バーチャル上で「心の専门家」と话せる心理相谈サービスの実装へ 気軽にアクセスできる新しいオンライン支援のかたち 研究成果
1.発表者:
下山 晴彦(东京大学大学院教育学研究科?総合教育科学専攻?临床心理学コース 教授)
2.発表のポイント:
下山研究室は、コミュニケーション媒体の比较研究によって、心理相谈への敷居を下げる方法として、话し手の表情や动きを反映する「アバター」を活用したオンライン支援の有効性を実証し、その研究成果を実装するシステム开発をパーソルワークスデザイン株式会社および株式会社鲍蝉颈诲别鲍と共同でスタートしました。
バーチャル上の会话により、お互いのプライバシーを守りながら、円滑なコミュニケーションを実现し、どこでも、気軽に、安心して心理支援を受けることを可能にします。
深刻化する公司のメンタルヘルスに対して、心理相谈への敷居を下げることで、问题が悪化する前に専门的サービスにつながることを促し、休职や生产性低下による経済的损失を防ぐことができます。
3.発表概要:
公司におけるメンタルヘルスの问题が深刻化している背景には、相谈を必要とする人が、専门的なサービスを利用できない「サービス?ギャップ」の问题があります。东京大学大学院教育学研究科(研究科长:秋田喜代美)の下山研究室は、オンライン心理相谈が、场所や时间の制约を受けないことから、サービス?ギャップの解消に有効であることを実証してきました。さらに、异なる媒体による心理相谈の効果を比较検証する中で、话し手の表情や动きを反映しながら、素颜を隠すことができる「アバター」を用いた心理相谈が、「非言语情报の豊富さ」および「匿名性の高さ」という2つの観点から、安心して利用できるオンライン心理相谈サービスに有効であるという研究成果を得ました(文末図1参照)。
以上の研究成果と、心理相谈専门职(公认心理师および临床心理士;以下、心理职)の育成に携わってきた知见を活かし、下山研究室は「アバター」を活用したオンライン心理相谈サービスの実装を开始しました。本プロジェクトは、パーソルワークスデザイン株式会社(本社:东京都豊岛区)および株式会社鲍蝉颈诲别鲍(本社:东京都中央区)と共同で行います。本プロジェクトにより、相谈が必要な人と心理职の距离を近づけ、问题が悪化する前に、気軽に心理相谈を利用できる社会を実现します。
4.発表内容:
[1] プロジェクトの背景
働き方改革を笔头に、公司ではメンタルヘルス対策が进められています。メンタルヘルスの问题による休职や労働生产性の低下は、大きな経済的损失につながります。働く人のメンタルヘルスの悪化の背景には、时间や交通费などのコストやプライバシーの心配から、心理相谈への敷居が高く、来谈につながらない问题があります。东京大学大学院教育学研究科(研究科长:秋田喜代美)の下山研究室は、この「サービス?ギャップ」と呼ばれる问题の解决に取り组んできました。
下山研究室は、场所や时间の制约を受けないオンライン心理相谈が、サービス?ギャップの解消に有効であることを実証し、様々なアプリケーションを开発してきました。さらに、电话、テレビ会议システム、バーチャル空间などの媒体を用いた心理相谈の効果について比较検証を行なった结果、话し手の表情や动きを反映しながら、素颜を隠すことができる「アバター」が、サービス?ギャップの问题を解决しうるという研究成果を得ました。「アバター」は、伝达可能な「非言语情报の豊富さ」から、信頼関係の形成と心理相谈の受けやすさの向上に有効であり、相手の颜を直接见ないで话せるという「匿名性の高さ」から、心理的负担の軽减に有効であることが明らかになりました。
以上の研究成果を元に、下山研究室は「アバター」を活用したオンライン心理相谈サービスの実装を开始しました。「アバター」を用いて、バーチャル上で心理相谈を提供することにより、お互いのプライバシーを守りながら、円滑なコミュニケーションを実现することができます。そして、働く人が、どこでも、気軽に心理相谈を受けられる体制づくりをめざします。
[2] プロジェクトの目的
本プロジェクトでは、働く人のメンタルヘルスの问题に対し、「アバター」を介したオンライン心理相谈システムを解决策として、利用者の心理的障壁の解消と相谈へのアクセスを実现することを目的とします。システムの社会実装にあたり、公司における健康支援サービスに取り组んできたパーソルワークスデザイン株式会社と、アバターを用いたバーチャルシステム「罢颈尘别搁别辫(タイムレップ)」の开発を行う株式会社鲍蝉颈诲别鲍の2社と共同します。さらに、下山研究室のもつ临床心理学的研究に基づく知见、および心理职の専门教育を受けた人材を活かして、心理相谈マニュアルおよび研修システムを构筑することで、安全かつ効果的な「アバター心理相谈サービス」の実装をめざします。
[3] アバター心理相谈サービスの内容
相谈者と心理职の双方がアバターを利用し、バーチャル上で心理相谈を行います。下山研究室の研究成果に基づくと、相谈者と心理职の双方で以下のメリットが期待できます。
【相谈者のメリット】
? 自身の姿を見せず相談ができるため、心理的ハードルが軽減できる
? 環境を気にせず、どこからでも相談が可能になる
? 相手もアバターであることから、自己開示がしやすくなる
【心理职のメリット】
? 相談者から過度の感情移入をされる心配が軽減される
? 生活空間が映らないため、相談者と心理職の境界を保つことができる
? 勤務地を限定する必要がなく、テレワークでの心理相談が可能になる
バーチャル技术の活用により、相谈につながりやすい环境を提供することができます。オンラインで早期介入をしていくことで、重症化予防を図ります。また、心理职が働きやすい环境を整えることで、例えば、育児休暇中の心理职も働くことができ、良质なサービスの安定供给につながります。「アバター心理相谈サービス」は、今夏リリースを予定して开発を进めています。
[4] プロジェクトの概要
下山研究室が、「アバター」を用いたオンライン心理相谈システムのデザインを构筑します。サービス设计に向けては、パーソルワークスデザイン株式会社(注1)が积み上げてきた健康支援のノウハウを活用し、それに合わせたアバター通信システムの开発を株式会社鲍蝉颈诲别鲍(注2)が行います。加えて、下山研究室がもつ知见を元に、心理相谈マニュアルおよび教育プログラムの开発を行い、専门性の高いサービスの提供をめざします。
さらに、下山研究室の主导のもと、継続的な効果検証を行います。パーソルワークスデザイン株式会社がフィールド确保を行い、検証の结果得られた改善点について、株式会社鲍蝉颈诲别鲍がシステムの再调整を行います。以上のような开発と効果検証を繰り返しながら、気軽にアクセスできる良质な「アバター心理相谈サービス」の提供をめざします。
―――――――
注1)パーソルグループのパーソルワークスデザイン株式会社は、BPO(Business Process Outsourcing)のプロフェッショナルとしてあらゆる業種の一般事務から情報処理、システム設計、ソフトウェア開発、コールセンター、ヘルプデスク、保健指導、採用代行などのBPOサービスを提供しています。
注2)株式会社UsideUは、[1]遠隔システムによってスタッフの時間有効化に貢献しながらも、親近感のあるアバターで対面よりも効果の高い販売?案内?接客を実現する事業者向けサービス「TimeRep(タイムレップ)」(旧名:コラボロイド?)、 [2]カレンダーをSNSやWebプロフィールに公開することで、誰もが隙間時間を使って相談予約を受けることや、レッスンやセミナーを告知?管理することを可能にする、個人?事業者向けサービス「TimeHut(タイムハット)」を提供しています。
5.问い合わせ先:
(心理相談サービスに関するお问い合わせ)
东京大学大学院教育学研究科
特任助教 北原 祐理(きたはら ゆうり)
电话:03-5841-8068
惭补颈濒:驳肠濒肠濒颈辫蝉测蔼驳尘补颈濒.肠辞尘
(サービス内容全般に関するお问い合わせ)
パーソルワークスデザイン株式会社
総務部 広報担当
电话:03-6907-4481
惭补颈濒:辫飞诲-辫谤蔼辫别谤蝉辞濒.肠辞.箩辫
(アバターシステムに関するお问い合わせ)
株式会社鲍蝉颈诲别鲍(ユーサイドユー)
広报担当 影山 铃华(かげやま りんか)
电话:050-5329-8254
惭补颈濒:肠辞谤辫蔼耻蝉颈诲别耻.肠辞尘
6.用语解説:
? アバター心理相谈サービス
相谈者と心理职がともにアバターとなり、それぞれのアバターを介して音声通话を行う。相互の动きは、使用する端末(パソコン、タブレット、スマホ)に内蔵されたカメラにより认识され、アプリ内のアバターに反映される。アバターが反映する具体的な动きは、眉の动き、颜の倾き、体の倾きである。アバターの口の动きに関しては、マイク认识した心理士(师)の声に合わせてアバターの口が动く。现段阶では、アバターの瞬きはあらかじめアプリで设定された频度で行われる。また、アバターの目线は常に通信相手に向くように设定されている。より円滑で自然な意思疎通を行うためにアバターを改修していくとともに、心理职は、このようなアバター同士の会话を通して相谈者にオンラインで心理相谈を提供する。
7.添付资料:
図1. 「アバター」を使ったオンライン心理相談システムのイメージ図
下山 晴彦(东京大学大学院教育学研究科?総合教育科学専攻?临床心理学コース 教授)
2.発表のポイント:
下山研究室は、コミュニケーション媒体の比较研究によって、心理相谈への敷居を下げる方法として、话し手の表情や动きを反映する「アバター」を活用したオンライン支援の有効性を実証し、その研究成果を実装するシステム开発をパーソルワークスデザイン株式会社および株式会社鲍蝉颈诲别鲍と共同でスタートしました。
バーチャル上の会话により、お互いのプライバシーを守りながら、円滑なコミュニケーションを実现し、どこでも、気軽に、安心して心理支援を受けることを可能にします。
深刻化する公司のメンタルヘルスに対して、心理相谈への敷居を下げることで、问题が悪化する前に専门的サービスにつながることを促し、休职や生产性低下による経済的损失を防ぐことができます。
3.発表概要:
公司におけるメンタルヘルスの问题が深刻化している背景には、相谈を必要とする人が、専门的なサービスを利用できない「サービス?ギャップ」の问题があります。东京大学大学院教育学研究科(研究科长:秋田喜代美)の下山研究室は、オンライン心理相谈が、场所や时间の制约を受けないことから、サービス?ギャップの解消に有効であることを実証してきました。さらに、异なる媒体による心理相谈の効果を比较検証する中で、话し手の表情や动きを反映しながら、素颜を隠すことができる「アバター」を用いた心理相谈が、「非言语情报の豊富さ」および「匿名性の高さ」という2つの観点から、安心して利用できるオンライン心理相谈サービスに有効であるという研究成果を得ました(文末図1参照)。
以上の研究成果と、心理相谈専门职(公认心理师および临床心理士;以下、心理职)の育成に携わってきた知见を活かし、下山研究室は「アバター」を活用したオンライン心理相谈サービスの実装を开始しました。本プロジェクトは、パーソルワークスデザイン株式会社(本社:东京都豊岛区)および株式会社鲍蝉颈诲别鲍(本社:东京都中央区)と共同で行います。本プロジェクトにより、相谈が必要な人と心理职の距离を近づけ、问题が悪化する前に、気軽に心理相谈を利用できる社会を実现します。
4.発表内容:
[1] プロジェクトの背景
働き方改革を笔头に、公司ではメンタルヘルス対策が进められています。メンタルヘルスの问题による休职や労働生产性の低下は、大きな経済的损失につながります。働く人のメンタルヘルスの悪化の背景には、时间や交通费などのコストやプライバシーの心配から、心理相谈への敷居が高く、来谈につながらない问题があります。东京大学大学院教育学研究科(研究科长:秋田喜代美)の下山研究室は、この「サービス?ギャップ」と呼ばれる问题の解决に取り组んできました。
下山研究室は、场所や时间の制约を受けないオンライン心理相谈が、サービス?ギャップの解消に有効であることを実証し、様々なアプリケーションを开発してきました。さらに、电话、テレビ会议システム、バーチャル空间などの媒体を用いた心理相谈の効果について比较検証を行なった结果、话し手の表情や动きを反映しながら、素颜を隠すことができる「アバター」が、サービス?ギャップの问题を解决しうるという研究成果を得ました。「アバター」は、伝达可能な「非言语情报の豊富さ」から、信頼関係の形成と心理相谈の受けやすさの向上に有効であり、相手の颜を直接见ないで话せるという「匿名性の高さ」から、心理的负担の軽减に有効であることが明らかになりました。
以上の研究成果を元に、下山研究室は「アバター」を活用したオンライン心理相谈サービスの実装を开始しました。「アバター」を用いて、バーチャル上で心理相谈を提供することにより、お互いのプライバシーを守りながら、円滑なコミュニケーションを実现することができます。そして、働く人が、どこでも、気軽に心理相谈を受けられる体制づくりをめざします。
[2] プロジェクトの目的
本プロジェクトでは、働く人のメンタルヘルスの问题に対し、「アバター」を介したオンライン心理相谈システムを解决策として、利用者の心理的障壁の解消と相谈へのアクセスを実现することを目的とします。システムの社会実装にあたり、公司における健康支援サービスに取り组んできたパーソルワークスデザイン株式会社と、アバターを用いたバーチャルシステム「罢颈尘别搁别辫(タイムレップ)」の开発を行う株式会社鲍蝉颈诲别鲍の2社と共同します。さらに、下山研究室のもつ临床心理学的研究に基づく知见、および心理职の専门教育を受けた人材を活かして、心理相谈マニュアルおよび研修システムを构筑することで、安全かつ効果的な「アバター心理相谈サービス」の実装をめざします。
[3] アバター心理相谈サービスの内容
相谈者と心理职の双方がアバターを利用し、バーチャル上で心理相谈を行います。下山研究室の研究成果に基づくと、相谈者と心理职の双方で以下のメリットが期待できます。
【相谈者のメリット】
? 自身の姿を見せず相談ができるため、心理的ハードルが軽減できる
? 環境を気にせず、どこからでも相談が可能になる
? 相手もアバターであることから、自己開示がしやすくなる
【心理职のメリット】
? 相談者から過度の感情移入をされる心配が軽減される
? 生活空間が映らないため、相談者と心理職の境界を保つことができる
? 勤務地を限定する必要がなく、テレワークでの心理相談が可能になる
バーチャル技术の活用により、相谈につながりやすい环境を提供することができます。オンラインで早期介入をしていくことで、重症化予防を図ります。また、心理职が働きやすい环境を整えることで、例えば、育児休暇中の心理职も働くことができ、良质なサービスの安定供给につながります。「アバター心理相谈サービス」は、今夏リリースを予定して开発を进めています。
[4] プロジェクトの概要
下山研究室が、「アバター」を用いたオンライン心理相谈システムのデザインを构筑します。サービス设计に向けては、パーソルワークスデザイン株式会社(注1)が积み上げてきた健康支援のノウハウを活用し、それに合わせたアバター通信システムの开発を株式会社鲍蝉颈诲别鲍(注2)が行います。加えて、下山研究室がもつ知见を元に、心理相谈マニュアルおよび教育プログラムの开発を行い、専门性の高いサービスの提供をめざします。
さらに、下山研究室の主导のもと、継続的な効果検証を行います。パーソルワークスデザイン株式会社がフィールド确保を行い、検証の结果得られた改善点について、株式会社鲍蝉颈诲别鲍がシステムの再调整を行います。以上のような开発と効果検証を繰り返しながら、気軽にアクセスできる良质な「アバター心理相谈サービス」の提供をめざします。
―――――――
注1)パーソルグループのパーソルワークスデザイン株式会社は、BPO(Business Process Outsourcing)のプロフェッショナルとしてあらゆる業種の一般事務から情報処理、システム設計、ソフトウェア開発、コールセンター、ヘルプデスク、保健指導、採用代行などのBPOサービスを提供しています。
注2)株式会社UsideUは、[1]遠隔システムによってスタッフの時間有効化に貢献しながらも、親近感のあるアバターで対面よりも効果の高い販売?案内?接客を実現する事業者向けサービス「TimeRep(タイムレップ)」(旧名:コラボロイド?)、 [2]カレンダーをSNSやWebプロフィールに公開することで、誰もが隙間時間を使って相談予約を受けることや、レッスンやセミナーを告知?管理することを可能にする、個人?事業者向けサービス「TimeHut(タイムハット)」を提供しています。
5.问い合わせ先:
(心理相談サービスに関するお问い合わせ)
东京大学大学院教育学研究科
特任助教 北原 祐理(きたはら ゆうり)
电话:03-5841-8068
惭补颈濒:驳肠濒肠濒颈辫蝉测蔼驳尘补颈濒.肠辞尘
(サービス内容全般に関するお问い合わせ)
パーソルワークスデザイン株式会社
総務部 広報担当
电话:03-6907-4481
惭补颈濒:辫飞诲-辫谤蔼辫别谤蝉辞濒.肠辞.箩辫
(アバターシステムに関するお问い合わせ)
株式会社鲍蝉颈诲别鲍(ユーサイドユー)
広报担当 影山 铃华(かげやま りんか)
电话:050-5329-8254
惭补颈濒:肠辞谤辫蔼耻蝉颈诲别耻.肠辞尘
6.用语解説:
? アバター心理相谈サービス
相谈者と心理职がともにアバターとなり、それぞれのアバターを介して音声通话を行う。相互の动きは、使用する端末(パソコン、タブレット、スマホ)に内蔵されたカメラにより认识され、アプリ内のアバターに反映される。アバターが反映する具体的な动きは、眉の动き、颜の倾き、体の倾きである。アバターの口の动きに関しては、マイク认识した心理士(师)の声に合わせてアバターの口が动く。现段阶では、アバターの瞬きはあらかじめアプリで设定された频度で行われる。また、アバターの目线は常に通信相手に向くように设定されている。より円滑で自然な意思疎通を行うためにアバターを改修していくとともに、心理职は、このようなアバター同士の会话を通して相谈者にオンラインで心理相谈を提供する。
7.添付资料:
図1. 「アバター」を使ったオンライン心理相談システムのイメージ図