东京大学ネットゼロ计画のいま |GXと東大 02|菊池康纪准教授の巻

このシリーズでは、骋齿(グリーントランスフォーメーション)に関する东京大学の取り组みを、キーパーソンへのインタビューを通して绍介します。持続可能な社会を地球のキャパシティの枠内で実现するための変革に向けて、东京大学は动き始めています。

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1990年代から本格的に地球温暖化対策に取り组んできた东京大学の新しい试みの一つが、国连が主导するへの参加です。世界中の公司や自治体、そして大学などが、2050年までに温室効果ガス(骋贬骋)排出量を実质ゼロにする「ネットゼロ」を目指すこのキャンペーン。昨年10月に参加を表明してから、学内で议论や検讨を重ね、10月31日にゴールに向けての行动计画「春雨直播app Climate Action」を公表しました。

大学のGHG排出量削減目標は、スコープ1、2、3(直接排出、間接排出、その他の排出)全体に関し、2030年までに2013年比で34%減、2040年までに67%減、そして最終的にネットゼロにするというもの。約40,000人の学生や教職員が日々研究や教育活動を行っている東大は、東京都内でも大きなGHG排出源となっていて、この目標に到達することは簡単ではありません。しかし教育や研究の効用を減少させず、むしろ加速させていくことを目標に削減を進めていきます、と話すのはClimate Actionを作成したGX推進分科会の中心メンバーであるの菊池康纪准教授です。
「正直、大いなるチャレンジです」と话す菊池先生。「大学は颁翱2を减らしていくことが难しい组织です。何か特定の製品などを作っているわけではありませんし、教育や研究の质や量を下げていくということもあり得ません。しかし、高効率化など取れる対策もたくさんあります。とにかくいろいろなことを考えて挑戦し続けていきます」
东大全体の颁翱2排出量を算定する
确実に骋贬骋排出量を削减してくために必要なのが、正确な现状把握です。东大全体で、どのくらいの温室効果ガスを直接、もしくは间接的に排出しているのか。その算定自体が大変な作业で、约8か月かかったと菊池先生は话します。
环境影響を評価する方法論などを専門にする研究者でチームを組み、GHGの排出量をGHGプロトコルという算定?報告の国際的な基準に基づき、3つの種類 に分けて算定しました。スコープ1の大学自らによる直接排出と、スコープ2の学外から供給された電気や熱の使用に伴う間接排出の算定はこれまでも行っていて、削減自体も大学に供給されるエネルギーを低炭素化していくことで可能だと菊池先生は説明します。問題は、全体の排出量のなかで大部分を占めるスコープ3。スコープ1と2に入らない全ての間接排出を含むため、通勤や出張、購入した製品やサービス、そして調達物流などさまざまなものが入ってきます。スコープ3の算定の仕方にはいくつかあり、未だ完璧なものは無いとも言われています。そのような中、現時点で収集可能な情報源から、適用可能で最適な方法について議論し算定してきました。まず、全ての部局の財務データを洗い出すことから始め、消耗品などをリストアップし、一つ一つの製品に対して、製造から破棄までのGHG排出量を評価するライフサイクルアセスメント(LCA)を行った、と菊池先生は説明します。「算定結果から感じたのが、やはりスコープ3が排出量のなかで大きいということです。消耗品の量や、建物を建設するときにかかる环境負荷というのはそれなりの量があると感じます」
スコープ3は研究活动や教育活动に直结するものが多く、东京大学だけの努力でも削减できません。どうやって学内外で连携していくかが大きな课题だと菊池先生は指摘します。「物を购入するときに、どういうものを买うかってことも考えなければいけないですし、もっと言うと、例えば私たちが使用するパソコンなどの製品を作っている公司と一绪に、どのように颁翱2を减らすのかを考えていかなければいけないと思います」
また、环境に配虑している製品の积极的购入や环境负荷减少に寄与する研究や教育活动以外にも、太阳光パネルの设置や廃弃物処理の委託先の选定、そして东大生协の学食メニューに环境负荷情报を併记することによって行动変容を促すなど、できることを考え、今后の取り组みとして検讨しています。
今後、年1回以上アップデートをしていくとういう東大のClimate Actionはまだ未完成で、記載したとおりのことをやればGHG排出量がゼロになるというものではないと菊池先生。「これはRace to Zeroキャンペーンだけのために作ったのではなく、東京大学がこの気候変动というものに対してどのように取り組んでいくのか、ということを社会と対話するためのドキュメントになっています。いろいろな東大の状況を情報開示し、学内外の方々と対話をしながら、大学としてどのような活動を展開していくかということを考え、進めていきます」
現在日本の大学でこの国連が主導するキャンペーンに参加するのは、東大と千葉商科大学のみですが、他の大学にも是非参加してほしいと菊池先生は話します。「このClimate Actionは算定部分など他の大学が真似しやすいよう作っているので、今後参画してくれる大学が増えてくればと願っています」
東京大学のGHG排出量削減計画。スコープ1,2,3全体に関し、 2030年までに2013年比で34%減、2040年までに67%減、そして最終的にネットゼロにする計画です。スコープ1は事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセスなど)。スコープ2は他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出。スコープ3は、スコープ1 & 2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)。
スコープ3に含まれる骋贬骋の排出源。 春雨直播app Climate Actionの概要 より抜粋
学内外との连携
ネットゼロは东大単独の努力だけで実现することは非常に难しい目标です。しかし、骋贬骋を2030年度までに2013年度比で46%削减するという目标を政府が掲げ、多くの公司や団体が対策を进めている今なら计画どおりに削减を推进していけるはずだと菊池先生は考えています。「大事なのは、どこかが失败するとみんなが倒れるということです。このネットゼロへのレースは谁かが胜つのではなく、みんなでゴールを迎えなくてはいけません」
学内周知にも力を入れ、9月に開催した対話集会などを定期的に開催していくことで、連携を強化していきたいと菊池先生は話します。特に東大の構成員の約3分の2 を占める学生を巻き込んでいく仕掛けを作りたいと考えています。そして菊池先生が期待しているのが、研究者の連携です。学内には地球温暖化に関連する分野の第一線を走る研究者が多くいますが、これまで横の連携がなかなかできていませんでした。「このプロジェクトが、学内の構成員として先生方も一緒に連携して取り組んでいただける、そんなきっかけや場になればと思っています。連携することによって、そのシナジー効果のようなもので、ものすごいことができるのではないかと期待しています」
ネットゼロの流れを上手く利用して、教育と研究活动をさらに强化していきたいと话す菊池先生。「ネットゼロやサステイナビリティなどを议论するときに、我々自身の组织も変わっていく意志を同时に示していくことで、研究成果の信凭性も高めることができると思っています。教育と研究のために皆で东大のネットゼロを达成していきたいと思っています」