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千字で语るコロナ论|政治学 宇野重规|コロナ禍と東大。

掲载日:2020年11月24日

分野の违う研究者十人による寄稿集
千字で语るコロナ论
东京大学が拥する全26部局から十人の研究者を选び、自身の専门分野の视点からコロナ祸について千字で执笔するよう依頼しました。それはコロナ祸を通して自身の研究を缀るという试みでもあるでしょう。2020年夏、东大研究者たちは何を思い、考えていたのか?
コロナ祸について语るときに研究者の语ることとは?
千&迟颈尘别蝉;十の计一万字でお届けします。

コロナ危机における东京大学の叁つの任务

「危机の时代こその民主主义」
宇野重规教授写真
政治学 宇野重规
教授

コロナ危机において、东京大学がはたすべき任务が叁つある。第一は学内に向けての任务である。コロナウイルスは等しく人を袭うように见えて、受けるダメージは人によって违う。年齢による违いも大きいが、社会経済的条件による违いも小さくない。テレワークに适応しやすい人もいればそうでない人もいる。通信环境はもちろん、育児や介护の状况も人それぞれだ。家庭への负担が大きくなっているが、东大のすべての构成员が等しく働き、学ぶ环境を十分にサポートすることが何より大切だ。とはいえ、多様な支援策が検讨され、実施されつつあるものの、なかなか痒いところに手が届かない。本当に支援を求めている人に、必要な情报が届かないこともある。网の目からこぼれ落ちる人をいかに救えるかによって、制度の包摂力が问われる。东大の掲げる多様性とインクルーシブネスの理念にとって、今が踏ん张りどころだ。

第二は日本社会への任务である。今回のコロナ危机ほど、政治と科学の専门家の関係に焦点が集まることは珍しい。日々多様な専门家が、公的な会议や委员会はもちろん、メディアや厂狈厂で発言し、影响力を持っている。そのような専门家はしばしば、狭い意味での専门を超え、政策や社会経済のあり方について问题提起するため、批判を浴びることもある。多様な専门家が互いに矛盾する见解を提示し、论争を呼ぶことも珍しくない。最终的にどの専门家の意见を採用するかは政治家の责任で判断すべきだが、様々な研究分野で日本をリードする东大としても、多様な议论を取りまとめ、有益な判断基準を提示すべきだ。どの情报を信じ、どう问题の状况を捉えるか。大きな见取り図を描くのが东大の役割だろう。

第叁は人类社会への任务である。コロナ危机にいかに対応するかをめぐって、世界の国々は日々、アイディアを求められている。今后、危机が长期化することも予想されているが、短期的のみならず、中长期的に危机に対応するための新たな社会経済モデルの构想が必要だ。人々の安全に必要な物理的距离を维持しつつも、社会として情报を共有し、必要な対策をめぐって议论をしていくため、人と人の社会的距离を缩めていくべきだ。その意味で、危机の时代においてこそ民主主义は求められる。人々の安全と経済の回復、そして个人の自由や権利という、しばしば相互に矛盾する叁つの课题の最适解を见つけていく议论において、东大は存在感を示したい。

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