春雨直播app

东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

青い表紙

书籍名

台湾一党独裁体制的建立

着者名

判型など

478ページ

言语

中国语

発行年月日

2019年11月

ISBN コード

9789869830430

出版社

政大出版社

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

英语版ページ指定

英语ページを见る

本书は、松田康博『』(慶應義塾大学出版会、2006年) の中国语訳である。
 
近現代アジアにおける日中戦争、国共内戦、三回の台湾海峡危機、台湾の民主化などのアジアあるいは世界の重要な出来事の中心である中国国民党 (以下、国民党) は、近現代アジアで最も重要な政党の一つと言っても過言ではない。
 
国民党は派閥争いと腐敗によって中国共産党との内戦で敗北し、1949年12月に中華民国中央政府と共に台湾へ敗退したが、蔣介石は台湾で国民党、中華民国政府の体勢を立て直した。ところが、国民党が台湾における一党独裁体制をどのように作り上げたかについては、本書の日本语版が出版される前に、日本だけではなく、台湾をはじめ中華圏でも十分に検証されていなかった。
 
本書の日本语版は、国民党による一党支配 (「党治」) の類型を整理したうえで、史料および関係者へのインタビューを駆使し、蔣介石が1950年代にかけてどのように台湾で党の組織改革を行い、政府、軍、特務、中央と地方、技术官僚を掌握し、自らと長男の蔣経国を中心とした国民党による一党独裁体制を作り上げたかについて明らかにしたという学術的貢献がすでに評価されている。また、著者は、歴史の連続性を重視するため、1950年代の台湾と国民党そのものだけではなく、日本統治時代の台湾史、戦後中国と台湾を取り巻く国際情勢、孫文時代からの国民党史、中華民国国軍の軍事史がどのように国民党による一党独裁体制に影響を与えたかについても分析してきたという本書の日本语版の特徴も評価されている。
 
ここで、本書が出版された意義を挙げたい。本書の日本语版が出版される前に日本だけではなく、台湾をはじめ中華圏では1950年代の台湾政治史を中心に分析した専門書が極めて少ないため、すでに中華圏で多くの研究に引用され、大学院の台湾史、政治史の教材として使われてきた。しかも、この15年間ですでに国民党独裁体制に関する研究が進展しているだけではなく、蒋介石日記をはじめとした新しい史料もオープンされるにもかかわらず本書は依然高い評価を得ている。とはいえ、英語と中国语に比べれば、中華圏では日本语ができる台湾史、中国近現代史の研究者が多いとは言えない。そのため、本書は台湾をはじめとした中華圏における台湾史、中国近現代史の研究にさらに深めることに寄与するはずである。
 
また、1990年代の民主化以来、国民党が台湾统治を始めた时から一党独裁体制时代にかけての人権侵害や不正を追及する移行期正义は、台湾史研究者、独立志向の民主进歩党に重要な研究テーマ、政治议题として挙げられているが、民主进歩党の蔡英文政権が成立した2016年からようやく政策として执行された。本书は出版されてから多くの中华圏における移行期正义に関する研究、政策関係の报告书に引用されている。さらに、中国はこの数年间にわたって习近平を中心とした独裁体制を作り上げているが、蒋介石と类似した手法を取っているという见方も可能である。したがって、本书は台湾政治史、中国政治史を长いスパンで検証するための道标として位置付けることができよう。
 

(紹介文執筆者: 东洋文化研究所 助教 黄 偉修 / 2021)

本の目次

绪论―以跨越时空界线的角度进行分析

第一章 中国国民党的「改造」
 第一节 问题之所在
 第二节 概观国民党的「党治」类型
 第叁节 「改造」的实施背景
 第四节 「改造」的实施
 第五节 小结

第二章 中央的党政关係
 第一节 问题之所在
 第二节 从「以党治国」到「以党领政」
 第叁节 党与正副总统、总统府
 第四节 党与中央民意代表机关
 第五节 党与行政院
 第六节 党与司法院、考试院
 第七节 小结

第叁章 党的地方控制
 第一节 问题之所在
 第二节 国民党与国府在大陆时期的地方控制
 第叁节 外省人支配与「省籍矛盾」
 第四节 台湾的「中央化」与省长民选的冻结
 第五节 对省政府?议会的控制
 第六节 对县市政府?议会的控制
 第七节 小结

第四章 党与军队
 第一节 问题之所在
 第二节 大陆时期的国军
 第叁节 撤往台湾与国军的中央化
 第四节 在台湾进行的国军改编
 第五节 党对国军的控制
 第六节 小结

第五章 黨與特務組織
 第一节 问题之所在
 第二节 大陆时期的特务组织
 第叁节 从国共内战到撤退台湾
 第四节 蒋经国推动的特务组织改组
 第五节 对「白色恐怖」的影响
 第六节 小结

第六章 土地改革政策的决策过程
 第一节 问题之所在
 第二節 國府的地政、農業技术官僚
 第叁节 前期土地改革
 第四节 后期土地改革
 第五节 小结

 终章 结论
 后记
 译者后记
 史料、文献目录
 

関连情报

松田康博オフィシャルサイト:

 
黄伟修オフィシャルサイト:

 
受赏:
第17回中曽根康弘赏奨励赏 (狈笔滨中曽根平和研究所 2021年10月29日)


黄伟修助教が第17回中曽根康弘赏奨励赏を受赏

 
(日本语版) 受賞歴:
日本貿易振興機構 (ジェトロ) アジア経済研究所2007年度「発展途上国研究奨励賞」、樫山奨学財団第2回「樫山純三賞」(いずれも2007年)
 
慶應義塾大学出版会による日本语版の紹介:
松田康博『台湾における一党独裁体制の成立』


本学东洋文化研究所による中国语版の紹介 (中国语):
松田康博 (著)、黃偉修 (訳)『台湾一党独裁体制的建立』

 
(日本语版) 書評:
Myers,Ramon, (The China Quarterly, Vol. 109, pp. 813-816. 2009年9月)

 
中村元哉 評 (『アジア研究』第55巻第2号122-125頁 2009年4月)

 
竹内孝之 評 (『アジア経済』第49巻第8号61-65頁2008年8月)

 
山本真 評 (『歴史評論』第698号96-100頁 2008年6月)

 
川原絵梨奈 評 (『アジア社会文化研究』第9号127-132頁 2008年3月)

 
任育徳 評 (『中央研究院近代史研究所集刊』第58期209-216頁 2007年12月)

 
金子肇 評 (『近きに在りて』第52号108-112頁 2007年11月)
 
川島真 評「書評フォーラム」 (『外交フォーラム』第20巻第5号84-87頁 2007年5月)

このページを読んだ人は、こんなページも见ています