千字で语るコロナ论|社会学?文化资源学 佐藤健二|コロナ禍と東大。
千字で语るコロナ论
东京大学が拥する全26部局から十人の研究者を选び、自身の専门分野の视点からコロナ祸について千字で执笔するよう依頼しました。それはコロナ祸を通して自身の研究を缀るという试みでもあるでしょう。2020年夏、东大研究者たちは何を思い、考えていたのか?
コロナ祸について语るときに研究者の语ることとは?
千&迟颈尘别蝉;十の计一万字でお届けします。
社会不安とは异なるアマビエ?ブームの理由
25年ほど前、『流言蜚語』(有信堂高文社、1995)で、豊作や疫病を予言する「クダン」という怪物を分析した。その構成要素である「予言」と「書写」を論ずる一覧図に、「アマビエ」を入れた。今回のコロナ禍でブームになっていると聞き、見回してみたらいつのまにかアマビエが世に溢れている。張り子だるまに手ぬぐい、和菓子の練り切りから焼き菓子、団扇に風鈴に素麺、素焼きの土人形からTシャツ、さらに「家呑み用」と書いてある日本酒まである。ブロンズ像や石像?木像も現れた。なぜかリアルな商品の世界でも、SNSの情報空間でも大人気でもてはやされている。日本発の“A Mascot for the Pandemic”と世界でも話題になっている。
アマビエの最初の绍介は、本学の新闻研究所长だった小野秀雄『かわら版物语』(1960)である。京大所蔵の弘化3(1846)年4月を名のるかわら版を、先に触れたクダンの図版と并べ、珍谈奇闻として论じた。详细は省くが、私见によればこれは江戸时代の加藤曳尾庵の随笔『我衣』の文政2(1819)年4月の项に记録された「神社姫」の流行の、27年ほど后の変形?异伝。さらに14年を遡れば、文化2(1805)年5月の越中での人鱼騒ぎの眼福と悪事灾难除けに行き着く。
図像学的には、神社姫の剣で表现された叁つ叉の尾がアマビエの叁本足に受け継がれる。神蛇姫、神池姫、姫鱼など、写本类ではさまざまな名の表记で现れる。「姫」に対する「彦」の尊称が、アマヒコ(海彦?天日子等)の异名を生み、アマビエの読み间违いにつながった。
訳知りの解説者は、未知の感染症への集合的不安と、なにか超越的な存在にすがる心情が本质だと论ずるが、分析としてはまったく感心しない。そんな不安ならどこにでも见つけられる。今回の流行のメカニズムは、もっと単纯である。
まず、妖怪の掛け轴を専门に商う店が、ツィッター上で疫病退散のご利益を解説し、みんなでアマビエを描こうと呼びかけた。豪华客船の船内感染が话题にされていた2月の末である。それを受けて、厂狈厂上で独自のハッシュタグを付けた、イラスト等の作品の投稿が竞われ、话题が拡がっていく。3月6日に京大図书馆の司书が、先のかわら版の画像を投稿したことも歴史的なリアルさを添加した。
无视できないのが、4月初旬の感染拡大防止「启発アイコン」としての厚労省による起用である。前线の当该官庁が公式に取りあげ、拡散や自由な使用を呼びかけたことが利用に正统性を付与し、冒头にふれた各地各业者の多様な商品开発を励起した。
流言?うわさの流布は、不安に导かれた非合理な信念や误った情报にもとづく集合行动ではない。たとえば、面白さやひねりや新解釈を駆动力とする复合的なゲームである。だからこそ、冷静に分析する必要がある。