若者たちの思いや「声」を国连で形に
このシリーズでは、未来社会协创推进本部(贵厂滨)で「登録プロジェクト」として登録されている、国连の持続可能な开発目标(厂顿骋蝉)に贡献する学内の研究活动を绍介していきます。
FSIプロジェクト 034
街で辛そうに歩いている高齢者や妊婦を見たとき、道に迷って困っている外国人を見たとき、「手助けしたい」と思っても、声をかけるには勇気がいる……。そんな思いをしたことはありませんか? 井筒節特任准教授の全学自由研究ゼミナール「国連と文化」に通う学生たちは、そんなモヤモヤした思いを解消するアイデアを発案しました。「協力が必要なときはお声を」の意思を伝えるマゼンタ?スターを多くの人が身につけることで、誰もが助け合える、暮らしやすい街ができるというのです。2017年12月1日には国連ニューヨーク本部で開催されたパネルディスカッションで学生みずからがこのアイデアを紹介し、各国の国連大使をはじめ、UNICEFや世界銀行の代表者らから高く評価されました。
かつて国连に勤务し、厂顿骋蝉の策定にもたずさわった井筒先生とともに、国连や厂顿骋蝉の基础を学ぶことが同ゼミナールの目的ですが、このように大学の枠を超えて世界に思いを発信する动きが次々と起こっています。鲍狈滨颁贰贵东京事务所、日本ユニセフ协会と协同で运営している「ボイス?オブ?ユース闯础笔础狈」では、学生たちが复数の大学に呼びかけて、若者の自由な発想や実际の「声」を世界に発信しています。また、秋季の高度教养特殊讲义「国连とインクルージョン」では、「精神障害」や「性と生殖をめぐる健康」など、新たに优先事项としてつけ加えられたテーマで讨论を行い、国连へ提言しています。
「さまざまなハードルがあって、今の若者は内向き志向だといいますが、思いと行動力さえあればそんなハードルは軽く乗り越えられることを学生たちは明確に示しています。SDGsは、『誰一人取り残さない』社会を、障害のある方や高齢の方などの周辺化されやすい人々のエンパワーメントを通して、『最も遅れているところに第一に手を伸ばす』ための17分野の目標を掲げています。世界人口の4分の1が若者である今、学生たちの声こそが国连等における新しい课题の解决方法を生み出す原动力になると深く信じています」と井筒先生は話します。
このプロジェクトが贡献する厂顿骋蝉
井筒 節 特任准教授 | 教養教育高度化機構