美しい义足は积层造形の技术で大量オーダーメイドの次元へ | 山中俊治 | オリパラと東大。
~スポーツの祭典にまつわる研究?教育とレガシー
半世纪超の时を経て再び东京で行われるオリンピック?パラリンピックには、ホームを同じくする东京大学も少なからず関わっています。世界のスポーツ祭典における东京大学の贡献を知れば、オリパラのロゴの青はしだいに淡青色に见えてくる!?
デザイン工学 |
美しい义足は积层造形の技术で大量オーダーメイドの次元へ
山中俊治 教授 YAMANAKA Shunji |
インダストリアルデザイナーとして活跃してきた山中先生は、庆应义塾大学にいた2008年に「美しい义足」プロジェクトを开始しました。きっかけは、オスカー?ピストリウス选手の走る姿。パラリンピックでの活跃だけでなくオリンピックへの出场でも知られた、両足が义足の「ブレードランナー」です。
「义足と彼が一体となって疾走するパラリンピック北京大会の动画を见て、目が夺われました。人と人工物のよい関係を追求してきた身には、一つの究极の関係、究极の机能美に思えたんです」
すぐに「义足」「スポーツ」などの语で検索し、ヒットしたのはでした。见学に访れてみて、鉄道业务中に事故に遭った人々の支援に端を発した日本の义足作りの现场には、デザインの概念が未导入であることを実感。スポーツ用义足の第一人者である义肢装具士?臼井二美男さんの真挚な仕事ぶりにも刺激を受け、美しい义足を作る决心をしたのです。
「デザインが必要とされていない世界だったかもしれません。でも、私は过去の制作活动の中で、美しいものを见ると人の反応が変わることを経験していました。公司のデザイナーが手がけにくいものでも大学の研究者なら、という思いもありました」
研究室にチームを立ち上げ、义足ユーザーの生の声を聴く中で出会った陆上选手が、高桑早生さんです。后の有力なパラリンピアンも、当时は幼さの残る高校生。素直に発した「かっこいい义足が欲しい!」という言叶が、多くの难题を抱えるチームを励ましました。
2009年には、陆上竞技用下腿义足のコンセプトモデル「」を展示会で披露。厂字の板バネとなめらかな曲面のソケットを持つこの义足は、大反响を呼びました。その后、庆大に进学した高桑选手は山中研究室に加入。义足を用いる选手が隣にいることでプロジェクトが推进されたのは间违いありません。
「あるとき、この义足をつけていると友达が话しかけてくれる、と高桑さんに言われたのがうれしかったですね。たとえば怪我人の痛々しいギプスを见て気軽に话しかけようと思う人は少ないでしょう。でも、デザインはときにその状况を変えることができます」
2013年に東大の生产技术研究所に研究室が移ってから、プロジェクトは新しい次元に入りました。AM(Additive Manufacturing)と呼ばれる技術で美しい義足のマス?カスタマイゼーションを進める。簡単に言えば、3Dプリンターを活用して人それぞれの足に即した義足をたくさん作ろうというアプローチです。
「足の状态や形は千差万别で、义足は义肢装具士が一つ一つ丁寧に调整しないと使えません。それには时间もお金もかかる。长年培われてきた义肢装具士のノウハウを取り入れ、3顿スキャンした足のデータからフィットするソケットを自动作成する颁础顿システムがあれば、时间とお金を大幅に节约することができます」
チーム山中による入魂の颁础顿システムは、鉄道弘済会の协力を得て実用テストの段阶に入りました。一人一人にフィットする人工物の量产が可能となる日は近づいています。一方、パラ陆上界のエースに成长した高桑选手は、东京大会の出场枠を得る戦いの最中。彼女と一体となって地面を蹴る下腿义足の选択肢には、「ラビット」が进化した「カーボンラビット」も入っています。