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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙に水彩画ぽい幾何学模様のイラスト

书籍名

现代インド1 多様性社会の挑戦

着者名

杉原 薫、 脇村 孝平 (編)

判型など

392ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2015年2月13日

ISBN コード

978-4-13-034301-5

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本書は、『現代インド』(全6巻) の第1巻である。本シリーズは、人間文化研究機構地域研究推進事業「现代インド地域研究」が2009~14年度の6年間にわたる研究活動の集大成であり、新たな現代インド理解を学会と社会に提起することを目的としている。
 
そのメッセージの核心は、现代インドの活况の基盘を、社会の开放性と多様性にみることにある。本书は、生态的?文化的な多様性に基づきつつ、さまざまな社会集団が共生し交流する、インドの「多様性维持型の発展径路」の论理と歴史を明らかにし、それがいかに现在の多元参加的な政治経済社会を支えているかを分析するものである。
 
本书を含む『现代インド』のシリーズを编むにあたっては、西洋中心主义だけでなく日本?东アジア中心主义をも乗り越え、真に多元主义的でありながら同时に普遍主义的な视角を有するような、新たな歴史観?世界観を练り上げたいという大きな目标があった。世界には多元的な诸地域があり、そこにはそれぞれ固有の歴史的な発展径路があるからだ。本シリーズで果たそうとしたことは、现代インドの固有のダイナミズムに潜む普遍的な意义を明らかにし、その限界も含めて吟味した上で、人类共通の知的资源として提供することである。そのために私たちは、现代インドの経済成长およびデモクラシーの深化を支えるメカニズムと、それにともなう全体的な构造変动のありかたを明らかにすることを试みた。
 
现代インドにおいては、多様な社会集団が政治経済的そして社会文化的な行為主体性を有するに至っており、従来の生活世界を超えて、村落?都市?海外をまたぐ大きな范囲で移动し、公共圏で声を挙げるようになっている。そこに现れているのは、多様性を保ちながら新たにつながりあい、摩擦を起こしながらも活発に动いている、多元的で重层的な大きなうねりである。格差や差别の问题が解消したわけではない。だが、だからこそ今、执拗な不平等の克服のために多様な民众が公共圏に参加し自らの声を発しようとしており、それが社会変化を促す大きな活力となっている。
 
国民社会の均质性が近代化への键とされたこれまでの理解を超えて、インドは多様性を核とした独自の発展径路とデモクラシーのかたちをつくろうとしている。现代インドは多様性を维持したまま、格差と差别を克服して、より平等な社会を実现できるのか。この问いは、グローバル化によって多様な地域や人びとが密接につながりつつある世界全体にとっても重要な意味をもつだろう。多様性と平等性の両立に向けた希望と困难はいかなるものか。
 
本シリーズは、こうした问题意识に立ちつつ、変貌する现代インドを学际的?长期的な视野から検証し、现代インドの现実を総合的に把握すると同时に、将来的展望を提示することを目指した。现代インドの分析を通じて、世界の未来にとって意味のある新たな问いと视角を提示できていれば幸いである。
 

(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 田辺 明生 / 2016)

本の目次

 序章 「カースト社会」から「多様性社会」へ - 現代インド論のパラダイム転換 田辺明生
第I編 生存基盤確保の歴史
 第1章 環境の多様性と文化の多様性 佐藤孝宏?杉原 薫
 第2章 人口と長期的発展径路 - 生態環境と「開墾?定住」過程 脇村孝平
 第3章 近現代インドのエネルギー - 市場の形成と利用の地域性 神田さやこ
 第4章 生存とジェンダー -「家族」をめぐる言説と実践から 粟屋利江
[補論1] ユーレィジアン問題 水谷 智
 
第II編 開放体系としてのインド世界
 第5章 支配と共存の論理 - 近世インドにおける国家と社会 太田信宏
 第6章 環インド洋世界とインド人商人?起業家のネットワーク - 植民地期における複合性?多様性 大石高志
 第7章 植民地期における国内市場の形成 杉原 薫
 第8章 差別解消のヴィジョンと方法-ガーンディーとアンベードカル 長崎暢子
[補論2] 英領インドの企業 野村親義
 
第III編 グローバル?インドの潜在力
 第9章 多様性社会と宗教的共存の文化的基盤 - ベンガルの聖者廟におけるヒンドゥー教とイスラーム 外川昌彦
 第10章 独立後インドの経済発展径路 - 多様性と階層性のガバナンス 藤田幸一
 第11章 民主政治と社会運動 - 制度と運動のダイナミズム 中溝和弥?石坂晋哉
 第12章 グローバル?インドのゆくえ - 多中心的なネットワークの展開 田辺明生
[補論3] 工場の中の神霊 石井美保
[補論4] 連邦制 藤倉達郎
 

関连情报

现代インド地域研究

南アジア地域研究

东京大学出版会 現代インド (全6巻)

 
书评:
『大阪市立大学経済学会 経済學雑誌』 第117巻第2号 (2016年9月)
『南アジア研究』第28号 (予定)

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