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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙

书籍名

インド哲学入门

着者名

ロイ?W?ペレット (著)、

判型など

392ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2023年9月10日

ISBN コード

9784623096152

出版社

ミネルヴァ书房

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本書『インド哲学入门』は、英語の原着:Roy.W.Perrett, An Introduction to Indian Philosophy (Cambridge Introductions to Philosophy), Cambridge University Press, 2016の日本语訳である。
 
インド哲学の教科書というと、ヴェーダ文献における哲学の萌芽から始まり、ウパニシャッド文献における思索の深まり、そしてグプタ王朝期の六派哲学の体系化という形で、インドにおこった思想を通時的に紹介するものがほとんどである中で、本書はインド哲学をトピックごとに紹介する画期的な概説書である。日本语で読めるインド哲学の概説書が非常に限られており、あっても通時的に解説するものがほとんどである中で、トピックごとに章立てされた概説書に日本语で手軽にアクセスできることは、関連分野を研究する研究者や学生にとっては大きなアドバンテージとなるだろう。
 
そもそもインドに「哲学」はあるのか、という刺激的な (しかしインド学者には大変馴染みのある) 問題を論じるイントロダクションから始まり、「価値」「知識」「推論」「言葉」「世界」「自我」「究極的存在」と続く7つのトピックはいずれもインドの思想家たちによって様々に論じられてきたものであるが、これらは同時に、西洋哲学の伝統において巻き起こった哲学的議論と問題意識を共有している。原着者は、西洋哲学を専門とする学生や研究者に、インドの哲学を「哲学」として扱ってほしいという願いから本書を著したという。
 
訳者自身、ここ十年以上「インド哲学」とか「インド思想」という题名を冠した讲义を大学等で担当してきたが、インドという极めて限られた文脉のみにおいてインド哲学の独自性を语るのではやや舌足らずであり、少なくとも、インド「哲学」を相対化するような视点を导入する必要があると常に感じてきた。そんな折に、新刊として出版されたばかりの原着に出会った。欧米の哲学とインド哲学の比较については、訳者自身も関心をもちながらも、なかなか手を付けられずにいたテーマでもあったため、翻訳作业を通じて、訳者自身も学ぶところが多くあった。また、西洋哲学の観点からインド哲学を眺め直すことで、インド哲学のもつ课题や限界についても気が付くことができ、インド哲学そのものの理解も深まったように感じている。
 
长年、比较思想の観点からインド哲学の诸问题を论じてきた原着者が西洋哲学の伝统を十分に踏まえた上で概説する本书は、欧米の哲学を専攻する学生や哲学についてある程度の素养をもつ一般の読者にとってだけでなく、インド哲学を専攻しようとする学生にとっても、インド哲学を「哲学」として学ぶための好书であると言える。
 
原着では、巻末に「語彙集」が付されているが、本訳書ではこれを割愛し、代わりに「古典インド哲学諸派の基本用語集」を冒頭に配置し、本訳書を読み進める上で必要となるインド哲学文献の基礎知識についてごく簡単に解説した。また日本语読者のために「日本语で読むことができる文献案内」を付録として追加した。本書がきっかけとなり、少しでも多くの人々にインド哲学に興味をもってもらえたら、この上ない喜びである。
 

(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 准教授 加藤 隆宏 / 2024)

本の目次

序文
谢辞
サンスクリットの発音に関するノート
古典インド哲学诸学派の基本用语集
凡例
 
イントロダクション
第一章 価値
第二章 知识
第叁章 推论
第四章 言叶
第五章 世界
第六章 自我
第七章 究极的存在
结语
 
参考文献
さらに详しく知るための文献案内
日本语で読むことができる文献案内
訳者あとがき
索引

関连情报

原着
Roy.W.Perrett, An Introduction to Indian Philosophy (Cambridge Introductions to Philosophy), Cambridge University Press, 2016

 
书籍绍介:
公明新闻电子版 2023年10月30日

原着書評:
Joy Laine 評 (『The Journal of Asia Studies』77(2) pp. 563-565 2018年5月11日)

 
Swami Narasimhananda 評 (READING RELIGION 2017年5月11日)

 
Matthew R. Dasti 評 (The Indian Philosophy Blog 2016年12月6日)

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