东京大学基金 寄付者インタビュー 第二十六回 创业者の遗志を継ぎ、未来へと繋いでいくために
东京大学基金 寄付者インタビュー 第二十六回
创业者の遗志を継ぎ、未来へと繋いでいくために
约400万点の学术标本を収蔵する「东京大学総合研究博物馆」。世界的水準の学术研究を展开する当馆は、実は入场无料の、一般の方にも开かれた施设です。
このほど当馆へ、株式会社日本コンピューティングシステム(闯颁厂)様よりエンダウメント型(※)のご寄付を赐りました。その経纬やご寄付に込めた想いについて、基金担当者が闯颁厂代表取缔役社长の鮎川悦子氏にお话をうかがいました。
※日本の大学では基盘的研究费に加え、补助金や寄付金などの外部资金を获得して研究活动を进めていますが、多くの外部资金はそれぞれの目的に応じて使い切ることが基本であり、长期に継続した支援を得ることが难しい状况です。
东京大学は、自律的かつ持続的な事业推进を可能とするため、寄付金を运用して活用する「エンダウメント型财务経営」を目指しています。これにより、新たな研究组织の机动的设置、学部?大学院生等への継続的な経済支援、さらには卓越した研究者の世界水準の処遇が可能になることも期待できます。
【プロフィール】
株式会社日本コンピューティングシステム
1992年创业。コンピュータおよびネットワークシステムの研究开発、製造、贩売を事业とする。顾客のニーズに合わせた受注生产贩売をコンピュータ黎明期から展开してきた业界の老舗。2021年、创业者の岩本修が逝去、鮎川悦子が代表取缔役に就任した。
(左から、東京大学総合研究博物館 西秋良宏館長、JCS岩渕正良様、鮎川様、並木亜紀都様。写真中の遺影は創業者の岩本修様)
创业者の遗志を継ぎ、未来へと繋いでいくために
──まずは、御社と东京大学との関わりをお闻かせいただけますか。「东京大学さんとは、创业当时からお付き合いがあります。笔颁クラスタコンソーシアム(笔颁颁颁)では石川裕先生にお世话になっていました。検証や研究に弊社のマシンを使っていただいていたんです。そのご縁で、东大の学生さんにアルバイトに来てもらったりもして。
また、十数年前のことですが、弊社の前社长で创业者の岩本修が、东大病院(东京大学医学部附属病院)に入院したことがありまして。そんなご縁もありました」
株式会社日本コンピューティングシステム代表取締役 鮎川悦子様
──今回のご寄付は、岩本前社长のご希望だそうですね。
「そうなんです。岩本は2021年に逝去したのですが、公私ともにお世话になった东京大学に寄付をしたいと生前から申しておりました。
岩本は哲学を学んでいたこともあり、世の中のためにとか、人间はどうすべきかとか、そういうことをよく言っていました。また、彼には子どもがいませんでしたから、身内に限らず、何か社会贡献をしたいという気持ちがきっとあったのではないかと。たとえば学术に役立ててほしいとか、経済的な问题で修学できない方の援助になればとか、そんな想いがあったんだと思います」
──岩本前社长が急逝されて、鮎川さんが2代目の代表取缔役に就任されましたね。
「はい。私は1992年の创业当时に入社しました。30年ほど勤続しましたので、そろそろリタイアすべく、退职するのも実は决まっていたんですよ。だから前社长の他界も、私の社长就任も、まったく梦にも思っておらず&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。それで、会社もバタバタして大変だったんですが、2022年秋、ちょうど一周忌のタイミングで东京大学さんにご相谈をしました。
前社长からは、东大に寄付したいという以外に、具体的な考えを闻いているわけではありませんでした。ですので、お世话になったところに寄付させてもらうのがいいのかしら、くらいの気持ちでいたんです」
──今回のご寄付の経纬を伺ったところ、岩本前社长の想いを継ぐようなかたちにしたいということでしたね。
「名前と本人の心意を残す记念基金を立てるのが最善ではと思い、ご提案いただいたエンダウメント型の寄付を决めました。また、岩本个人の想いだけでなく、公司全体としての想いも世に示すことができる方法を、と考えました」
恒久的な支援ができる、エンダウメント型寄付
──奇しくも当时、ウクライナの侵攻を受けての「东京大学紧急人道支援基金」が立ち上がったところでもありました。そこで、紧急な人道支援と、恒常的メセナへの支援、そのどちらにも寄与できるご提案をさせていただきました(※)。※个别で基金を立て、元本を取り崩さず、运用益にて恒久的にご支援をしていただくという仕组み
「はい、大学のほうで一番役に立つかたちで活用いただくのが最善と思いましたし、大学が自律的に予算をとって活动するための、とてもいいシステムだと思いました。そして今回、支援先の一つとして「东京大学コレクション未来基金」を选びました」
──「东京大学コレクション未来基金」プロジェクトのスタートを支えていただいて本当にありがとうございます。今日は西秋良宏馆长の案内で博物馆を见学していただきましたが、いかがでしたか。
「非常に面白くて、もう少し时间が欲しかったですね」
西秋良宏馆长による企画展の説明と、それをお闻きになる日本コンピューティングシステムの皆様
──多くの方に见ていただくというアカデミアの姿势を崩したくないという馆长の想いもあり、この博物馆は入场无料にしているため、ご支援に支えられてこそ成立しています。
「そうですよね。私たちも正直、寄付しておしまい、ではないですけれど、前社长との约束をひとつ果たしたんだ、というほどの心持ちだったんです。でも、こうして実际に见せていただくことで、私たちがどこにどう贡献できたのかを具体的にイメージできますし、人生で初めて目にするようなものをたくさん见せていただいたので(笑)、またお邪魔したいなという思いも涌きました。一方的に寄付して终わりではなく、双方向の関係が続いていくというのは発见でしたね。
私たちの会社も近所ですし、博物馆にはぜひまた伺いたいと思います。世界中でいろいろなことが起こっていますが、人类の文化の発展というのは不可欠ですよね。そのための力添えになるのは嬉しいこと。私たちにできることを、今后もさせていただければと思っています」
安田講堂に銘板を掲示するほか、寄付者には春雨直播app NEXT150特製の記念プレートが進呈される。「元社長室は応接室のようにしていて、そこに飾っています」と鮎川社長。
日本コンピューティングシステム様のご寄付で制作された博物馆特别展「笔贬翱罢翱尝翱骋滨颁」の図録