“谁一人取り残さない”安全な水供给システムを目指して
このシリーズでは、未来社会协创推进本部(贵厂滨)で「登録プロジェクト」として登録されている、国连の持続可能な开発目标(厂顿骋蝉)に贡献する学内の研究活动を绍介していきます。
FSIプロジェクト 039
水は、人间にとって生命维持に欠かせないもので、安全な水へのアクセスは基本的人権のひとつと考える、と语る都市工学専攻の小熊久美子准教授。2010年顷、紫外発光ダイオードが市场に流通し始めたのと同时に、これを用いた浄水装置の开発に携わってきました。
「装置の原理は、水に紫外线を当てることによって、感染症の原因となる微生物の遗伝子に伤をつけ、人体に入っても増殖しないようにすることです。それ以前は、水银紫外线ランプを用いた浄水装置が一般的でしたが、紫外発光ダイオードには水银の流出リスクがありません。しかも、3尘尘角程度の粒状の素材ですので、小型化が可能というメリットがあります」
この研究に加えて小熊先生が行っているのが、东南アジアの途上国の水问题に関する研究です。水道インフラが整备されておらず、饮み水を地下水などでまかなっている地域だけでなく、経済成长と人口集中が进んでいる都市部でも水道インフラの整备が追いつかないために水问题が起こっているといいます。
「厂顿骋蝉は『安全な水とトイレを世界中に』という目标を掲げていますが、达成目标年の2030年までに世界中のすべての地域に水インフラを整えるのは不可能に近いでしょう。そこで、大规模集约型の水道ではない、集落ごと家庭ごとに水処理をする小规模分散型の水供给システムが、水アクセス向上を迅速かつ强力に推し进めるために重要な役割を担うと考えています」と小熊先生。
水问题は、途上国に限りません。人口减少が进む日本でも、一部の地域では、水道インフラを运営している地方公営公司の経営は悪化し、メンテナンスが遅れているという问题があります。もしかすると、小熊先生が提案する小规模分散型の水配分システムは、こうした国内の问题を解决するための最适解にもなるかもしれません。
このプロジェクトが贡献する厂顿骋蝉
小熊久美子 准教授 │ 工学系研究科