インターネット?バイ?デザイン 21世紀のスマートな社会?产业インフラの創造
IoT、クラウド、ビッグデータから、それらを活用した生産?交通?電力エネルギーなどのシステムまで、インターネットの本質を組み込んだ、社会?产业インフラの未来像を議論しました。
「インターネットが進化を続けられる理由は何なのか?」、「そうした技术を活用するならば、生産?交通?電力エネルギーなどのシステムはどのような変貌を遂げるのか?」、本書では、社会?产业のインフラ基盤にインターネットを計画的に組み込むことを「インターネット?バイ?デザイン」と定義し、この基本的な考え方を提示?解説し、サイバー空間と実空間の融合によって、登場する高機能?高効率なインフラの可能性を議論しています。
インターネットは、スイッチやルータのようなICT/IT機器がディジタル技术を用いて相互接続されて地球を覆う巨大なコンピュータネットワークですが、本書では、物理的な「インターネット」の概念を超えて、「インターネットのアーキテクチャ」を議論して、インターネットアーキテクチャに基づいた、21世紀の社会経済インフラの設計構築手法として、「インターネット?バイ?デザイン」の概念を議論しました。
インターネットは、「グローバル」で、地球上に1つしかないすべての社会?产业活動を支える「共有基盤」です。インターネットが、安価にかつ継続的進化を遂げながらも、現在もなお進化を続けることができているのは、その「透明性 (オープン性と中立性)」、「ラフコンセンサス (おおまかな合意)」、「ベストエフォート (最大限の努力)」と「エンド?ツー?エンド志向」に基づいたシステムの設計 (=デザイン) と構築?運用が実現されていることに起因しています。 「エンド?ツー?エンド志向」とは、知性が必要な高度な処理はネットワークの端 (=エンド) にあるユーザの機器が『自律的に』行い、ネットワークの中にある機器はとても単純な機能のみを行うような構造にすることで、ユーザの機器の性能向上や機能向上によって、持続的な改良とイノベーションを実現しようという考え方でありシステム設計です。
さらに、インターネットはディジタル技术をもとに設計?構築されていますが、ディジタル技术の導入は単にシステムのコストダウンに貢献しただけではなく、メディアの抽象化による「媒体からの解放」を実現することで、常に、新しい技术とメディアがインターネット上に登場?展開することを可能にしました。
また、インターネットは、意図的に、「动くものを」尊重し、システムを意図的に最适化せずに、「动きながら」修正とイノベーションの适用を可能とすること目指しています。
(紹介文執筆者: 情报理工学系研究科 教授 江﨑 浩 / 2019)
本の目次
第1章 インターネット?アーキテクチャの考え方を知る
1 インターネットは,どんな特徴を持っていますか?
2 インターネットは电话と比べてなぜ安いのか?
3 インターネットは,なぜ大震灾の际に动いたのだろう?
4 インターネットは,なぜ进化を続けられるのだろう?
5 「ガラパゴス?ビジネス」はよいことか?
6 なぜベストエフォートでよいのだろう?
7 エンド?ツー?エンドって,どういう意味?
8 暗号化は何のためにある?
9 インターネットの未来はどうなるのか?
10 インターネットとインターネット?アーキテクチャの违いって何?
第2章 デジタル技术の本質を理解する
1 デジタル化の意味
2 インターネットにおけるパケット通信の仕组み
3 デジタル化の恩恵
4 デジタル化の未来
第3章 インターネット时代の社会?経済を理解する
1 インターネットの诞生と成长
2 情报革命が社会?経済に与えるインパクト
3 インターネットによる技术?ビジネス?インフラの変遷
4 インターネット?バイ?デザインの7つの特徴
第4章 セキュリティとプライバシーを捉え直す
1 セキュリティと安全?安心
2 知的财产をめぐるセキュリティ
3 リスク管理としてのセキュリティ
4 プライバシーのグローバルな认识
5 滨辞罢时代のセキュリティとプライバシー
第5章 インターネットに基づくインフラを设计する
1 社会?产业インフラのスマート化にむけて
2 スマートビル,スマートキャンパス
3 スマートエネルギーシステム
4 滨辞罢によるスマート化の展开
5 インターネット?バイ?デザインの四つの視点
おわりに
関连情报
2016年度 大川出版賞 (公益財団法人 大川情報通信基金)
书评:
日本経済新闻 朝刊 (2016年8月7日)