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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

黒とグレーの表紙

书籍名

ロシア宇宙主义

着者名

ボリス?グロイス (編) 、 乗松 亨平 (監訳)、 上田 洋子、 平松 潤奈、 小俣 智史 (訳)

判型など

376ページ

言语

日本语

発行年月日

2024年4月30日

ISBN コード

978-4-309-23141-9

出版社

河出书房新社

出版社鲍搁尝

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19世紀末から20世紀前半のロシアで、人間の不死化や宇宙進出を論じた一連の思想家たちがいた。宗教哲学から共産主義、自然科学までを巻き込み、また、文学や芸术にも広範な影響をもったこの潮流は、後世になって「ロシア宇宙主义」と総称されることになる。ソ連出身で現代世界を代表する美術批評家のボリス?グロイスが、5人のロシア宇宙主义者を集めたアンソロジーが本書である。
 
人間の不死化などというと突拍子もなく響くかもしれないが、その目的は寿命という時間的限界を突破することにある。宇宙進出のほうは空間的限界の突破を意味する。キリスト教などの一神教では、神とは無限の存在であると捉えられ、人間の有限性と対照されてきた。不死化と宇宙進出は、有限である人間が神の無限を目指す試みだといえる。「神の死」や「超人」を唱えたニーチェと、ロシア宇宙主义は同時代的でもあった。
 
無限を目指すこのような試みは、不遜にも思えるだろう。現在、長寿科学と宇宙開発が成長产业となっているが、それに多額の投資をしている起業家たちは、みずからが超人や神になろうとしているのだともいわれる。そんな起業家たちの関心が、自分自身が超人や神になることなのだとしたら、ロシア宇宙主义者の関心は似て非なるものである。自分ひとりではなく、世界のすべての人間が不死となり宇宙へ進出することが、彼らの目標であった。そしてそのためには、人類全体が協働しなければならないと彼らは考えた。個人は人類全体のなかでのみ価値をもつ、というのがロシア宇宙主义の基本的発想であり、それは現代の私たちの個人主義を反省させると同時に、全体主義につながりかねない危うさも秘めている。
 
本書には、ロシア宇宙主义の始祖と位置づけられる宗教思想家フョードロフ、アナーキストのスヴャトゴル、フョードロフの教義をソ連に導入しようとしたムラヴィヨフ、「ロシア?ロケット工学の父」として広く知られるツィオルコフスキー、レーニンのライバルだった共産主義者ボグダーノフという、多彩な5人が収録されている。キリスト教と共産主義は対立関係にあったが、人類全体の協働という理想においては一致していた。ロシア宇宙主义では、その理想が科学の進歩への信頼と結びつき、人類の協働によって世界はよくなってゆくという楽観的進歩主義を形成した。
 
现在の私たちは、全人类の协働とか、科学が世界をよくするとかいったことを、手放しでは信じられない状况にある。大国による暴力や気候変动は、地球の未来に暗い影を落としている。こうした事态を招いたのは、かつての楽観的进歩主义であったといえる。しかし、それとは别の进歩主义もありえたのではないか。シリコンバレーの起业家が描くのとは违う进歩主义が、ありうるのではないか。そのようなオルタナティブな进歩の可能性が、本书にはちりばめられている。
 

(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 乗松 亨平 / 2024)

本の目次

グロイス「日本语版への序文 ロシア宇宙主义と日本化する世界」
グロイス「ロシア宇宙主义――不死の生政治」
小俣智史「フョードロフ――博物馆と共同事业の构想」
フョードロフ「博物馆、その意味と使命」
上田洋子「スヴャトゴル――诗とアナーキズム」
スヴャトゴル「「父たちの教义」とアナーキズム生宇宙主义」
スヴャトゴル「われわれの主张」
スヴャトゴル「生宇宙主義の詩学 (序章あるいは第一段階)」
上田洋子「ムラヴィヨフ――爱国贵族の宇宙主义」
ムラヴィヨフ「普遍生产数学」
乗松亨平「ツィオルコフスキー――无限の进歩と无限の反復」
ツィオルコフスキー「汎心论、あるいはすべてのものは感覚をもつ」
ツィオルコフスキー「生命の定理 (一元論の補足解説)」
ツィオルコフスキー「地球と人类の未来」
平松润奈「ボグダーノフ――生の同志的交换」
ボグダーノフ「生の目的と规范」
ボグダーノフ「老化と闘うテクトロジー」
ボグダーノフ「不死の祝日」
乗松亨平「解説」

関连情报

书评:
松下隆志 評「File 128. 二十億光年の孤独がしみじみと身に染みる夜に読む本」 (Webちくま 2024年9月11日)

  
永田希 評 (『週刊読書人』 2024年8月30日)

 
椹木野衣 評「「ロシア宇宙主义」/「深海世界」 人類が目指す未来の空と未知の底 朝日新聞書評から」 (好書好日 [朝日新聞掲載] 2024年6月15日)

 
木澤佐登志 評「全人類の不死と祖先の復活、そして宇宙進出を思想とする「ロシア宇宙主义」とは? 思想家ボリス?グロイスの論文集を紹介」 (Web河出 [文藝2024年夏季号掲載] 2024年5月20日)

 
関连记事:
乗松亨平「ロシア宇宙主义と私たちの現在」 (『教養学部報』658号 2024年11月1日)


上田洋子「訳者解題 (ボリス?グロイス「ロシア宇宙主义──不死の生政治」)|上田洋子」 (webゲンロン [初出:2016年4月1日刊行『ゲンロン2』])

 
関连动画:
「ロシア宇宙主义とはなにか――建築、美術、思想」 (シラス|ゲンロンカフェ 2024年9月20日)

 
书籍绍介:
「再評価される「ロシア宇宙主义」の意義を問う書籍刊行 帯文は円城塔と東浩紀」 (KAI-YOU 2024年4月28日)

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