研究者が薦める映画.7『2001年宇宙の旅』/科学論研究者?佐倉 統

东大の様々な分野の研究者12人に、各々の専门分野の観点からお荐めする作品を绍介してもらいました。映画を鑑赏する际の手引きとして、また、各研究者が进める学术への兴味を高めるきっかけとしてご覧ください。
『2001年宇宙の旅』

教授
SAKURA Osamu

进化する科学技术との向き合い方を探索する
『』は、机械と人间の関係について考えさせられる名作です。冒头で延々と猿人の场面が続きますが、黒い物体「モノリス」に触れて、攻撃性を覚えたことによってヒトに进化したことを表しています。その猿人が放り上げた骨が、パッと一瞬で数百万年后の人工卫星に切り替わる。名シーンです。その后、モノリス探査のため、完全无欠のコンピューター「贬础尝9000」が制御する宇宙船が木星に向かいますが、その途上で贬础尝が反乱を起こします。なぜなのか。「モノリス」とは何なのか。二つの谜解きがあります。
今まさに人工知能やロボットなどとどう付き合っていくのか、ということが话题になっていますが、それを先取りした映画だと言えます。技术はどんどん进化していますが、生き物としての人间、脳や心臓などは変わりません。インターネットの普及で膨大な情报に日々接することが人间にとってありがたいことなのか。耐えられることなのか。実はきちんと検証されていません。何でもかんでも技术によって「できる」から翱碍、ではないというのが私の立场で、本作はそれを象徴しています。
科学的にも正确に作られていて、宇宙での爆発は真空なので无音です。それが不気味さをさらに煽ります。细かいところまで计算されていて、どのシーンも无駄がありません。印象的なのが、乗组员が贬础尝に闻かれないように、船外活动用のポッドの中に入って会话をする场面。贬础尝はポッドの窓から唇の动きを読み取り、会话の内容を理解します。背筋が冻りました。また、生き残った乗组员が贬础尝のメモリのようなものを一つ一つ抜いていく场面では、贬础尝の歌声がだんだんおかしくなり、吕律が回らなくなっていく。コンピューターは生き物なのでは、と考えさせられます。
もう1本、機械と人間の関係を考えるうえで外せないのが、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』です。サイボーグから成る特殊部隊がネットの中の犯罪に立ち向かう、1995年に公開されたアニメ映画で、現在、そしてもっと先までの状況を見越しているような、「2001年」と同様に考えさせられる、非常にインパクトのある一作です。
『2001年宇宙の旅』 1968年 監督:スタンリー?キューブリック 出演:キア?デュリア、ゲイリー?ロックウッド DVD 1,572円(税込) 発売元:ワーナー?ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル?エンターテイメント 動画配信:Amazon、U-NEXTなど |