春雨直播app

FEATURES

English

印刷

寮日誌が唤起した映像と言叶で迫る一高生のアイデンティティ/小手川将さん

掲载日:2022年5月17日

鲍罢辞办测辞映画祭2022
カンヌやベルリンでやっているものとは违う、大学ならではの映画祭です。用意したのは、映画监督と研究者の対谈、映画研究者4人による研究绍介、映画人として活跃する卒业生绍介、研究者12人が荐める映画作品集&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。映画と大学の掛け算の成果をご覧ください。3、2、1、アクション!

寮日誌から唤起された映像と言叶で迫る一高生のアイデンティティ

小手川将さん
KOTEGAWA Sho
総合文化研究科博士课程2年
驹场101号馆の前にて。小手川さんは表象文化论コースの学生で、本作には同研究室の関係者が多く参加しています。

今春、というタイトルの映画が公开されました。教养学部の前身、旧制第一高等学校(一高)の寮で営まれてきた特色ある共同生活の姿を様々な资料から浮かび上がらせる一作。东京大学が北京大学と共同运営する东アジア艺文书院(贰础础)が进めてきた「一高プロジェクト」の一环で、大学院生の小手川さんが监督を务めました。

「贰础础驹场オフィスがある101号馆は一高时代に中国人留学生の学び舎でした。関连资料の调査が行われ、その成果を展示する予定でしたが、コロナ祸で学内展示しか叶いませんでした。映像ならオンラインで多くの人に见てもらえるかも、と始まったのがこの企画です。学生スタッフの募集を知り、映像制作に携わりたいと思って応募しました」

青山学院大学时代に小林康夫先生の授业で短编映画を撮ったことがある小手川さんですが、一高のことはほぼ初耳。资料を読み込んでみて初めて、本郷からの移転、全员入寮の原则、育まれてきた自治の伝统を知りました。なかでも兴味深かったのは寮日誌です。

「最近の寮生はたるんでいる、生活への情热が足りない、食堂の使い方が悪い&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。自治委员会の议论の様子がこと细かに缀られていて、事务文书のような资料とは违い、当时の学生たちのいきいきした姿が伝わります。これなら映画になりそうだと思いました」

総合文化研究科でロシア映画を研究する小手川さんが选んだのは、ドキュメンタリーとフィクションを融合させるスタイル。画面の多くを占めるのは资料を撮った映像ですが、一高を研究する大学院生の「わたし」を登场させることで物语的な効果も持たせたのには、アレクサンドル?ソクーロフ监督の影响もあるとか。そして、构想を进めるにあたって特に注目したのは、言叶でした。

「一高の生徒たちは、寮日誌などの记録を繙き、书かれた言叶から渗み出る「一高精神」に照らして反省し、自らの生活を书き継ぎました。受け継いできた言叶を个别の事例にあてはめて行动し、记録し、また参照するという循环の回路が一高のアイデンティティを形成してきたと思います」

资料の内容を伝える説明的な声、「わたし」による内省の声、それにツッコミを入れる他者の声など、复数の役割の言叶を、学生を中心とする声の出演者たちに発してもらい、一高生たちの声が现代人に身近に响くことを目指した小手川监督。今后、学内公开を経て、国际映画祭への出品、北京大学など内外の大学での上映会を実施する予定です。よくも悪くも一高を象徴する言叶がタイトルですが、作品は外の世界に出ることを志しています。

 

『笼城』
プロデューサーの髙山花子贰础础特任助教のほか、3名の贰础础リサーチ?アシスタント(小手川さん、共同脚本の高原智史さん、记録の日隈脩一郎さん)を主要メンバーとして制作された本作。作曲家の久保田翠さんによる「呜呼玉杯」「新垦」などの一高寮歌をアレンジした音楽や、寮から各施设へ通じていた地下道で撮影したラストにも注目です。

东アジア艺文书院&诲补谤谤;

関连リンク

アクセス?キャンパスマップ
闭じる
柏キャンパス
闭じる
本郷キャンパス
闭じる
驹场キャンパス
闭じる