地球と生态と人间を轴に环境危机を克服する |GXと東大 03|沖大幹 気候と社会连携研究机构長の巻

このシリーズでは、骋齿(グリーントランスフォーメーション)に関する东京大学の取り组みを、キーパーソンへのインタビューを通して绍介します。持続可能な社会を地球のキャパシティの枠内で実现するための変革に向けて、东京大学は动き始めています。
ボトムアップで生まれた连携研究机构
今年7月、东大に新しい研究机构が诞生しました。その名のとおり気候と社会に関する连携研究を进め、科学的エビデンスに基づいて気候変动问题の克服を目指す连携研究机构です。10の部局から59人の教员が参画する(2022年11月时点)この机构を率いているのは、冲大干(おき?たいかん)先生。、サステイナビリティ学连携研究机构(现?)、と复数の部局で研究?教育に携わってきた冲先生は、上级副学长、国际连合事务次长补といった学外の要职も歴任した、水文学の専门家です。

长年にわたる検証の结果、人间活动による温室効果ガスの排出増が原因であることが明らかになった気候変动の问题。その解决には、自然科学から人文社会科学にまたがる幅広い学知の结集が求められます。気候モデルと影响评価を结びつけるような従来型の研究に加えて、効果的な対策を社会に実现していく新しい研究の展开が必须となる。そうした机构长の思いが、机构名に冠した「気候と社会」、叁つの研究部门名に冠した「地球システム変动」「生态システム影响」「人间システム応答」という言叶に込められています。
「机构名に「人间」を入れるかどうかは悩みどころでした。「気候」に「変动」をつけなくてよいのかも议论になりました。「社会」は人间を当然含んでいるし、长期的に考えれば喫紧の気候変动课题だけに缚られないほうがよいと考え、この名に落ち着きました」
気候の科学と社会を结ぶ人材を育成

他の连携研究机构とひと味违うボトムアップ型组织立ち上げの息吹を、大学执行部の构想がタイミングよく后押ししました。気候変动対策の研究?教育の进展を目的としたセンターをニューヨークのガバナーズ岛に建设する一大プロジェクトに东大が参画する意向を示し、そこでこの取り组みの学术面を机构が担うことになったのです。
「今年、米国のスタンフォード大学とコロンビア大学が久方ぶりの新部局として気候変动を対象とする学部?大学院を発足させ、注目されました。世界の大きな潮流に东大も呼応しなければいけません。両大学には及びませんが、机构は目に见える一つの形だと思います」
の部会构成に対応した叁つの部门で进める研究活动に加え、特に力を入れたいと机构长が话すのは、教育活动です。人类と地球の将来を担うのは、気候の科学を社会と结びつけて考えることができる若者たち。そうした力を备えたエキスパート人材を育成して送り出すのは、教育机関である大学の大きな任务です。
「大学から飞び出した卒业生たちが、社会のあらゆる场面に入って现场を変えていく。东大の骋齿は、大学のキャンパスだけでなく、社会全体でのカーボンニュートラル実现に贡献するのが役割です。その意味で、学生、特に学部生の段阶での骋齿教育が大事だと思っています」
第一歩として、瀬川浩司先生のコーディネーションで、今年度础セメスターに。自然科学、社会科学、人文学にまたがる机构の研究者13人が、気候変动がもたらす社会への影响について各々の専门分野の视点から绍介する、教养学部の1?2年生向けオムニバス讲义です。
気候変动の体系知を学び全体像をつかむ
この授业の第1回では、冲先生が「気候変动と相互作用环の学术を俯瞰する」と题する讲义を行いました。なぜ気候と社会を学ぶのか、なぜ気候変动问题は解决できていないのか、気候変动をもたらす科学的要因は何か、いまなぜグリーンファイナンスなのか&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。用意された话题から学生たちへの期待が渗み出ます。
「断片的でない体系的な知を学生たちには身につけて欲しいと思います。ウェブで検索すれば何らかの答えがすぐ出てくる时代ですが、どういう経纬があってそうなるのか、その答えが何につながっているのかは见えません。讲义などを通じてまとまった知识を体系的に习得し、问题の全体像をつかんでいただければ、と期待します」
机构长は、授业のブラッシュアップ作业を続けながら、学部生の段阶で知っておくべき気候と社会の基本的知识を体系的にまとめ、教科书として机能する书籍の検讨も进めています。それはもちろん东大の学生に限らず、人新世※を生きるすべての人にとっての道标となるに违いありません。机构の総力を结集した教科书の完成が待たれます。
一方で、昨今、なかなか进まない温暖効果ガス削减の现状に业を煮やし、极端な抗议行动に走る人たちの姿も报じられています。现行の社会システムを维持しながら温暖効果ガスを减らすのは根本的に无理だと考える人もいます。果たして私たちは持続性のある発展を続けられるのでしょうか&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;?
「本気で温暖化対策を进めたいなら、危机感を煽るやり方ではダメでしょう。人を胁すようなやり方ではいらぬ分断を招くだけ。大事なのは共感です。私は、无理して我慢せずとも环境に负荷をかけずに幸せに暮せるような社会に必ずや変えられると期待しています。いろいろなやり方があるなかで、気候正义※にかなった、できるだけ歪みの少ない公正な移行の道を探っていきたいと思います」
※人间活动が地球规模の环境にも影响を与え、その痕跡が地质学的にも认识されるという意味が込められて提案されている新しい年代区分(じんしんせい/ひとしんせい)
※気候変动を招いた责任は过去に大量の化石燃料を使用してきた先进国が大きいのに対し、気候変动の悪影响は脆弱な途上国で大きい、といった不公正や、现在の豊かな暮らしが将来の深刻な気候変动を引き起こすといった世代间不平等を正さねばならないとする考え方