遗伝子検査は金メダルに効くか 才能と努力の间を抉るエピゲノム研究 | 冈田由纪 | オリパラと東大。

~スポーツの祭典にまつわる研究?教育とレガシー
半世纪超の时を経て再び东京で行われるオリンピック?パラリンピックには、ホームを同じくする东京大学も少なからず関わっています。世界のスポーツ祭典における东京大学の贡献を知れば、オリパラのロゴの青はしだいに淡青色に见えてくる!?
遗伝情报学 |
才能と努力の间を抉るエピゲノム研究
![]() 准教授 OKADA Yuki |

定量生命科学研究所では、科学の専门家と一般市民がコーヒーを饮みながら気軽に语り合う「サイエンスカフェ」を开催しています。昨年10月に永田町のカフェスペースで実施した第3回のテーマは「ライフサイエンスから见たオリムピック」。ここに登坛したのが、生殖细胞、特に精子の遗伝情报伝达メカニズムを追究する冈田先生です。近年进む検査キットの普及に鑑み、遗伝子検査は优秀なアスリート辈出に有効かという兴味深い话题に言及しました。
「持久力が高い、瞬発力に优れる、チャレンジ精神に富むなど、いくつかの倾向を遗伝子検査で确认することはもちろんできます。でも、たとえば瞬発力に优れる遗伝子を持つ人が短距离选手として成功するとは限りません。长年にわたる双子の比较研究などから言えるのは、遗伝要因より环境要因のほうが影响は大きいということです」
とはいえ、陸上でもサッカーでもバスケでも、一流アスリートを親に持つ選手や、身体能力に優れた外国人を親に持つ選手が大活躍しています。やはり遺伝要因は大きいのでは? 「実は、ゲノムについた付箋のような存在のエピゲノムが遺伝情報の発現を左右します。epi-は「上、外」の意。ゲノムは変化しませんが、エピゲノムは環境によって変化します。それぞれの子どもにふさわしい環境を与えることが重要です」
エピゲノムは特にチーム竞技や道具を使う竞技など、复雑な竞技种目においてより影响するのではないか、と冈田先生。さらに、亲から子に伝わることを示す研究成果もあるのだとか。ゲノムとエピゲノムの情报を掛け合わせた研究が次世代の八村塁选手や锦织圭选手の登场を促す。そんな感触と期待が広がる永田町の夜でした。