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ザビエルの肖像画

书籍名

ザビエルの梦を纺ぐ 近代宣教師たちの日本语文学

着者名

判型など

330ページ、四六判

言语

日本语

発行年月日

2018年3月

ISBN コード

9784582703580

出版社

平凡社

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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宣教師の日本语による著述は、学界によって看過されてきた重要なジャンルの一つである。本書は、日本に自らの時間、知識、能力、情熱、生命を捧げたザビエルそして四人の宣教師の功績を研究することによって、日本文化に存在する「国際色」を確認し、「日本语文学」という宝庫を発掘する。
 
第一章は、ザビエル師 (バスク、Francis Xavier, 1506-1552) が、いかに日本人との直接交流を重視し、日本语学習に打ち込み、日本文化の理解を強調したのかを整理したうえ、彼自身のもつ高い日本语力の可能性を推測する。
 
第二章は、日本人のキリスト教信仰の継承に関するザビエル师の予言が见事に的中した日本が、多くの宣教师を惹きつけ、师の日本人への爱情がさらに継承、発展されていったことを概説する。
 
第三章は、「第二のザビエル」と呼ばれるパリ外国宣教会のヴィリオン師 (仏、Aimé Villion, 1843-1932) を取り上げる。師は一八六八年に来日し、長崎、神戸を経て京都、津和野、萩、奈良に滞在。京都にいた10年間は宣教を禁じられたため、仏教研究に力を入れ、ほとんどの仏教宗派に馴染んだ。著書『日本聖人鮮血遺書』(1887年) は、キリシタン史を一般読者に広く知らせ、映画化?演劇化され、今日の歴史小説にも影響を及ぼしている。
 
第四章は、ザビエルと同じバスク地方出身のS?カンドウ師 (仏、Sauveur Candau, 1897- 1955) を取り上げる。1925年に日本に到着したとき、日本语とバスク語との類似性にいち早く気がついて、間もなく日本语を身につけた。その抜群の日本语力と文章力に感心した日本の文化人は数え知れない。数多くの著作から、カンドウ師の日本観察、日本人へのアドバイス、思索の透徹さを見ることができる。
 
第五章は、ホイヴェルス師 (独、Hermann Heuvers, 1890-1977) の文学を中心に論じる。北ドイツ?ヴェストファーレン州生まれのイエズス会宣教師で、関東大震災の直前に来日して、多くの珠玉の随筆を書き残している。詩情にみちた作品の数々は、日本语文学の豊饒さを示してくれる。
 
第六章は、異色な宣教師ネラン師 (仏、Georges Neyran, 1920-2011) に登場してもらう。彼は遠藤周作の小説『おバカさん』のモデルとしても有名である。型破りの宣教法をもち、新宿歌舞伎町で宣教スナックを開き、サラリーマンを相手にしていた。
 
本書の取り上げる近代宣教師の四人は、長い日本滞在を経て、高度な日本语の運用力と日本文化への深い理解をもつに至った。異言语異文化への理解は、「愛」という感情が伴われなければ、難しいだろう。その愛があるからこそ、宣教師たちは日本人とともに日本文化を作り上げることができたのである。

 

(紹介文執筆者: グローバルリーダー育成プログラム 特任教授 郭 南燕 / 2020)

本の目次

序  章  日本へのザビエルの贈りもの
第1章  日本に情熱を燃やしたザビエル
第2章  ザビエルの予言へ呼応する近代宣教師たち
第3章  日本人に一生を捧げたヴィリオン神父
第4章  日本人を虜にしたカンドウ神父
第5章  詩的な宣教者−ホイヴェルス神父
第6章  型破りの布教−ネラン神父
終  章 日本人とともに日本文化を創る試み

関连情报

书评:
森本真一 評 (『比較文学』62巻149-152頁 2020年3月31日)

 
书评 (『出版ニュース』 2018年7月)
 
书评 (『世界日报』 2018年6月24日)
 
鈴木幸一 (インターネットイニシアティブ会長CEO) 評 (『読売新聞』 2018年5月28日)

 
サンキュータツオ 評 (『朝日新聞』 2018年5月12日)

 
異文化をつなぐ「日本语文学」 (『日本経済新聞』 2018年4月14日)

 
【聞きたい。】郭南燕さん『ザビエルの梦を纺ぐ』 知識人を心酔させた言语力 (『産経新聞』 2018年4月1日)

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