春雨直播app

东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白、紫、黒の表紙

书籍名

放送大学教材 より良い思考の技法 クリティカル?シンキングへの招待

着者名

菊池 総

判型など

316ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2023年

ISBN コード

978-4-595-32384-3

出版社

放送大学教育振兴会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

英语版ページ指定

英语ページを见る

本書は、この社会を生きていく上でぜひ身につけたい汎用的な思考力の一つとして「クリティカル?シンキング (批判的思考)」をテーマにしています。クリティカル?シンキングとは「規準に沿った良質な思考」のことであり、情報を鵜呑みにせず、そこに隠れている暗黙の前提や認識の方法を注意深く、懐疑的に、偏見を持たずに吟味?評価し、よりよい問題解決や意志決定につなげていくものを目指すものです。
 
本書は放送大学の教材であり、認知心理学を専門とする菊池総氏が15章のうち12章を執筆しており、それ以外に論理学?哲学 (伊勢田哲治氏)、心理学 (楠見孝氏)、社会学 (赤川学) の3名が1章ずつ担当しています。筆者 (赤川) が担当したのは第11章「社会学からのクリティカル?シンキング」の章であり、ここではその要点を記します。

この章ではまず、さまざまな社会問題を、人々がそれを問題だとして申し立てることによって社会的に構築されると考える「社会問題の構築主義」の立場が示されます。様々に存在する社会問題に共通する要件を客観的に定義することは難しく、むしろ人々が何を問題として、主観的に認識するか、その結果、どのような主張 (クレイム) を行い、それがどのように連鎖していくかを分析する必要性が解かれます。
 
そのための方法として、「クレイム申し立て&谤补谤谤;メディア报道&谤补谤谤;大众の反応&谤补谤谤;政策形成&谤补谤谤;社会问题ワーク&谤补谤谤;政策の影响」という6つのステージからなる、社会问题の自然史モデルが提案されます。また「前提?论拠?结论」という3つ要素からなる、クレイム申し立ての「レトリック」を分析することが目指されます。とりわけ社会问题に関する数字や统计が、それを収集?分析?公表する组织の惯行を反映するとともに、社会问题に関するクレイム申し立ての一部として统计がどのように利用され、ときに歪曲されていくかを分析することの重要性が解かれています。
 
最后に、社会学が対象とする社会は、人々が相互に影响し合う世界であるために、研究者と研究対象となる人の间にも相互作用が存在することが指摘されます。たとえば、研究者の予测が研究対象に影响を与えて「自己実现的予言」となってしまう点や、研究者自身が特定の理论やイデオロギーを再生产する「エコー?チェンバー」となる倾向があることにも留意しながら、社会学からのクリティカル?シンキングとしてもっとも挑戦的なのは、「自分自身に対してクリティカルである」であるという示唆が示されています。
 
本书は、より良い思考の技法としてのクリティカル?シンキングが、特定の専门分野を超えて、汎用的に利用可能であることを示すとともに、ただ単に相手を论破する讨论ではなく、讨论を通して互いの意见を调整して、よりよい意思决定を探求していくことを目标としています。大学生だけでなく、広く一般の読者にも読んでいただきたい书籍です。
 

(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 赤川 学 / 2023)

本の目次

1. クリティカル?シンカーになろう
2. 実践1 社会統計データを読む
3. 実践2 インターネット情報を評価する
4. 論理的?合理的に考える
5. 哲学?論理学からのクリティカル?シンキング
6. 誤った論法を知る
7. 認知心理学から、人の推論プロセスを知る
8. 認知バイアスを克服する1
9. 認知バイアスを克服する2
10. クリティカル?シンキングと社会
11. 社会学からのクリティカル?シンキング
12. 実践3 詐欺や悪質商法に強くなる
13. 実践4 防災減災とリスク認知を知る
14. 実践5 心理学と科学を考える
15. 実践6 充実した「学び」のために

関连情报

讲义:
放送大学「より良い思考の技法 ('23)」(テレビ授業科目案内)

 
より良い思考の技法 ('23) (放送大学)

 
讲演会:
オンライン公開講演会『クリティカル?シンキングを体験しよう ~心理学の世界へようこそ~ 思い込みにだまされない「より良い思考の技法」入門』 (放送大学 2022年12月3日)

このページを読んだ人は、こんなページも见ています