东大144年の一コマとしての6年间|総长室だより第30回(最终回) 思いを伝える生声コラム
东京大学第30代総长 五神 真
东大144年の一コマとしての6年间
2015年4月1日、私は第30代东京大学総长に就任し、この3月31日、任期を终えます。総长としての体験をリアルタイムで皆様にお伝えするために2017年8月から始めた「総长室だより」も最终回を迎えました。今回は6年间という任期を私が今どう感じているか、お话したいと思います。総长任期を振り返る际、「五神时代」と表现されることがありますが、私は少し违和感があります。时代という言叶は一区切りというニュアンスが伴いますが、この6年间は东大の144年间の大きな流れの中の一コマだと感じています。
総长として様々な分野の方々との出会いがありましたが、その中である公的な组织のトップとの会话を思い出します。総长任期6年について、最初の2年は改革プランの立ち上げ加速、次の2年は普及拡大、最后の2年は定着と持続装置の装填、と述べました。それに対して「専门家、テクノクラートとしての组织トップがやるべきことは、任期の最终日まで、その瞬间に最善の决断を下すこと。次のために、任期期间の仕事の形を整えようとすると判断を间违うかもしれない」と言われ、はっとしました。そもそも変化が激しい现代では、最后まで何が起きるかわかりません。また终わった后の世界も予想できません。この6年间は长い歴史の一部として溶け込んでいくのです。例えば、滨田総长のときに学内で大议论を経て策定された学部教育総合的改革の多くは、私の総长着任とともに本格実施となり、4ターム制、全学统一时间割、105分授业などが始まりました。学内各部局の研究者が学问の最前线の醍醐味を新入生に直接伝える初年次ゼミは、教员学生双方にとても良い効果をもたらしています。、、など、野心的な国际化推进も滨田総长が始めたものです。现场を访问した际の、生き生きとした学生の姿は大変印象的で、これらの取り组みがバラバラではもったいないと考え、Go Global Gatewayを始めました。学部教育改革は受け取ったバトンを定着させ発展させることに彻しました。総合図书馆の歴史的改修も同じです。
このような感覚から、6年间は一つの时代というよりも、先日急逝された有马総长の改革から法人化后の佐々木総长、小宫山総长、滨田総长による诸改革の流れの上の一コマのように感じるのです。今、そのバトンは藤井先生に渡ります。时代を创るのではなく、その时々に最善な判断を下すことに集中するしなやかさが大切なのだろうと感じています。大学を取り巻く环境の激変は続くことでしょう。その変化に怯むのではなく、変化をみなで楽しみましょう。
「学内広报」1544号(2021年3月25日)掲载