东大映画研究狈辞飞/丹羽美之 剧映画に负けない歴史を持つ记録映画1万本を収集?保存し活用へ
カンヌやベルリンでやっているものとは违う、大学ならではの映画祭です。用意したのは、映画监督と研究者の対谈、映画研究者4人による研究绍介、映画人として活跃する卒业生绍介、研究者12人が荐める映画作品集&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。映画と大学の掛け算の成果をご覧ください。3、2、1、アクション!
映画アーカイブ学 |
剧映画に负けない歴史を持つ记録映画1万本を収集?保存し活用へ
教授
NIWA Yoshiyuki
あなたは「映画」という言叶から、どんな作品を思い浮かべるでしょうか。多くの人がまずは剧映画、特に映画馆で公开される商业的な娯楽作品を思い浮かべるのではないかと思います。しかし、映画の歴史を掘り起こすと、剧映画以外にも多种多様なタイプの映画があったことに気づきます。教育映画、文化映画、科学映画、ニュース映画、笔搁映画、ドキュメンタリー映画&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。これらは映画馆以外の场所で上映されることも多く、映画史では「傍流」と见なされてきましたが、剧映画に负けず劣らずユニークで豊かな歴史をもっています。
私の研究室では、2008年からを立ち上げ、従来の映画史では忘れられがちな様々なタイプの记録映画を収集?保存する活动を続けてきました。実はいま、これら多くの贵重な记録映画が散逸や消失の危机にさらされています。保管状态が良くないためフィルムの劣化が急速に进んでいるだけでなく、制作会社の倒产や解散によってフィルムの廃弃や散逸もはじまっています。一度失われてしまえば二度と见ることのできない贵重な记録を救い出すために、やなどと连携しながら、保存活动を进めています。
私たちが最初のモデルケースとして取り组んだのが、戦后日本を代表する记録映画会社、岩波映画製作所が制作した约4000本のフィルム原版の収集?保存です。岩波映画製作所は1950年、物理学者の中谷宇吉郎が中心になり、岩波书店の后押しで科学映画や社会教育映画の制作をはじめました。その后、日本の高度経済成长を支えた电力、造船、製鉄、电机などの基干产业を中心に、幅広く笔搁映画を世に送り出しました。これらは戦后日本の社会?文化?产业?科学技术のかけがえのない记録です。また岩波映画は数多くの名作や话题作、优れた映画人を辈出したことでも知られています。羽仁进、羽田澄子、时枝俊江、黒木和雄、土本典昭、小川绅介など、その后の映画界を担う若い作り手たちがここから育ちました。
記録映画アーカイブでは、この岩波映画を皮切りに、日本映画新社、英映画社、記録映画社、桜映画社、東京文映など、これまでに合計で約1万本の記録映画を収集しました。记録映画保存センターが中心となって、保存すべき記録映画の収集、複雑な権利処理(著作権や原版所有権など)、データベースの作成、国立映画アーカイブへのフィルム移管作業などを行っています。また収集したフィルムを活用して、シンポジウムや上映会の開催、DVDブック『記録映画アーカイブ』(全3巻)の出版、新作映画の公開などにも取り組んできました。今後も記録映画アーカイブの活動を通して、貴重なフィルムを救い出すとともに、劇映画にとどまらない映画の多様な可能性を発信していく予定です。