记者会见「月の表层中に含まれる地球起源の窒素と希ガス」研究成果

记者会见「月の表层中に含まれる地球起源の窒素と希ガス」 |
1 発表日時 2005年8月2日 15時より
2 発表場所 東京大学理学部1号館7階713号室
3 発表タイトル 月の表層中に含まれる地球起源の窒素と希ガス
Terrestrial nitrogen and noble gases in lunar soils
4 発表者 小嶋 稔 (東京大学名誉教授)
5 発表概要
月の表層砂に含まれる窒素は砂粒の表面に濃縮し、明らかに外部からインプラ ントされた事を示している。これまでは窒素が太陽風により砂粒にインプラントされたと解釈されてきたが、この解釈では窒素の存在量と 15N/14N同位体比が30パーセントものばらつきを示すと言う観測事実を説明できない。本論文で我々は、月の表層砂に含まれる窒素の大部分、そして他の揮発性元素の若干も、太陽からではなく初期地球大気から運ばれたことを提案する。このような初期地球大気成分の月への流出は、もし初期地球が磁場を持っていなかったとすると充分定量的に説明が可能である。さらにこの仮説の延長として、月表層砂に観測される地球大気成分の存在は地球磁場出現の時期について重要な制約を与えることになる。この仮説は、地球の成分が存在しないはず(仮説が正しければ)の月の裏側の土壌を調べることで検証できる。
6 発表内容 簡単なプレゼンと質疑応答
7 発表雑誌 ネイチャー(8月4日発行)
8 問合せ先 小嶋 稔(東京大学名誉教授)