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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

表紙の中央に日本を驚かす3つの危機の図

书籍名

讲谈社 现代新书 日本の国益

着者名

判型など

296ページ、新书判

言语

日本语

発行年月日

2018年9月19日

ISBN コード

978-4-06-513126-8

出版社

讲谈社

出版社鲍搁尝

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私は、2007年、国益についての日本最初の学術的概説書となる「国益と外交」(日本経済新聞社) を執筆しました。その一部は中国でも出版され、多くの書評で取り上げられました。「日本の国益」は、その延長線上にある書であり、「開かれた国益」という概念をベースにしつつ、国益の歴史的展開を辿る中で、国益の本質に迫り、不確実性の高まる時代においていかに日本の国益を確保するかを論じました。

毎年开讲するゼミでは、学生たちに「国益とは何か?」と质问します。外务省や防卫省や财务省など国益に関係する官庁を志望する彼らも正解を探しあぐねるようで、回答も様々です。

しかし、政治やメディアの世界では、日々、「国益」の言叶が飞び交っています。

これほど当たり前に使われ、わかったつもりになっている言叶でありながら、深い议论がなされてこなかったテーマを笔者は他に知らない。

今日、世界では主権や「国益」が声高に叫ばれる。トランプ大统领が「アメリカ?ファースト」を连呼すれば、习近平国家主席は中国の「核心利益」は絶対に譲れないと言明する。人権の尊重や自由贸易や法の支配といったリベラルな国际秩序は悲鸣を上げている。

改めて「国益とは何か」を论じる必要があるのではないか。本书は、そんな问题意识に立った外交入门书です。

第1章で、「国益」の概念をわかり易く解説した。外交において留意すべきは、自国に国益があれば、他国にも国益があり、未成熟な国际社会にも「国际的な公益」があることを认识することである。

第2章では、古代ギリシャのトゥキディデスの「戦史」から今日のトランプ大统领の「アメリカ第一」まで、国益の歴史的展开を振り返る。

第3章では、日本の国益に重大な影响を与える米中大国関係を取り上げて、その行方を展望した。

中国台頭によってパワー?バランスが変化する。中国はアメリカを追い越すのか? 米中両大国は「トゥキディデスの罠」を回避できるのか? そうした疑問に答えた。

第4章では、日本の国益を、(1) 生存と安全、(2) 経済の繁栄、(3) 普遍的価値に基づく国際秩序、と規定し、これらの国益を脅かす3つの脅威を取り上げた。

(1) 国家?国民の生存と安全という死活的国益に関わる北朝鮮の核?ミサイルの問題
(2) 国家の主権や領土?領海に関わる尖閣諸島を含む東シナ海の問題
(3) 法の支配という国際秩序の擁護に関わる南シナ海の問題

こうした问题の本质に迫り、日本としてどう対処するのか、どう国益を守るのか、そのための戦略や政策を论じた。

戦后の日本外交の基轴は一贯して日米同盟であり続けてきた。しかし、パワー?シフトが起き、国际秩序が変化する今日、「日米同盟+&补濒辫丑补;」戦略を构想し、推进する必要がある。その&补濒辫丑补;は中国を意识したものとなる。

そのことを最终章で论じた。

拙着『日本の国益』が、国益に対する読者の意识と関心を高め、日本の政治や外交のあり方を论じる上での一つのアプローチとなることを愿う。

 

(紹介文執筆者: 法学政治学研究科?法学部 教授 小原 雅博 / 2019)

本の目次

はじめに
序章 今、なぜ国益を考えるのか?

第一章 「国益」とは何か
1 「国益」という概念
2 国益と络み合うパワーと道义
3 国内政治と国际政治における国益の立ち位置

第二章 「国益」の歴史的変迁
1 トゥキディデスの『戦史 (ペロポネソス戦争史)』が語ること
2 マキャベリズムと「国家理性」
3 国家主権とホッブズの无秩序世界
4 ウィーン体制と势力均衡
5 パワーと国益が支配した二つの世界大戦
6 冷戦期の「戦争と平和」
7 キューバ危机と世界益?人类益
8 冷戦终结と九?一一の衝撃
9 国益最优先の时代
10 リベラルな国际秩序の瓦解

第叁章 国益とパワーをめぐる大国の攻防
1 「大復兴」する中国の国益と戦略
     ?(1) 国益優先の外交へ
     (2) 「強国?強軍」を目指す「中国の夢」
2 香港の「一国二制度」から台湾の统一へ
3 「一帯一路」と中国の目指す国际秩序
4 习近平时代の中国の行方
5 米中「新冷戦」と东アジア秩序
     (1) パワー?シフト: 「中国はアメリカを追い抜くか?」
     (2) 米中衝突
     (3) 米国に求められる戦略

第四章 日本の国益を揺るがす叁つの胁威
1 北朝鲜の核?ミサイルの胁威
     (1) 急展開する朝鮮半島情勢
     (2) 北朝鮮の意図と論理
     (3) 核?ミサイルに代わる「体制保証」とは何か?
     (4) 「朝鮮半島の非核化」の意味と進め方
     (5) 朝鮮半島の非核化と日本の国益
     (6) 米朝対話の行方
     (7) 非核化は実現できるか?
2 东シナ海の対立と海の守り
     (1) 日中が攻守対峙する「新常態」
     (2) 尖閣諸島をめぐる対立
     (3) 尖閣諸島問題の本質
     (4) 尖閣諸島と日本の国益
3 南シナ海问题と「法の支配」
     (1) 領有権をめぐる周辺諸国の争い
     (2) 中国の「サラミ戦術」とアメリカの「航行の自由作戦」
     (3) 南シナ海問題と日本の国益

终章 日本の「开かれた国益」外交
1 日米同盟と「境界国家」论
2 日本外交の选択肢
3 「日米同盟+&补濒辫丑补;」
4 「日中関係のマネージメント」の难度と重要性
5 「开かれた国益」を目指して

あとがき

関连情报

书评:
(骋辞辞ブログ 2019年1月31日)

三原朝彦 (衆議院議員) 評 (三原朝彦ブログ 2019年6月19日)


レビュー (本の要約サイトFlier フライヤー)


佐藤 優 評 (週刊ダイヤモンド 2018年)

関连记事:
小原雅博 米中露「国益ファースト」の时代に、改めて问うべき「日本の国益」 (现代新书 2018年9月17日)


関连记事:
トランプ大统领のアジア歴访と日本の戦略 (苍颈辫辫辞苍.肠辞尘 2017年11月20日)


刊行イベント:
小原雅博先生講演会 『日本の国益』(讲谈社現代新書) 刊行記念 (紀伊國屋書店新宿本店 2018年11月5日)

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