
  第三章 律令官人と葬地 - 都城か本拠地か -
  第四章 奈良時代の天皇喪葬儀礼 - 大唐元陵儀注の検討を通して -
第二部 天聖令の可能性
  第一章 北宋天聖令による唐喪葬令復原研究の再検討 - 条文排列を中心に -
  第二章 慶元条法事類と天聖令 - 唐令復原の新たな可能性に向けて -
第三部 服喪と追善
  第一章 日本古代の服喪と喪葬令
  第二章 日本古代の服喪と追善
  第三章 奈良時代の忌日法会 - 光明皇太后の装束忌日御斎会司を中心に -
  終 章 成果と課題
 

関连情报

UTOKYO VOICES 018 (2018年03月13日掲载)
身近なテーマを掘り下げることで、古代の歴史を見直す。| 史料编纂所 古代史料部 助教 稲田奈津子
/ja/news/topics/topics_z0531_00019.html
 

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