
书籍名
野矢哲学に挑む 批判と応答
判型など
332ページ、础5判、上製
言语
日本语
発行年月日
2024年5月29日
ISBN コード
9784000018296
出版社
岩波书店
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本书に収められているのは、现代日本を代表する哲学者である野矢茂树と、野矢の哲学から様々に影响を受けてきた后の世代の哲学者达との格闘の模様である。
野矢はこれまで、L. ウィトゲンシュタインの哲学と英米圏の分析哲学をベースに、知覚、心、行為、意味、論理などの様々な領域に関して多くの著作を生み出してきた。ただし、その哲学の全体像がまとまった形で論じられる機会はこれまで多くはなかった。本書は、野矢が展開してきた多種多様な広がりを持つ議論を包括的に扱う点で、まずもって貴重なものである。
とはいえ、それは野矢の思想を解説したり、他の哲学者と比較することによって果たされるのではない。本書の執筆者である9人の論者は、それぞれが専門とする分野から野矢の議論を徹底的に吟味する。時に真正面からそれを批判し、時に野矢の提示したことの先へ提案を行う。その中で、野矢がこれまで論じてきたことの (もしくは論じてきたこと以上の) ディテールが浮き彫りになる。
本书が类书に比べて际立つ点は、野矢がそれぞれの论考に対し、个别に再応答を与えるところにもある。実はこのスタイルは、野矢の师である大森荘蔵とその弟子筋による『哲学の迷路』という着作で採られたものであった。その际に最年少の执笔者であった野矢が、今度は同じスタイルで若い世代の哲学者を迎え撃つのである。
例えば自由意志を専門にする私 (李) は第5章を担当する。哲学ではしばしば、「自由と決定論の対立」という構図のもとで人間の自由が問われてきた。私たちは自らが何を行うかを選択できる自由を持つのか、それとも私たちがどう振る舞うかは全て決定されているのか。この問いに対して野矢は自由を擁護する立場から論を展開するが、私はその議論に照準を定め、批判を行う。野矢の議論が、自由概念の「自己決定」の次元に踏み込めていないことを指摘し、野矢の哲学の全体像を考えた時、むしろ人間に自由の余地がほとんどなくなることを主張する。それを受けて野矢は、決定論に対する私 (李) の不十分な理解ゆえに、そこで取りこぼされてしまっている議論が存在することを指摘し、そのうえで「自由」とはどのようなものなのか分かり切らない部分が自らにあることを吐露する。
いずれの章でもそこで示されているのは、研究の蓄积を背景に、哲学を専门にする者同士が、ある事柄について忖度も远虑もなく考えうることを考え抜いた先でたどり着いた地点である。それゆえ本书は、野矢哲学の魅力の一つである分かりやすさや记述の平明さを备えるとは言いがたいかもしれない。しかし本书は、野矢の议论が长い哲学の歴史に里打ちされ、确固とした哲学の论理に基础づけられているという、野矢哲学の别の魅力を鲜やかに描き出すものになっている。
野矢哲学に魅了された人。ヴィトゲンシュタインや分析哲学について一歩进んだ理解を持ちたい人。哲学者研究者同士の议论に兴味がある人。いずれの人にもお勧めしたい本である。
(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 助教 李 太喜 / 2024)
本の目次
解説1 眺望论と相貌论&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;金杉武司
解説2 ウィトゲンシュタインと野矢哲学&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;髙村夏辉
第1章 物语のポリフォニー&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;塩野直之
応答 物语を読むことと共に生きること&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第2章 世界には何があるのか──相貌なき対象の必要性&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;山田圭一
応答 どうして一つの同じ対象があると言えるのか&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第3章 どこでもないところからの眺めは必要か──有视点把握と无视点把握の関係&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;铃木雄大
応答 「ここ」も「あそこ」からすれば「あそこ」になる&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第4章 「物語」としての知覚論──意識の繭に閉じ込められた生き方はありうるか……………森永 豊
応答 「相貌」というあまりにも曖昧な概念&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第5章 自由の可能性──场と相貌の二元论から考える&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;
応答 自由の正体がまだ见えない&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第6章 意味するという事実のありか──根元的规约主义を批判する&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;金杉武司
応答 3阶建ての建物を平屋だと思うと変なことになる&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第7章 意図はどこにあるのか──「内と外」の比喩のゆくえ&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;竹内圣一
応答 问いがあるから意図が生まれる&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第8章 「论理の他者」という谜&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;髙村夏辉
応答 ザラザラした大地へ戻れ!&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
第9章 规则のパラドクスを解决する──相貌の自己知に诉えるアプローチ&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;岛村修平
応答 一人称権威の谜&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
思考不可能なものは存在するか&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;野矢茂树
哲学の风景──あとがきにかえて&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;金杉武司
执笔者绍介
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野矢茂樹「哲学の真剣勝負」 (『図書』 2024年8月号)