学习评価ハンドブック アクティブラーニングを促す50の技法
原著はエリザベス?F?バークレイ先生とクレア?ハウエル?メジャー先生が書かれた Learning Assessment Techniques: A Handbook for College Faculty です。
学习评価の考え方やデザイン方法に加えて、50の技法がわかりやすく绍介されています。
序論では、学習評価の概念的な枠組みを整理しています。本書における中心的なトピックである学習評価技法 (LAT: Learning Assessment Techniques) や重要な役割を担う Fink の意義ある学習分類について説明されています。序論は、本書の構成や内容に大きく関わることから、こちらを一読した上で他の読みたいところを読むことをおすすめします。
第1章から第6章では評価に関する全体像を把握できるようになっています。具体的には、学生に学習してもらいたいことの明確化、学習目的の設定、学習評価技法の選択、技法の実施、学生の学んだことの分析と報告、評価結果を次の教育活動に活かす方法 (ループを閉じる方法) と評価のプロセスに沿って、それぞれの段階で具体的に何をすれば良いのか知ることができます。そのため、評価の流れやプロセスを知りたい場合はここを熟読することをおすすめします。
第7章から第12章では、Fink の意義ある学習分類における各学習領域 (「基礎知識」「応用」「統合」「人間性」「関心」「学び方の学習」) に関する説明とその領域に関連した評価技法が紹介されています。各技法の説明では、具体的な準備、実施、結果の分析?集計の方法が載っているのに加えて、実践例が詳しく説明されています。ただ一般的な流れを説明するだけでは「この評価技法を実際に授業に組み込む時どうすればよいの?」と疑問が出てきやすいのですが、具体的な実践例があるおかげで、技法の活用がよりイメージしやすくなっています。また、教室での実践例のみならずオンラインでの実践例についても紹介されていることから、授業のオンライン化が必須になってしまったウィズコロナ時代にも、幸か不幸か対応できるものとなっています。
本书は教育実践を行っている教员を主な対象としていますが、教育に兴味を持っている学生のみなさんが読んでもわかりやすい内容になっていると思いますので、兴味があれば是非お読みください。「成绩が决まるもの」「期末试験」などといった、これまで持っていた评価のイメージとは大きく异なり、评価は多様で、学习する上で重要な要素であることが理解してもらえるはずです。
(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 特任助教 (2019年3月) 吉田 塁 / 2020)
本の目次
序 論 概念的枠組み
どうすれば学习を促进する最高の教え方ができるのか?
学习评価技法(尝础罢)とは何か?
尝础罢は意义ある学习を促进する考え方をどのように支えるのか?
结论
第滨部 学习评価技法サイクル
第1章 学生に学んでほしいことを明确にする
1.1 学习を定义する
1.2 意义ある学习を目指す
1.3 意义ある学习目的を特定するために学习目的目録(尝骋滨)を利用する
1.4 学生に学んでほしいことを评価に役立つ言叶で表现する
1.5 授业レベルの学习目的を特定する
1.6 授业の学习目标と学习成果に関连した课题を検讨する
1.7 授业レベルの学习目标を决める
1.8 授業レベルの学生の学習成果 (SLO:Student Learning Outcome) を特定する
1.9 学习目标と学习成果を区别する
1.10 授业の学习成果ステートメントを作成する
1.11 个人およびクラス全体のパフォーマンス基準を决定する
1.12 求められるこうした作业は努力に値するのか?
第2章 学习评価の目的を决める
2.1 评価を定义する
2.2 学习评価と成绩はどう违うのか?
2.3 学习评価の种类
2.4 学生がどの程度学んでいるかを教员自身が判断するために评価する
2.5 学习者に进捗状况についてフィードバックするために评価する
2.6 教授と学習の学術的探究 (SoTL) を通して大学教員という職業の価値を高めるために評価する
2.7 学生がどの程度学んでいるかについて大学および外部関係者に情报を提供するために评価する
2.8 评価に関する质问を作成する
第3章 学习评価技法を选択する
3.1 学習目的目録 (LGI) を利用する
3.2 尝础罢を学ぶ际に授业の背景を考虑する
3.3 考虑すべき授业の主な要素
3.4 复数の尝础罢の组み合わせを検讨する
第4章 学习评価技法を実践する
4.1 评価ルーブリックを作成する
4.2 学生の自己评価书を作成する
4.3 ピア评価书を作成する
4.4 学习活动を导入する
4.5 学习评価について必要な情报を学生へ提供する
4.6 学习评価を促す
4.7 学习活动を终える
4.8 各段阶の时间配分を行う
4.9 学习成果物を収集する
4.10 学习成果物を管理する
第5章 学生が学んだことを分析して报告する
5.1 谁の学习を测定しているのかを明らかにする
5.2 独立データ分析と协同データ分析を検讨する
5.3 个人の学习成果物を採点する
5.4 グループの学习成果物を採点する
5.5 データ分析方法を决定する
5.6 量的データ分析法を用いる
5.7 质的データ分析法を用いる
5.8 データと分析结果を表示する
5.9 结果を解釈する
5.10 评価结果报告集を作成する
第6章 ループを闭じる
6.1 学习目的,目标,成果を修正する
6.2 学习评価の目的を调整する
6.3 异なる尝础罢を选択する
6.4 実施部分を修正する
6.5 分析と结果报告の方法を変更する
第滨滨部 学习评価技法
第7章 「基础知识」の教授と评価
「基础知识」领域に関する学习目的を明确にする
「基础知识」领域に関する学习成果を特定する
「基础知识」领域に関する授业の学习成果と大学の学习目的を対応させる
「基础知识」领域に関する学习成果の达成度を评価する
学习评価技法――基础知识
1 初回テスト
2 背景知识调査
3 入口出口チケット
4 穴あき要约
5 包括的キーワードリスト
6 速笔
7 ベスト要约
8 スナップショット
9 チームテスト
10 チームゲームトーナメント
第8章 「応用」の教授と评価
「応用」领域に関する学习目的を明确にする
「実践スキル」の学习目的
「応用」领域に関する学习成果を特定する
「応用」领域に関する授业の学习成果と大学の学习目的を対応させる
「応用」领域に関する学习成果の达成度を评価する
结论
学习评価技法――応用
11 予测チェック
12 事実か意见か
13 引用解説
14 気付き?资料?応用
15 考察せよ
16 问题は何?
17 声に出して问题解决
18 问题解决ピアレビュー
19 3段跳び
20 デジタル作品
第9章 「统合」の教授と评価
「统合」领域に関する学习目的を明确にする
「统合」领域に関する学习成果を特定する
「统合」领域に関する授业の学习成果と大学の学习目的を対応させる
「统合」领域に関する学习成果の达成度を评価する
结论
学习评価技法――统合
21 知识グリッド
22 顺序マップ
23 コンセプトマップ
24 现代问题日誌
25 2人1组レポート
26 统合论文
27 事例研究
28 クラスブック
29 别ポートフォリオ
第10章 「人间性」の教授と评価
「人间性」领域に関する学习目的を明确にする
「人间性」领域に関する学习成果を特定する
「人间性」领域に関する授业の学习成果と大学の学习目的を対応させる
「人间性」领域に関する学习成果の达成度を评価する
结论
学习评価技法――人间性
30 フリーディスカッション
31 赏への推荐
32 编集会议
33 演剧ダイアローグ
34 ロールプレイ
35 伦理的ジレンマ
36 デジタルストーリー
第11章 「関心」の教授と评価
「関心」领域に関する学习目的を明确にする
「関心」领域に関する学习成果を特定する
「関心」领域に関する授业の学习成果と大学の学习目的を対応させる
「関心」领域に関する学习成果の达成度を评価する
结论
学习评価技法――関心
37 目に见える立场表明
38 3分メッセージ
39 启発広告
40 学生の主张
41 论説文
42 ディベート
43 概要レポート
第12章 「学び方の学习」の教授と评価
「学び方の学习」领域に関する学习目的を明确にする
「学び方の学习」领域に関する学习成果を特定する
「学び方の学习」领域に関する授业の学习成果と大学の学习目的を対応させる
「学び方の学习」领域に関する学习成果の达成度を评価する
结论
学习评価技法――学び方の学习
44 学习アウトライン
45 学生作ルーブリック
46 问题作成
47 学习目的リスト
48 「何? だから? これからは?」日誌
49 段阶的タスクチェックリスト
50 个人的学习环境
付録A 学習目的目録 (LGI: Learning Goals Inventory) について
付録叠 学习目的目録と採点表
付録颁 尝础罢の活用例における学问领域と授业环境